神黎の書評ブログ

ゲーマーでもある僕が読んだ本について書くブログです。

ガンダムSEED③ 平和の国

・タイトル

ガンダムSEED③ 平和の国

機動戦士ガンダムSEED〈3〉平和の国 (角川スニーカー文庫)

・点数

総合得点88点

表現力☆☆☆☆☆
深み☆☆☆☆☆
芸術性☆☆☆☆
ストーリー性☆☆☆☆
読みやすさ☆☆☆

・著者情報
ガンダムSEED① すれ違う翼 - 神黎の書評ブログ

・本の概要
難敵″砂漠の虎″を下してアラスカを目指し続けるアークエンジェル
その追討命令を受けたアスランは、イザークディアッカ、ニコルを率いて出撃する。

敵と分かっていても親友を撃つことに未だ葛藤し続けるキラとアスラン
だが、目の前で悲劇が新たな悲劇を呼び、ついに二人は避けようのない対決に突入する。もはや後戻りは出来ぬのか……

その絆すら断ち切るのか、ガンダム


・感想
まず、冒頭挿絵の(おそらくヘリオポリス時代の)仲間(キラ、トール、ミリアリア、サイ、カズイ)の微笑ましい写真?が切ない。
もうあの日に帰れない感……

冒頭の設定資料付いてます。地図もあります。
相変わらず分かりやすいです!

前巻までのあらすじもちゃんとあります。
こちらも分かりやすいですが、1巻の内容が2/3なのでやや不満。
でもバルトフェルドさんのことはちゃんと書いてくれてるので良しとしましょう!

3巻の冒頭ではMS(モビルスーツ)とは何なのかが書かれています。
あ、意外と説明されてないんだっけ?って思いながら読みました。

地味にロボット工学においては地球側のほうがプラントより優れていたことも書いてます。
まあ、これは前の巻でもニコルパパとかがちらっとそれを思わせる発言してますが。

この巻ではキラは最初ウジウジしてます。
キラはバルトフェルドとの出会い、戦い、その結末に酷くショックを受けていました。

みんなを守るためなら……そう決意していたのに、敵将であるバルトフェルドさんを好きになってしまった。
キラの中で葛藤は続きます。

そんな中、現れたのはカガリでした。
キラが泣いているのを見て、子供をあやすようにキラを抱き締めるカガリ
そんなカガリに不思議と母親のような安心感を抱くキラ。

あ、これってやっぱりそういう?って読みながら思いましたが、同時に中学生の頃は本気でこの2人くっつけばいいのにって思っていたことを思い出しました。
いやはや懐かしい。

ここでのキラとカガリの話は実に深い話になっています。

人類の夢として生み出されたコーディネーターのはずなのにナチュラルから迫害される……それは即ち、親から忌み嫌われる子供達と同義ということでした。

こういう部分は大人にこそ読んでもらうべき部分かなって思いました。
明けの砂漠モードではない?カガリはどこか温かくて好きです。

良くも悪くも負けん気の強いカガリはこの後の戦闘で半ば強引に出撃したり、ムウさんに怒鳴られてカッとなって言い返したりもしますが、最後はグッと堪えて屈辱を覚えながら退避します。
成長したねぇ…( ´∀`)

そして、地味に明かされたプチ情報。
MSのパイロットの適齢は30歳程まで。
まあ…言われてみればそうか、反射神経とか反射速度とかですもんね?
スポーツ選手と一緒ですね!

そして、戦線離脱をしようとしていたカガリアスランを乗せた輸送機が遭遇し、お互い墜落してしまいます。

カガリを捜すよう命じられたのはキラ、アスランを捜すよう命じられたのはザラ隊の3人。

そんな中、カガリアスランに捕縛されかけますが、持ち前の天然純真無垢さでアスランの心を少し開き?解放されます。(武器は取り上げれ丸腰)

アスランを本気で心配するニコルに対して嘲笑ったり面白半分にふざけ続けるイザークディアッカ

そして、マリューとの2時間で戻る約束を無視して捜索するも、手がかりすら見付けられず焦るキラとそれを止めるムウ。

尚も言うことを聞かないキラの頭を冷やさせたのは『彼にとって』意外なムウの姿でした。

ムウはカガリの実力を見込んで、カガリの出撃を許可し、被弾した後は自力で帰還するよう促しました。

その結果と自身の判断を後悔しているムウの姿に、キラは、
『大人も自分たちと同じ不完全な存在』と知り、冷静さを取り戻すのでした。

もう1人の主人公、アスランのほうにも動きがあります。
アスランにとってのカガリはシンデレラ?
キラ以外では初めて自分の意思で親しくなった人物との出会いとなります。

一方、カガリにとってもアスランは『初めて出会った生身の敵』ということになり、お互いにとって大きな存在となります。

アスランカガリを見ながら無意識にキラと重ねている節もあり(唯一の友人で民間人でパイロットの経緯等が似ていた)、カガリアスランと出会うことでバルトフェルドの言葉を思いだし、その意味を理解することになります。

