神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

スパイラル・アライヴ

スパイラルアライヴ 全5巻完結セット (ガンガンコミックス) [コミックセット]

・タイトル

スパイラル アライヴ

・本の概要
運命があるがゆえ願いは生まれ、人は生きるゆえに運命と対峙する。
その心の深淵にも影を落とす強い呪縛に、すべての人は無抵抗にさえ見える。
沢村史郎、17歳。
運命は彼をどう裁くのか。
彼は運命を越えられるのか。

・著者情報

城平京(しろだいら きょう)

生年月日 1974年6月15日
出身地 奈良県
職業 小説家、推理作家、漫画原作者
ジャンル ミステリ
代表作
『虚構推理 鋼人七瀬』
受賞歴
本格ミステリ大賞
デビュー作
『名探偵に薔薇を』

第8回鮎川哲也賞最終候補作『名探偵に薔薇を』にて、長編ミステリデビュー。
その後、漫画『スパイラル 〜推理の絆〜』の原作を手がける。
2012年、『虚構推理 鋼人七瀬』で第12回本格ミステリ大賞受賞。

筆名は平城京のもじり。海中無脊椎動物をこよなく愛する。自画像はクラゲ。

・点数 96点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・感想
本編である『スパイラル~推理の絆』の前日譚となる外伝作品です。

ストーリー面は、本編ありきのストーリーなので、1周目にアライヴを先に読むと本編ラストの鳴海歩を追い詰める最大の仕掛けに関するネタバレになるのでご注意下さい。
逆に、2周目以降はアライヴから読むのが楽しいと思っています。

異なる主人公、本編より前の事件でありながら、本編で重大なファクターとなる人物の活躍や動向を見ることが出来ます。

少しだけ明かすと、「鳴海清隆」という人物がよく分かる内容でもあるので、本編の設定が好きな方にはかなりオススメです。
最終巻はそのまま本編の1巻に繋がる演出が施されています。
本編終了後に連載された前日譚の強みとも言えます。

絵柄の好み具合で言えばMAX評価ではあるものの、特筆すべき特徴は特にないように感じたので、満点は付けられないです。ごめんなさい。

登場人物の全てが自らの役割を全うするのはさすがのクオリティでした。
本編でお馴染みのキャラクターは補足も兼ねた前日譚らしい本編よりも少し幼い設定でかいて且つ、イメージは損ねないようにしっかり描かれていて、本編に出て来ないキャラクターは、出ない理由もしっかり描かれ、後付け感を感じさせない工夫がされていました。

本編のスパイラルに対する評価次第でアライヴの評価も変わるとは思いますが、アライヴを気にした時点で「スパイラル~推理の絆~」が好きだと思うので、迷わず読んでもいいクオリティでした。
原作チームなので最初から不安視もしてなかったですけどね!


以下、商品リンクの下は内容に触れながら個人的に感じた感想を書いています。ネタバレが気になる方はご注意下さい。



本編の主人公である「鳴海歩」は顔出し程度でしか出てきません。
まどかさんも出番は少ないです。

アライヴの主人公は本編には登場しない、スパイラルシリーズの主役には相応しくない、猪突猛進タイプで人の話を一切聞かないパワフル女子です。
ただし、絵柄もあってか見た目は可愛いです。

脳筋というか、思いのままに突っ走って行動するこの子にスパイラルの主役が勤まるのか?

そこで登場するのが、実はヘタレでありながら、大事な人の為なら平気で身体を張れてしまう情熱的な頭脳班、コースケくんが第二の主人公枠で登場し、活躍します。

それに伴い、必然的にリョーコの出番も増え、リオもそれなりに出てきます。

そう、これも全て、清隆の計画の内なのです。
相変わらずヘイトの溜まる清隆ですが、前日憚だから当たり前か。
そして、ちゃっかり本編に繋げる辺り、さすが清隆。
半強制的に歩を舞台に引きずり上げる計画は流石を通り越してドン引きです(褒め言葉)。

清隆が出てくるということは……勿論、ブレードチルドレン絡みの事件が起こります。
犯人はアライヴ限定のキャラクター。

その事件の捜査・解決を清隆に依頼されるのがコースケくん。
清隆を毛嫌いするコースケくんに協力させる為に仕組まれた計画が容赦ないのでドン引きです(褒め言葉)。

清隆の計画なので、コースケくんでなければならない理由はきちんとありますし、繋がった時は殴りたくなるぐらいムカつくので、さすが清隆です(褒め言葉)。

ブレードチルドレンならアイツらは?
アイズとカノン……歩同様、顔出し程度ですが、出ます。

ここまで書いてて気付かれる方もいらっしゃるかもしれませんが……僕は主人公の伊万里ちゃんが好きではないので、スパイラル本編のキャラが活躍する外伝としての評価が高いと判断してくれてOKです。

今作限定の犯人のブレードチルドレンは好きですが、その子の謎を紐解き、事件を解決させることこそが作品の目的なので、そこはあえて触れていません。

そして、鳴海歩と並んで僕の推しキャラである人物も出ますが、これは書けません。
企業秘密です🤫

読みながらこのシーンいるのかな(-ω- ?)
と思った場面も、結局は必要な材料だった…ということになる清隆の無駄のない計画を見たければ是非是非アライヴを手にとってみて下さい。

前日譚なので、本編を読まずに外伝であるアライヴを読んでも問題なく楽しめますが、先にアライヴを読んでから本編である推理の絆を読んだ場合、特定のキャラクターに対する印象が全く異なると思うので、普通に本編から読むほうがオススメです。

2周目以降で読み返す場合は、時系列をなぞりながら読むと、新しい発見が出きるかも?


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