神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

センゴク天正記

センゴク天正記 コミックセット (ヤングマガジンコミックス) [マーケットプレイスセット]

・タイトル

センゴク天正

・本の概要

日本史上最も失敗し挽回した武将・仙石権兵衛秀久(せんごく・ごんべえ・ひでひさ)の一代記!!
「失敗した際は敵を討ち取って挽回すべし」時は戦国時代、天正年間。
織田信長(おだ・のぶなが)は室町幕府を廃し、新政権を樹立する――。
ここに信長が、容貌の勇壮なるを賞し、黄金の一錠にて家中に迎えた異彩の武士がいた。
その名は仙石権兵衛秀久。齢二十二。史上最も失敗し、挽回した男である!!

・著者情報

宮下英樹(みやした ひでき)

1976年生まれ
出身地 石川県七尾市

職業 漫画家
活動期間 2001年5月~
ジャンル 格闘技/歴史
受賞歴
第44回ちばてつや賞大賞

富山大学在学中よりコミック誌への投稿を始め、途中で編集者から少年誌から青年誌への投稿を勧められる。
月刊ヤングサンデーなど幾つかの雑誌での入賞を経て、出版社より漫画アシスタントの仕事を紹介されたのを機に上京。
竹下けんじろうの元でアシスタント業を行いながら投稿を続けた。
2001年5月、「第44回ちばてつや賞大賞」を受賞し、『週刊ヤングマガジン』に掲載の「春の手紙」でデビュー。

2004年、担当編集者と戦国時代について意気投合した事がきっかけとなって、「新説を取り入れた歴史作品」の製作を決意する。
同年4月19日の『週刊ヤングマガジン』に豊臣秀吉の旗本出身で、出石藩の藩祖である仙石権兵衛秀久を主役に据えた「センゴク」の連載が開始。
本作では、ルイス・フロイスの『日本史』や太田牛一の『信長公記』を中心とした丹念な資料研究や合戦跡や城跡の探索に加えつつ、積極的に新説が取り込まれた歴史漫画を執筆している。
同作はヤングマガジン誌におけるヒット作の一つとなり、第一部「センゴク」、第二部「センゴク天正記」、第三部「センゴク一統記」、第四部「センゴク権兵衛」が描かれ、別冊ヤングマガジン及び月刊ヤングマガジン今川義元を主人公にした「センゴク外伝 桶狭間戦記」」も連載された。

幼少期に影響を受けた作品は樋口一葉の『たけくらべ』。
自身の創作に影響を与えたという。
講談社BOXの取材で漫画家として尊敬する人物に松本剛を挙げている。また、平田弘史の名も挙げている。
ちばてつや賞の出身者として、2012年に開かれたちばてつやの講演会で司会役を務めている。
滋賀県彦根市の夢京橋あかり館(まちなか博物館)で開催された石田三成を題材にした展覧会「MITSUNARI 11」からの依頼を受けて、本編では未だ小姓である三成の肖像画を製作した。
歴史に関連した書籍や番組に出演する機会も多く、2014年にはNHK大河ドラマ軍師官兵衛』第34話に黒田家家臣として特別出演した。
軍師官兵衛』で主演を務めた岡田准一センゴク第一話からの読者という縁もあり、上述の出演に加えて制作スタッフのTシャツをデザインしている。
仙石氏所縁の鍔を仙石氏の縁者から譲られている。

・点数 96点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・評価
新説を積極的に取り入れ、珍しい武将も多く登場する『センゴク』シリーズの第2弾。
本能寺直前までを丁寧に描いた作品です。

天正記は権兵衛こと仙石さんを含めた羽柴隊が中心に描かれていますが、この面子は結構繊細に描かれているというか、表情がコロコロ変わるので、見ていて楽しい部分があります。
戦国武将・大名と言っても、同じ人間なんだなぁ~と感じる部分が多くあるので、個人的な私見としては、そこは画力(それぞれを1人の人間として描く力)なのかなぁ~と思いました。

主人公の権兵衛がいるという影響もあり、主に羽柴隊から見た戦況だったり、信長様が中心です。
それ故に、直属の上司である羽柴秀吉織田信長の両名の魅力は爆発しています。

さすが『センゴク』シリーズと言うべきか、攻め方というか、描き方が斬新で分かりやすくて面白いです。
粗葉粕太郎とかね、あんまり見かけない人物が結構活躍したり。
漫画ですが、本当に大河ドラマ化希望レベルです。

道化のようにも見える傾奇者風な明智光秀や、不器用に一途に愛を貫く柴田さん。
そして、魔王の妹にして魔性の女そのものと言えるお市さんというキャラクターの濃さと魅力が詰まっています。
また、雑賀孫一や、武田の選択も格好いい。

戦国時代に生きてる人達の泥臭い格好良さが全開で素敵でした。

人にもよるんでしょうが、没入感も多幸感も強くある作品だと個人的には評価します。
壮大な大河ドラマだと思って見ても遜色ないので、結構情緒が持って行かれるかも?


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。



・感想
のっけから千石以上の大名になる仙石さん。
そうです、戦国時代に千石の大名になった仙石さん……まさにセンゴク三昧ですね!

秀吉(羽柴)さんの人たらしの天才っぷりがよく描かれていて、歴史を題材にした作品の中でもかなり信頼出来る内容であり、好きです。

元祖真田兄弟(真田丸で言うところの親父殿が末弟でその兄二人)の連携の強さと散り際まで格好いい真田の矜持が本当に格好いい。

合う合わないはあるのだとは思いますが、やはり、歴史(戦国時代)が好きな方は是非、読んでみてほしい作品です。
歴史小説を書く際の参考にもなると思います。


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