神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

幽麗塔 第9巻

幽麗塔 (9) (ビッグコミックス)

・タイトル

幽麗塔 第9巻

・本の概要
・真の目的
・永遠の愛
・結末
・その後

・点数 92点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・感想
最終巻です。
基本的な謎は前巻でほぼ全て明かされてましたが、最後まで一気に読み進めたくなる程に面白かったです。

既に立派になっていた天野くんが更に成長して文句がない程に成長します。
そして沙都子ちゃんも。

頭脳戦も魅力的でしたが、銃撃戦もなかなかの迫力でした。

やっぱりネタバレになっちゃうので詳しくは書けないですし、上手く表現出来ないのですが、名前の呼び方を上手く利用して男性、女性の捉え方を表現するテクニックは本当に凄いって思いました。

真実の愛とか永遠の愛という大きなテーマも踏まえた上で、友情や恋愛、愛情というものを深く考えさせられましたし、その良さも改めて学ばせていただきました。

100%良い形とは言えないんですけど、あの状態から綺麗にまとめたのって凄いと思います。
読み終わった後の満足感が高めです。

また、物語上では諸悪の根元の立ち位置にあたるキャラクター(死番虫を始めとした天野くんが対峙するキャラクター達)もある種の救済措置的な描き方をしたのも、それに合わせた天野くんのあるセリフもすごく好印象です。

少し難しくなりましたが、最初こそ復讐に燃えていた天野くんがそのセリフを言うことで、勧善懲悪ではない物語として描かれたところが気に入っている。
と認識してもらったのでOKです。

ある種のミステリー?最後に生まれた謎は平和なもので、存在してないはずなのにその作品が有名になっていて、複数の作家が出版していることになっている『幽霊塔』
ここで1巻の感想で書いたこの作品の元になっているであろう小説と作者さんの名前が出てますね!

最後に実際に読んだ人にしか分からないことを書いて終わりにしようと思います。
天野くんの永遠の愛についての解釈は独特に見えて案外的を得ていると思います。
まあ、読んでて違和感がなかったというか、僕が「そうかも」って思っただけなのですが。


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