つまり、現時点ではある意味、キラとバルトフェルドの関係性に近い存在となったアスランカガリでした。

このシーンの描写は本当に美しいと思いました。

この巻の中盤では物語としても大きな変化が訪れます。

カガリとキサカの『正体』、中立国『オーブ』の真実。

『地球軍』とも『ザフト』とも争いたくはないから中立国である。
でも、この戦禍の中で『中立』として意見を押し通すには自国を守り抜く為の『力』と『経済力』が必要。
だが、『力』を持てばその『力』は狙われることになる。

確かに……この雁字搦めの状況だと秘密裏に開発するしかないかもしれない。
綺麗事や正論だけでは主張は通らないし、守りたいものが守れない。それが戦争というもの……

2巻の解説に書かれてあった作品全体のテーマが浮き彫りになった瞬間とも言えます。

これまではキラ、バルトフェルドアスランカガリのやりとりで『ナチュラル』と『コーディネーター』や『コーディネーター同士での敵対』が主なテーマでしたが、中立国『オーブ』なりの正義も加わることで戦争というものの難しさが分かります。

そう考えると小説で見る『アスハ家の血筋』のストレートさは対峙するキャラクターを通じて読者の心に直接問いかける力を持っているように感じます。

そして、キラとフレイの泥沼の関係にもとうとう……

フレイがキラに言った言葉

『―辛いのはあんたのほうでしょ!?』

『可哀想なキラ!ひとりぼっちのキラ!戦って辛くて、守れなくて辛くて、すぐ泣いて!―そうじゃない!』

『なのに……なのに、なんで私がっ……あんたに同情されなきゃなんないのよぉっ!』

キラがフレイに言った言葉

『……間違った……。間違ったよね、ぼく……ぼくたち……』

それぞれの想いを考えると切ない。

そして、この巻においては何より重要かもしれない話もとうとうやってきます。

キラに面会を断られたヤマト夫妻は何故かウズミ・ナラ・アスハと会っていた。

この『事実』を考えると、今までキラがカガリに抱いた感情も納得ですよね、コーディネーターの直感って凄いね!って思います。

カガリとキラが出会ってからここまでずっと匂わせてますからねw
初見の人はスッキリするのか、モヤモヤするのか分かれそうです。

そして、運命の悪戯がキラとアスランを再開させるシーン。
アスランの手からトリィがキラに返される間際、

『―だいじな友だちにもらった……だいじなものなんだ……』

キラのこのセリフは悲痛でした。

フェンスに隔たれて見つめ合うキラとアスランはまるでロミオとジュリエットのようですね……2人とも男ですが。

哀しい話の前に深いと感じたことを1つ。
マルキオ導師の考えとして描かれていることなのですが、
『上下という概念が重力下でしか通用しないこと』と、『人々が頑なに守っている価値観』が似ているていう話。

なにが正しくてなにが間違いなのか、なにが重要でなにが不要なのか、誰が敵で誰が味方なのか、これらは時代や状況、立場によって縛られた限られたものにすぎない。P253

アスランはキラとの戦いの中でとうとう仲間を失います。
それも自分のせいで……

当初の予定ではこの件に関してはここで止めるつもりでした。
しかし、読んでいるとこれは書かずにはいられない……という思いに変わりました。

ニコルを失ったことで最も取り乱していたのが意外にもイザークでした。

何故アイツが!?とアスランに詰め寄り、口論になります。
割って入って止めたのはディアッカ
ディアッカも皮肉の1つも言わない辺り、相当ショックだった様子。

そして、アスランは敵のキラばかり気にして同僚のニコルの話をまともに聞かなかったことを後悔し、『自分の最も大切な人を自分の手で討つ』ことでニコルに報いる……と決意します。

一方のキラは自分の意思に反して不可抗力でやったことに落ち込んでいました。
そんな中、喜んで自分を出迎えて称賛するクルーに嫌悪感を覚えます。

ムウさんはそういうキラの様子を見て、クルーともいざこざがあり、ヘリオポリスの仲間ともギクシャクしているキラの今後の身を案じていました。

3巻のクライマックスはストライクとイージスの一騎討ちです。
そのはずでした。

と、その前に、キラとアスランが戦っている最中、ディアッカはムウさんと引き分ける形になりながらも、機体が動かずに投降します。

アスランは自分を許さない。
でも自分はアスランを討てない。
それなら初めから結末は決まっている……弱気なキラは1度諦めます。

そこに割り込んできたのは……

友を失ったキラは怒り狂ってアスランに憎しみを向けます。

動きが見違えたストライクを見て、キラが本気じゃなかったことを知り、アスランも怒ります。
2人の様子はまるで獣のようと表現されています。

ストライクのSIGNAL LOST、そして赤い硝煙。
立ち尽くすマリューナタル……というところで3巻は締め括られます。

・まとめ
この巻をざっくりまとめると、既に満身創痍だったキラの精神が更に追い込まれる……という巻です。

そういえばアスランがキラに負けた時の心の声が結構あの時のサイに似てました。

にしてもフレイがなんか可哀想っていうか見てて切なくなりますね……

さて、巻末の解説はまさかの、アスラン・ザラ役の石田彰さんです!
驚きましたね!

