神黎の図書館

月間50~100冊程の漫画+αを読み、主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。

グレンデル

グレンデル 1 (ゼノンコミックス)

・タイトル

グレンデル

・本の概要
王国騎士でありながら王女(妹)を見殺しにした重罪により投獄され、死を待つだけの存在となった主人公のカメリア。
生き残る最後の手段として極秘任務として竜の仔であるグレンデルを護衛し、目的地に無事に届けることを決意します。

各巻の感想が見たい方はこちら
1巻
グレンデル 1巻
罪人騎士カメリアは2つの選択を迫られる。
死刑か極秘の護衛任務か。
何より生きることを重んじる彼女は護衛を選ぶ。
護衛対象は絶滅したはずの竜の子供。
この護衛が彼女の運命を大きく変える。

2巻
グレンデル 2巻
魔法使いを名乗る謎の男ウヴリが登場。
彼の発言や行動で大きく振り回されることに……
もう1匹の竜と竜の肉を喰らった者も登場。
彼等は敵か味方か……波乱と激動の展開!

3巻
グレンデル 3巻
明かされる真実。仕組まれた罠。絶体絶命のピンチ。
2人に安息は訪れるのか?
秘めた想いと決意を胸に抱き、グレンデルは突き進む。

・著者情報

イカワマコ

作品リスト
花鬼扉の境目屋さん1~4巻
グレンデル1~3巻
伊能栞の明治大正洋食記

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・感想
まず前提条件として、画に独特の癖があるのでそこで合う合わないが分かれると思います。
要所要所に入ってくるので作品を通して意外と多いのがグロシーン。
こちらも賛否分かれそうです。

もう独特なのが世界観ですね、王国×騎士もしくは騎士×護衛かと思いきや、(王国の)外の世界は雑食…みたいな。
魔物有り、獣人(出来損ないも存在)有り、魔法有りetc.

バトル漫画の要素も多いので、テンポは比較的良いのですが、1巻を始め、独特の世界観についてのルールを説明するところはどうしても手や指が止まってしまいがちです。

ストーリーに関しては、結構練り込まれているであろうよく出来た設定というか、ゲーマー的にはめちゃくちゃ好きな世界観でした。

多少ネタバレにはなりますが、RPG風に言うと、騎士(剣士)、竜(FEのチキみたいなイメージ)、魔法使い(睡眠、催眠魔法が得意)というパーティー編成で、敵は群れで襲いかかる集団戦闘タイプもしくは召喚術が扱える強大な魔法使いです。

この作品の最大の欠点は打ち切りエンドなところです。
もったいない……
魔法使いの正体と真意と目的、随所で入れられたカメリアの父親の回想シーンの意味、原初のドラゴンスレイヤーの件などなど、気になる伏線を残したままの完結ということで多少もやっとはします。

とはいえ、締め方そのものは美しいと言えば美しいです。
グレンデルの子供らしさが見え隠れします。
微笑ましいシーンを挟んで和やかに終わります。ちょっと(作品としての)グレンデルらしくない気もしますがw








ネタバレになるちょっと真面目な考察もどき
ラストシーンは国を敵に回してカメリアとグレンデルの2人で逃亡劇を続けるというものです。
2人……あれ、ウヴリは?
置いて行ったのか、普通に別れたのか、出ていかれたのか、はたまた裏切ったのか…あの人ならどれも有り得るんだよなw

途中のストーリー展開的に考えて、カメリアの父親が竜の肉食べて闇堕ち状態で現れて、カメリアと戦い、倒した時にカメリアの涙は戻るのか?戻らないのか?みたいなものは有りな気がする。って思います。

ウヴリが父親説もあるし(僕の中で)、原初のドラゴンスレイヤーがまさかの!?パターンも有り得るし、謎が多く残っていると想像する楽しみは多く得られます。

そういう意味でも楽しい作品です、グレンデル。