・タイトル
PYGMALION-ピグマリオン-
・本の概要
大阪で開催された『全国ご当地マスコット祭り』に弟のマコトと幼馴染みのアコの3人で遊びに来ていたケイゴ。
お祭りを楽しむケイゴ達だったが、混雑した会場内でマコトを見失ってしまう。
そんな中、謎のアナウンスが流れ、突如人を襲いだす……
・著者情報
渡辺千紘
・点数 84点
ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆
・評価
面白さはあるし、興味深いテーマなんですが、ちょっと分かりづらいというか、万人受けとは言えないので、序盤の展開に置いてかれる可能性はあります。
パニックホラーらしいと言えばらしいです。
基本的には狂気です。
可愛らしさからの狂気が逆に極上の恐怖を与えるという作風であり、いいセンスでした。
登場人物が感じたであろう衝撃をそのまま感じれる気がする画力って感じします。
ちなみにグロ注意です。
大人でも子供でも、一定の年齢を過ぎていれば誰もが知っているとあるモノを斬新且つ大胆に使って恐怖を演出しています。
ややややこしい設定ではありますが、付いて行ければ一定の満足感を得られる作品(ポテンシャル)でした。
これは結構掘り出し物かも?
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
マスコット×神話×パニックホラー。
理性はないものの、マスコット毎に違う行動を取るというのが結構ポイントだと思います。
元のマスコットの役割に基づくのかベースの遺伝子に基づくのか、めちゃくちゃ興味深い。
事実上の反乱の動機を受けてどう感じるかで読者側の人間性が炙り出されそうなテーマでした。
これを100の力で全力否定出来るならそれこそ人間本意な考え方ということになる……みたいな。どっちが正しいとかじゃないですもんね。
これ、AIに置き換えることも出来るから結構面白いテーマですよね。
やや複雑な設定とは裏腹にスピーディーな展開の短編漫画です。
深い部分がありながら甘いところもある初心者向けパニックホラーって感じでした。
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