アスラン役として作品に関わっている石田さんの目から見たガンダムSEEDアスランの心情についての解釈はなかなか興味深いものがありました。

人同士の争いは『エゴイズム』のぶつかり合いと表現したり本当に興味深い内容だったので気になる方は是非に。

機動戦士ガンダムSEED〈3〉平和の国 (角川スニーカー文庫)

機動戦士ガンダムSEED〈3〉平和の国 (角川スニーカー文庫)

まとめ買い

ワンピース 第8巻

・タイトル

ワンピース 第8巻

ONE PIECE  8 (ジャンプコミックス)

・点数

総合得点72点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆

・著者情報
ワンピース 第1巻 - 神黎の書評ブログ

・本の概要
個人的な主観で分けると、
・ルフィ″怒りの一撃″
・死闘の果てに
・サンジの旅立ち(別れ)
・アーロンパーク
・アーロンパークの″魔女″

・感想
最初の感想……剣山殴った時の拳の穴が痛々しい……
あと、パティとカルネはなんだかんだで面倒見いいよね!

大戦槍あっけない……最強の武器なのに……尺の都合?(笑)

にしてもゼフさんの話がちょこちょこ深い。
特に気に入ったのはこれ。

『……全身に何百の武器を仕込んでも腹にくくった″一本の槍″にゃ敵わねェこともある…』

『生きるための装備か…死を恐れぬ″信念″か…』

『クリークの集めた艦隊も武力、百の武器も毒も武力ならあの小僧の″槍″も…同じ武力ってわけだ』


クリークの『強ェ奴が生き残るんだ!!!』に対してルフィは『じゃあおれだろう……!!!』と返す。
こういうとこは2人似てますねw

でもこの戦いで一番格好いいのはギンさんかな!個人的にはですけど!

にしても、レストラン『バラティエ』の皆さんはガラは悪いけどいい人達だなー。

あと、レストランでのルフィの天然はちょっとウザ可愛い。

オーナーゼフの何気ない一言からの流れはやっぱ泣けるなー。
号泣ではなくてうるってなるぐらい、一筋の涙ぐらいだけどいい話だ。

そして地味に『王家七武海』の名前とシルエット初登場です。
けど、このシルエットはヨサクのイメージで本人じゃないんだろうなー。
みんな剣持ってるもの!

ネズミとか懐かしすぎて忘れてました。
ワンピースって細かいとこは忘れてもぼんやりと全体像は覚えてるつもりだったけど、完全に記憶から消えてました(笑)

ジョニーからの情報
魚人は通常生まれながらに人間の10倍の腕力を持っている。

ゾロがいつものように挑発的な言葉遣いで『半魚野郎』と言ったのに対し、一度は許すっていう辺り、アーロンの余裕を感じます。
クリークなら侮辱したらその時点で怒り狂うのではなかろうか(笑)

にしても真意を確かめる為に信じて命を懸けれる辺り、ゾロはツンデレ属性なのかな?

・まとめ
1巻からの流れで言うとこの巻が一番盛り下がりました。
別に悪くはないけど今までと比べると物足りなさを感じた的な?
点数には見えないそういうものは正直あります。

そういえば扉絵の中に歌舞伎っぽいロゴあってそこに「おおっ!」って思いました。


モノクロ版

ONE PIECE モノクロ版 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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ワンピース ONE PIECE コミック 1-90巻セット

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ガンダムSEED② 砂漠の虎

・タイトル

ガンダム SEED② 砂漠の虎

機動戦士ガンダムSEED 2 砂漠の虎 (角川スニーカー文庫)

・点数
総合得点88点
表現力☆☆☆☆☆
深み☆☆☆☆☆
芸術性☆☆☆☆☆
ストーリー性☆☆☆☆
読みやすさ☆☆☆

・著者情報
こちらをご覧下さい。
ガンダムSEED① すれ違う翼 - 神黎の書評ブログ

・本の概要
クルーゼ隊の執拗な攻撃を振り切ったアークエンジェルだったが、入射角がズレた為、目的地のアラスカから大きく外れたアフリカ北部へと降下することになる。

しかし、そこはザフトの勢力圏内。

何とか自力でアラスカを目指すアークエンジェルの前に立ち塞がるのは、ラウ・ル・クルーゼと並び称されるザフトの名将″砂漠の虎″ことアンドリュー・バルトフェルドだった。

熱砂の戦場を駆け抜けろ、ガンダム

・感想
ストーリーよりも芸術性と深みが強い印象の作品です。

読みやすさに関しては途中考えさせられたり、人によっては読むのが嫌になるかもしれないかも?と思ったので他より少し低めにしました。

前巻同様(前の記事で書き忘れてました。ごめんなさい。)、本編の前に軽い設定資料集的なものがあります。

機体の大まかな設定と装備、(前巻の未知登場者含めての)登場人物の名前と大まかな設定、それとこの作品における世界地図(キラが落ちた場所)がMAPとして書かれています。
これ、分かりやすくてGOODポイントです。

