神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch

うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch コミック 全4巻セット (ガンガンコミックス) [コミック] ... [コミック] [Jan 01, 2008] 竜騎士07; 夏海ケイ [コミック] [Jan 01, 2008] 竜騎士07; 夏海ケイ


・タイトル

うみねこのなく頃に Episode1:Legent of the golden witch

・著者情報

竜騎士07(りゅうきしぜろなな)

生年月日 1973年11月19日
出身地 千葉県
職業 シナリオライターイラストレーター、小説家、漫画原作者、同人作家

活動期間
2002年~
ジャンル
サスペンス、ミステリー、ホラー、サイエンス・フィクション、ファンタジー、アンチミステリー、ジュブナイルライトノベル

代表作
ひぐらしのなく頃に
うみねこのなく頃に
彼岸花の咲く夜に』など

デビュー作
同人ゲーム脚本:『ひぐらしのなく頃に

影響を受けた人
奈須きのこ

ゲーム・アニメ・漫画に興味があり、美術系専門学校へ進んだ後、同人誌などを制作。
専門学校時代は、漫画や小説を書くなど様々なことに挑戦したものの、「愛があっても技術がなければプロには通用しない」ことに気付かされる。
劇団の知り合いに会い、触発されて戯曲『雛見沢停留所』を書き上げ、コンテストに応募するも選考落ちする。

その後、「07th Expansion」を立ち上げる。
初期の頃はLeaf Fightのオリジナルカードを制作する。
その後、弟の八咫桜がゲームスクリプトを学び、『雛見沢停留所』を改稿して、同様に弟である時火らと共にサウンドノベル第1弾『ひぐらしのなく頃に』を制作開始。
Leaf Fight」のオリジナルカードの絵柄を描いていた経験もあり、原画も自分自身で担当。

ペンネームである竜騎士07の「07」は、『ファイナルファンタジーV』のヒロインであるレナに由来。
竜騎士」はファイナルファンタジーシリーズに登場するジョブ。

夏海ケイ

生年月日 1981年5月28日
出身地 新潟県五泉市
職業 漫画家・イラストレータ
受賞歴
第3回スクウェア・エニックスマンガ大賞準大賞、審査員特別賞『I'm あ 総理』

作品リスト
ドラゴンクエストVIII 4コママンガ劇場 復刻版 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
ドラゴンクエストVIII 4コママンガ劇場
[まとめ買い] 王様の耳はオコノミミ
王様の耳はオコノミミ


・本の概要
この島にいるのは18人? 年に一度の親族会議のため、六軒島を訪れた右代宮一族。
台風により閉ざされたこの島で、次々に起こる不可解な事件。
浮かび上がる19人目の存在、魔女ベアトリーチェ
連続殺人幻想「うみねこのなく頃に」ここに開幕‼

・点数 100点+++

ストーリー🌟🌟🌟☆☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ🌟☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・感想
コミカライズ版のうみねこの第1弾です。
Episode1は全4巻。

個人的にはめちゃくちゃ好きです。
ただ、主人公ポジションにあたる戦人くんとの相性が最悪でした。
僕の戦人への口撃は単巻レビューで十分やったのでここではやりません。
気になる方は検索からご覧下さいm(__)m

さてさて、結構多ジャンルのミステリー作品は見てきましたし、ひぐらしもゲーム・アニメ・コミックと通っているのですが……初手でこの謎を解くのは無理でした。
多分そういう作品?

というのも、キーワードともなる突破口を開く鍵が「チェス盤をひっくり返す」であるように、常識に囚われていては解けないと思います。

頑なだったり、融通が利かなかったり、自分の意見が絶対だと思っていれば恐らく戦人と同じ結果になると思われます。
そういう意味では戦人はいい主人公なのかもしれません。

そして、この作品の特徴の1つだと思うのですが、右代宮一族や戦人の名前から見てとれる通り、名前が特殊で読みづらいです。
そんな中で譲治とか普通だなって思ったり、真里亞と中間のような名前が混じっててちょっと面白いです。

ストーリーの本筋としては概要にある通り、実質幽閉された空間の中で次々と起こる不可解な連続殺人事件に挑むという内容になっています。
ひぐらし経験者向けに言えば、雛見沢が六軒島に変わった感じですね。

違いとしては、容疑者、被害者共に親戚もしくは長年仕えている人物という顔見知りだらけということ、未知の19人目が存在するならば魔女だということ……という2点が大きな違いです。

読んでて、Episode1は特にネタバレ厳禁作品かな?って思ったので、多くは語れませんが、Episode1の論点は島にいるのは招かれた18人か否か…そして、魔女は存在するか…です。

19人目がいなければ犯人は身内。
そして連続して起こる不可解な事件と凄惨な現場。
容赦ない残酷なやり口。

正直、魔女を認めたほうが楽な状況下に陥るのがこのEpisode1だと思います。

ファンタジーなのかトリックなのか……読めば気になる人続出だと思います。
自然な流れでEpisode2に進みたくなるという意味では、ストーリーだけならひぐらし越え(※個人的な意見です)な最高のスタートダッシュを決めた上質なミステリーホラー作品だと感じました。

そして、Episode1としての特徴はなんと言っても碑文の存在。
実は作中で起こる全ての事件はあらかじめ予告されています。
黄金の碑文にて、第1の夜は~と、被害者の数と捧げる臓器が記されており……
つまり、これは見立て殺人なのか、予告殺人なのか、或いは契約による正当なる利子の回収なのか……を推理するのも楽しみ方の1つだと思います。

ひぐらしの時も比べましたけど、『あなたの番です』が好きだった方にはオススメしたい作品です!

そして、ひぐらし経験者としては複雑なとある人物と同じ姿をした悠久の魔女が出てきます。
個人的にはそれが一番切ない気持ちになった瞬間でした。

ただ謎を解くだけではなく、何故事件が起こってしまったのか?を考えるのも楽しいうみねこの沼へ是非……興味があれば片足だけでも突っ込んでみては?

うみねこのなく頃に Episode1(上) (講談社BOX)

うみねこのなく頃に Episode1(上) (講談社BOX)

  • 作者:竜騎士07
  • 発売日: 2009/07/01
  • メディア: 単行本
うみねこのなく頃に Episode1(下) (講談社BOX)

うみねこのなく頃に Episode1(下) (講談社BOX)

  • 作者:竜騎士07
  • 発売日: 2009/08/04
  • メディア: 単行本

うみねこのなく頃に Episode1 真相解明読本

うみねこのなく頃に Episode1 真相解明読本

  • 作者:ブレインナビ
  • 発売日: 2007/11/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)