また、前巻のあらすじも2ページ(見開き1ページ)分にまとめてあります。
復習がてら読んでもいいし、そこは飛ばしてもいいし、 そこはお好みで。
ちなみに僕は読みました。

本編としても、キラ達による『現在』のエピソードではなく、コーディネーターという種族の誕生秘話が冒頭に描かれています。

前巻よりも『設定』に対して細かく説明されているように感じました。

前巻におけるサイとカズイのように、この巻でも、ミリアリアの優しさがトールをハッとさせ、『男として…』と考えていたトールにはなかった発想でキラがコーディネーターでよかった。と言ったり、相変わらず(トールの)心理の変化を絶妙な表現で描いていてこの技術が羨ましく…同時にノベライズの担当がこの先生でよかったと思いました(まさにトールはこれに近い感情の中にいたんだろうな)。

前巻からの繰り返しにはなりますが、この作品を読んでいると、どうしても現実で『実際に起こった事』が頭をよぎります。

確かに報復は受けた。しかし、もとはといえば、自分たちがしたことに対する報いなのだ。
と思い知らされつつ、こういう状況にならなければ中立国で何も知らずにただのうのうと暮らしているだけだった。
という少年達の状況に少しだけ自分を重ねてしまったり。

更に、トールはこうも考えています。
(当時の)地球連合はなんで撃ったんだろう?報復されるとは考えなかったんだろうか?
深い。

前巻で大きく変わったそれぞれの運命。
その中でもフレイは異質でした。
彼女の『復讐』への執念は凄かった。
理不尽に対する理不尽。
それでも退けない、後戻り出来ない『彼女』はもはや壊れていた。

この『壊れ方』の表現も素晴らしく、脱帽の限りでした。
小説版を読んで心が痛くなるこの感情はフレイに対する好意なのかそれとも同情か……そんなことさえ考えさせられました。

後は地味に怯えるその目は一瞬ののち、捕食者のギラリと光る目に変わったという表現は綺麗にこの作品におけるバーサーカーを暗示させるいい表現だと思いました。

この巻での最初の戦闘は砂漠にて複数の『バクゥ』との戦闘でした。

最初は地球の重力と砂漠の砂で思うように戦えない、まともに立ち上がることすらままならない。
そんな状況でしたが、キラの代名詞でもある超高速タイピングによるOSの書き換えでMSを砂漠に適応させます。

5機のバクゥ相手にも引けを取らず、2機を撃墜させたキラでしたが、エネルギー残量がレッドゾーンになり、絶体絶命のピンチを迎えます。

そんなキラの前に現れたのは謎の集団でした。

『死にたくなければ指示に従え』

そう言ってきた『彼女』の正体は…?

突如現れた彼らはレジスタンス『明けの砂漠』でした。
明けの砂漠のリーダーであるサイーブに連れられ、マリューナタル、ムウの3人は、現在地の『アフリカ』から目的地の『アラスカ』へ向けてのルートを会談します。

その裏で、少年少女達の修羅場が発生していました。
フレイを巡ってのキラとサイが……
キラの名言?もここで生まれます。

『やめてよね―本気で喧嘩したらサイが僕に敵うはずないだろ』


キラの気持ちも分からないでもない。
サイの気持ちも分からないでもない。
どちらも悪い訳ではない……と思う。
ただ、16歳という若さは未熟なのだ。

これが学園モノであれば、青春を謳歌する上でこういうことはよくあるさ、後々笑い話になるよ!
という案件でもこの作品の場合は『重さ』が違います。

(本人の自覚症状はなしに)心の奥底でコーディネーターへの偏見を抱えつつも、サイはサイなりにキラを友達として、仲間として考えてくれていた。
その2人の関係に歪みが入ったのは素直に哀しく感じました。

未熟と言えばレジスタンスも大多数が未熟そのものでした。
慢心は身を滅ぼす…まさにその通りです。
カガリは自分の立場が分からないのでしょうか?

若さ故の未熟では済まされないカガリの行動は見ててイライラしました。
それこそ、『人の気も知らないで』ですよね。
カガリは嫌いではないですが、この場面のカガリは本当に嫌いです。

戦闘が終わった後、八つ当たりのようにキラに冷たく言葉をかけられ、尚も喚くカガリに向けて放ったキラの一言

『―気持ちだけで、いったい何が守れるっていうんだ!』

これもなかなかに印象的なセリフです。

キラの気持ちは凄く分かる。
でも、彼らレジスタンスがいなければキラとストライクは墜ちていたと思うので何とも言えないところです。
それでもやっぱり戦闘のプロを相手に慢心していたレジスタンスは好きになれない……

砂漠の虎の本拠地に潜り込んだキラはカガリとの会話や目の当たりにした光景や風景を見て考え込んでいた。
理解できないと……

これについては戦う理由の違いですよね、一番大事なものは何なのか、それが違う以上、現時点では相容れぬ存在ということなんだと思います。

昼食を食べようとしていたキラとカガリの前に現れた謎の男はその場に似合わない派手なアロハシャツにサングラスをした(帽子も被った)胡散臭い男だった。

『彼』はカガリと一悶着あった後、何食わぬ顔でキラとカガリと同じ席に着いて会話に混じっていた。

この胡散臭い男こそ、ザフトの『砂漠の虎』アンドリュー・バルトフェルドだった。

バルトフェルドはそのヘラヘラした態度とは裏腹に鋭い洞察力で『そこで起きた事件』でキラをストライクのパイロットだと見抜いてみせた。

また、彼は作中で初めてキラのことを狂戦士(バーサーカー)と呼び、同時にキラ本人も気付いていなかったキラの深層心理を見抜き、元々親友のアスラン以外では初めて『裏切り者のコーディネーター』と知りながらキラに優しい目を向け、優しく語りかけてくれた人物でもある。

バルトフェルドの印象的なセリフは、

『戦争には制限時間がも得点もない―スポーツやゲームみたいにね。そうだろう?』

『なら、どうやって勝ち負けを決める?どこで終わりにすればいい?』

『―やっぱり、どちらかが滅びなくてはならんのかねえ……?』

こう言いながらも、『今日は命の恩人でここは戦場ではない』からと、キラ達をあっさり返してしまいます。

普段はチャラチャラしていても真面目な時はとことん真面目。
時折見受けられるキラへの気遣い。
砂漠の虎と呼ばれる経緯も含めて何となく、コーディネーター版のムウさんかな?という印象を受けました。

こういう心理描写はアニメより小説版のほうが上かなー?
『例の案件』以降、負の感情に支配されるサイの心理描写もお見事です。

一方、久しぶりにクライン邸を訪れたアスラン
ラクスとの馴れ初めを思い出しつつ、会話の中心は『キラの話題』

不意にラクスはキラのことが好きだと言い出す。
アスランは焦るも、自分達は婚約者では
あるものの、それは親の決めたことで『恋』かどうかは分からない。

自分はラクスを好意的に見ているが…と少し寂しくなり、それが影響してか、別れ際にぎこちなく(初めてだったらしい)頬にキスをした。

こう見る(書く)と甘酸っぱくも感じます。
でもこういう見方もできます。

ぎこちなかったアスランに対して終始落ち着いてマイペースだったラクス。
彼女は既に魔性の女の素質十分なのか?

それにしてもキラって婚約者の関係をブレイクするの上手いのかな?(笑)

そして、この巻には大事なエピソードが隠されています。
アスランの仲間で『ブリッツ』に搭乗しているパイロット、ニコルが実家に帰省しているシーン。
ページにして約5ページの文字量ですが、この後の展開を考えると胸が締め付けられそうになります。

サイとキラとフレイ。
3人を取り巻く関係も見事に表現されていました。

フレイの本心を知ったキラは……
キラへの対抗心を爆発させたが故に仲間の命を危険に晒して独房に入れられたサイは……
そしてフレイの心は……

ここら辺は読んでいて楽しいものではありませんが、考えさせられるものはありました。

心理描写と言えば、バルトフェルドの副官であるダコスタくん。
彼が振り回されながらも上官のバルトフェルドの事を慕っている描写が何気に感動しました。

宇宙(そら)のエリートであるクルーゼ隊のイザークディアッカが来たことでそこが浮き彫りになった感じに僕は捉えました。

これは余談ですが、当時アニメを見ていたときはディアッカとダコスタくんの声が同じだったのでそこが少し気になってあまり集中出来なかったんですよねw
ちなみにダコスタくんのほうが好きです。断然。

さて、この巻では舞台が砂漠ということや、バルトフェルドがとにかく目立つせいでやや埋もれていたムウさんですが、一応出番はあります。

『―けど、敵のことなんか知らないほうがいいんだ。早く忘れちまえ』

『これから命のやりとりをしようって相手のことなんか、知ったってやりにくいだけだろ』

ここはキラの上官として、先輩パイロットとして格好良かった部分、

バーサーカー?そりゃ、なんかの神話に出てくる狂戦士のことだろ?』

『ああ、普段はおとなしくても戦いになると興奮して、人が変わったように猛々しくなる、恐ろしい戦士のことだ』

キラの『バーサーカーって何ですか?』という質問に真面目に答えてしまったムウは知らなかったとはいえ、キラにショックを与えることになります。

そしてキラにとって辛い結末がついに訪れてしまいます。

『戦うしかなかろう!互いに敵である限り、どちらかが滅びるまでな!』


バルトフェルドの判断、行動、そして結末をどう思うかは人それぞれだと思います。
ただ、『最後のシーン』の表現はすごく綺麗でした。

・まとめ
個人的な主観ではありますが、この巻のテーマは『相反』、『対立』、『戦う理由』、『哀』だと感じました。

小さいところで言うと、キラ(コーディネーター)とサイ(ナチュラル)

そして、シーゲル・クライン(穏健派)とパトリック・ザラ(過激派)

クルーゼ隊と砂漠の虎

また、当人達の関係が良好でも、『守りたい人』の為に戦うキラと『守りたい場所』の為に戦うカガリはその点では相反する存在でした。

そして、キラとバルトフェルドも……
敵同士の、『隊長』と『エースパイロット』でありながらお互いを好意的に思い、戦った2人も結局は戦う理由の違いだったと思います。

キラに対するバルトフェルドの問いかけは自分にも当てはまるのでしょう。

解説の部分ですが、某放送局のプロデューサーさんで、ガンダムSEEDのテーマについて解説してくれていますが、これはあくまで『アニメ版』の監督、脚本、プロデューサー側の意見なので小説版としての書評には含まないことにしました。

書評に含まないだけできちんと作品全体のテーマについて解説してくれていますので読んで損はないです。

それにしても、イザークディアッカは偉そうにしてたわりに男にも役に立たなかったし、逆に足引っ張ってたし、アークエンジェルに『逆転』のきっかけ与えたのはバスター(ディアッカ)のせいとも言えなくもないから(この巻としては)何とも複雑な結末ですよね……

機動戦士ガンダムSEED〈2〉砂漠の虎 (角川文庫―角川スニーカー文庫)

機動戦士ガンダムSEED〈2〉砂漠の虎 (角川文庫―角川スニーカー文庫)

まとめ買いならこちら

ワンピース 第7巻

・タイトル

ワンピース 第7巻

ONE PIECE  7 (ジャンプコミックス)

・点数

68点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆

・著者情報
こちらをご覧下さい。
ワンピース 第1巻 - 神黎の書評ブログ

・本の概要
僕の主観で分けると、
・鉄壁のパール
・ファイヤーパール
・サンジとゼフ
・海賊船隊 戦闘″総隊長″ギンの義
・クリークの戦法
・サンジvsギン
・MH5

・感想
捕捉しておくと、熱中度が低めなのは考える時間として間を開けて読みたくなったからです。

あ、扉絵は意気投合した?バギーとアルビダでした。

それはそうと、昔から気になってたことが1つあるんです。

サンジくんはよく『料理人は手が命だから戦闘で傷付ける訳にはいかない』と言ってました。
それは分かる。

でも……技によってはおもいっきり地面に手を着けてぐるぐる回るやん?それってどんなに気を付けても『突き指』の可能性あるくない?

まあ……彼に限ってそれはないのでしょう!
突っ込むだけ野暮ってモンだぜ、ボーイ!って子供の頃言われた(気がした)ので気にはなるけど、気にしないことにします!←言葉が矛盾している。

ところで、鉄壁のパールさん、嘘か本当かは分かりませんが、その強度は『軍艦の大砲でも正面から立ち向かえる』ほどだとか。
結構堅い。
でもパールさん、存在そのものがギャグっぽい。別に笑いはしないけど。

そんな中、オーナーことゼフがギンに人質に取られてしまいます。
オーナーを撃たれまいと無抵抗でパールの攻撃をまともに食らうサンジ。

サンジは言います。

『この店はそのジジイの宝だ!!!』

『おれはそのジジイから何もかも取り上げちまった男だ 力も!!!夢も!!!』

『だからおれはもう クソジジイには何も失ってほしくねェんだよ!!!』


オーナーゼフとサンジの関係が語られる回想シーンですが、ここは実際に読んでもらいたいところです。
若干アニメとは描写が異なります。

ちなみに回想が語られる回の扉絵は泣きながらバギーの葬式?を終えたバギー一味と、次期船長を決めるカバジvsモージです。
激闘12時間の泥試合は扉絵で十分かな(笑)

反撃も許されてないサンジが一方的に攻撃を食らう為だけにフラフラになりながらも立ち上がり続ける理由、それは

『一時でも長くここがレストランであるためさ』

この一言が全てを物語っています。

ルフィがサンジに言った言葉。

『死ぬことは恩返しじゃねえぞ!!!』

『そんなつもりで助けてくれたんじゃねェ!!!』

『生かしてもらって死ぬなんて弱ェ奴のやることだ!!!』

これはルフィの過去を知っていると重みがあります。

クリークの意思に反してでも『自らが感じる恩義』を優先したギンは格好いいですよね、その行動の良し悪しは別にして。

サンジは命の恩人だから……自分の手でやらせて欲しい。
ギンの言い分はこうです。

一見、正論のように見えますが、″目的の為に手段を選ばない″クリークの海賊団にとっては、ギンの独断で人質を解放したことも、サンジにトドメを刺しかけていたパールを一撃で倒したことも悪手としか言いようがありません。

それにしてもギンがパールを沈めるところを見ても、総隊長を貶されて?怒る辺り、ギンは相当のカリスマなんだろうなって思います。

クリークのこれも地味に格好いい。

『弱ェと言われてとりみだす奴ァ 自分で弱ェって認めてる証拠だ』

『強ェ奴は結果が決めるさ』

『おれがいるんだ ギャーギャー騒ぐんじゃねェよ』

まあ、その後に小物臭漂わせるんですがw
ルフィとのやり取りを含めてここ2ページのやり取りも実際に読んで楽しんでもらいたいところです!

クリークの騙し討ち戦法も個人的には好きです。
ルフィが納得しているのには驚きましたが(笑)

サンジとギンの戦いも見て欲しいので内容には触れません。

まとめ
この巻も直接読んで欲しい場面が多かったです。

余談ですが、ルフィがサンジを怒鳴るシーンは小説として現在読んでいるガンダムSEEDと少し重なる部分もあり、『戦闘』とは何か、『命を懸ける理由』の違いとは何かをより考えました。

合わせて読んで欲しいとまでは言いませんが、せっかく同じブログ内で紹介している作品なので少し触れました。

一応、リンクは貼っておくので興味のある方は是非。
ガンダムSEED① すれ違う翼 - 神黎の書評ブログ


モノクロ版

ONE PIECE モノクロ版 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ONE PIECE モノクロ版 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)

カラー版

まとめ買い

ワンピース ONE PIECE コミック 1-90巻セット

ワンピース ONE PIECE コミック 1-90巻セット

ワンピース 第6巻

・タイトル

ワンピース 第6巻

ONE PIECE  6 (ジャンプコミックス)

・点数
92点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・著者情報
こちらをご覧下さい。
ワンピース 第1巻 - 神黎の書評ブログ

・本の概要
僕の主観で分けると、
・クリークという男
・ナミという女
・ゾロvsミホーク
・決戦!大艦隊vsルフィwith戦うコックさん

・感想
この設定も忘れてましたね、首領・クリークとはそもそもどんな奴だったのか?
東の海の覇者にして通称『ダマし討ちのクリーク』

元々強いその男が更に勝つためなら手段を選ばずどんなことでもするという凶悪さで巷を恐怖に陥れる50隻の大艦隊(5000人の兵力)を束ねる首領、それこそがクリークです。

ちなみにですが、サンジやギンの善意や好意を平気で踏みにじるクリークですが、その裏(扉絵)では前巻に引き続きバギーのその後が描かれています。

着陸した珍獣の島でガイモンに追われていたはずが、次の扉絵では仲良さ気に宴をしているような描写になっています。

何だコイツ…やっぱりカリスマ性高いからなのか!?

話は戻ります。
手段を選ばない悪党ではありますが、空腹と重傷の部下の為に100食分用意しろ。と命令する辺り、曲がりなりにも提督なのでしょう。
どうしてもクロと比べてしまいますが、あの人ほんと器は小さかったんだなーっと。

悪党と分かっていても料理を出そうとするサンジに付き合いきれないと戦うコックさん達はサンジに銃口を向けます。

そこでのサンジのセリフにグッと来ます。

『いいぜ 俺を止めたきゃ撃て』

『わかってるよ…相手が救いようもねェ悪党だってことぐらい…』

『でもおれには関係ねェことだ 食わせてその先どうなるかなんて考えるのもめんどくせェ…………』

『食いてェ奴には食わせてやる!!!コックってのはそれでいいんじゃねェのか!!!』


そして、オーナーである『赫足のゼフ』の一言もこの時期の象徴的セリフとして作られていたはずです。
クリークに向けて放った言葉

『なァ、′′偉大なる航路′′の落武者よ…』


東の海の覇者でもグランドラインには渡れなかった。という事実が告げられているシーンです。

強さにも野心にも兵力にも自信があって最強を自負するクリークが自ら唯一足りなかったものとしてゼフから奪おうとしたもの。
それは『情報』

クリークの言う『ただ、知らなかった』が意味することとは?

クリークの言っている意味は分かりますが、マンガもアニメも巻数が増えすぎて、意外と序盤のほうを見てない人もいるかもしれないので伏せておきます。

ゾロのこれ格好いい。完全に男の世界だけどw

『剣士として最強を目指すと決めた時から命なんてとうに捨ててる』

『このおれをバカと呼んでいいのはそう決めたおれだけだ』


ゾロとミホークの一騎討ちもこの巻の象徴です。
戦闘の中身については見てほしいです。
ゾロとミホークの『違い』は読んで感じてほしいです。

ナミについても同様です。
これも読んでほしいです。

にしてもゾロとミホークはそれぞれ格好いい。
ルフィも格好良かった。
それに比べてクリークお前…

改めて読み直してもクリークの性格はよく分からない。
ゲームレビューのほうに書いてある『海賊無双2』では新世界突入前後に置いてもクリークは『俺が最強』スタイルだったので最終的なクリークのイメージはそういう人なのですが、ルフィの発言やコック達を気に入らないとしながらも逃げる猶予はくれるし、部下が大事?っぽい発言も見受けられます。

もしかして追い詰められなきゃ案外いい悪役なのかも?

あ、弱音吐いたら容赦なく撃ってきますのでそこは悪しからず。
多分、部下=兵力=自分の力で自分は最強だから弱音を吐く部下は許せないんだと思います!

基本性格値が小物なのでそこが欠点ということなのでしょうか……
クロよりはクリークのが好きです。

読み返し途中の現時点では、モーガン≒バギー>クリーク>クロ>アルビダ
の順です、個人的に!

・まとめ
この巻で新たに明らかになった事実としては、グランドラインとは、首領・クリークの兵力5000の艦隊をもってしても、『7日で壊滅させられる魔海』ということです。

個人的にはこの巻はレンタルでも無料アプリでもいいので、実際に読んでもらいたいと思ったので比較的内容を伏せてます。

書評としては普段より内容薄くなってるんですかね?どうなんでしょう?
どっちがいいのかはまだ試行錯誤してます。


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ワンピース ONE PIECE コミック 1-90巻セット

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ワンピース 第5巻

・タイトル

ワンピース 第5巻

ONE PIECE 5 (ジャンプ・コミックス)

・点数

総合得点72点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆

・著者情報
こちらをご覧下さい。
ワンピース 第1巻 - 神黎の書評ブログ

・本の概要
僕の主観で分けると、
・ウソップ海賊団とカヤお嬢様の逃亡劇
・戦う理由
・恐怖の杓死
・決着
・ウソップ海賊団、涙の解散式
・出港
・ヨサクとジョニー
・せんじょうのコックさん
の流れです。

・感想
5巻の最初のエピソードのサブタイトルは『追え!!』なのですが、ウソップ海賊団(にんじん、ピーマン、たまねぎ)とカヤお嬢様をジャンゴが追いかけるという意味だと思いますが、注目すべきはここの扉絵。

バギー一味のその後のvol.2ということで、傷を負ったカバジと気絶したリッチーを背負ったモージが、町人やシュシュから逃げている様子が描かれています。

おそらく合わせているのだと思います。
細かいところですが、こういう演出好きです!

ルフィがクロと戦う理由は『この村に死なせたくない男がいるから』

そして、自分の計画を語ったクロにこう言い放ちます。

『つかれただと?海で名を上げることが恐くて海賊がやれるか!!!!』

『野望(ゆめ)のでかさならおれの方が上だ!!!』


そういえばこの巻にモーガン出てきますね!3年前のモーガン
ここのシーン丸っきり記憶から抜け落ちてましたw
モーガンとクロってそういう…なるほどね!

さて、話は戻ります。
キャプテン・クロの代名詞の杓死。
その技は敵味方問わず斬りつけるコントロール不能の技。
クロの性格だから出来る技とも言えますね。

この技を見て、ルフィは激怒します。

『お前は仲間を何だと思ってるんだァ!!!!』


まあ、そもそも無意識かもしれないけどルフィがクロを煽るから『本物の海賊の恐ろしさ』として杓死が使われたのだからここはルフィがとやかく言う資格はない気もするし、海賊団としての在り方もクロの考え方も有りだと思うので、ルフィの言う『本物の海賊』=シャンクス達というほうが世間一般からしたらズレてるはずなんだけど…と思ってしまう場面でした。

全てが終わった後、ウソップは海に出て海賊になる決意をするのですが、その理由は『海賊旗がおれを呼んでいるから』
父であるヤソップと同じ理由ですね!

にしてもウソップ海賊団の解散式の演出はいいシーンだなー。
ウソップ以外に思い入れがないのが残念なぐらい綺麗な演出です。

ヨサクとジョニーはおまけのようなものです。
ゾロの舎弟?みたいな。海上レストランを紹介してくれるので結果的に役には立ってます。

海上のレストランに辿り着く前に、休暇中に堂々と海軍の船に女性を連れ込んで食事を食べに来ていた海軍の…(あ、名前忘れた)とちょっとしたいざこざがあり、大砲をゴムゴムの風船で撃ち返したルフィでしたが、それがレストランに当たり、謝りに行くルフィ。
そこでルフィは雑用1年を言い渡されますが……

サンジにハマる人はここで既にハマるかと思われます。

・まとめ
一番好きなエピソードが入っているわりには意外と熱中しませんでした。

ルフィとクロの考え方についてどちらが正しいとか優劣をつけることは出来ないと思います。

なぜなら、ルフィは海賊になって日も浅く、まだまだ若造。
クロは海賊としての実績も部下を指揮することに関しても経験豊富な正真正銘の海賊だったから。

今のルフィと比べてもある種クロのほうが立派だと思えるところもあります。
能力の劣る部下を活かす策略を考えて百計のクロと呼ばれていた訳ですからね。

ルフィは海賊としては本当に少ない人数ですが、自分の気に入った人しか入れてない。全員が有能。等、ストレスを感じない航海をしてるから何とも。

ちなみにクロの杓死はCP9と同等の速さと言われています。

ワンピースの強さ基準は謎ですが、作中で黄猿が『速さ=重さ=強さ』という旨の発言をしているので、それが本当ならクロってイーストブルー(作中最弱の海)にいちゃいけない人だったはず。

そうそう、このエピソードをちゃんと読んでおくと、空島とCP9の間のルフィvsウソップの感じ方が全然違うと思います。

余談ですが、扉絵のバギーはほっこりしました。

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