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ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編

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ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編 (ガンガンコミックスJOKER)

・タイトル

ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編

・本の概要

昭和58年夏、運命に打ち勝った古手梨花は、理想の世界を仲間達と満喫していた。
しかし、不慮の事故により、またしても違うカケラ(世界線)に飛ばされてしまう。
その世界は鷹野と入江がいない代わりに悟志が存在する梨花が体験したことのない世界だった。元の世界とこちらの世界、梨花が選ぶ望んだ未来とは……
古手梨花の長い旅路の意味を問い直す痛切なるひぐらしのなく頃にアフターストーリー。

・著者情報

鈴羅木かりん(すずらぎ かりん)

誕生日8月3日
出身地 愛知県
職業 漫画家、イラストレータ

主にスクウェア・エニックス宙出版のコンピュータゲームを題材にしたアンソロジー集に執筆している。
ガンガンパワード』及び『月刊ガンガンJOKER』で「ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編」、「罪滅し編」、「祭囃し編」、「賽殺し編」の4編を連載。

主な作品
漫画
ひぐらしのなく頃に(上記4作品)
ワイルドアームズXF
スーパーダンガンロンパ2 七海千秋のさよなら絶望大冒険
青鬼 元始編

小説挿絵
ひぐらしのなく頃に(下記3作品)
『やめないで知恵先生』
『嘘塗し編』
北極星をつかむ』
青鬼(複数作品)

・点数 96点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・評価
概要の通り、『ひぐらしのなく頃に』・『ひぐらしのなく頃に解』における長い長い旅路を終え、自分の理想とした世界を満喫する梨花ちゃんが慢心からの事故で経験したことのない世界線に飛ぶという物語です。
これまでのシリーズを通して彼女が得た経験値が役に立たない、全く新しい世界において疎外感を感じながら過ごす彼女が見た景色、選ぶ未来はまさに彼女の人生の旅路の意味を問い直す悲痛なる物語です。

それ故に1つのテーマで分かりやすくありながらも奥深いストーリー展開となっています。

ようやく手に入れた幸せな日常から急転直下する内容だったり、環境によって人の性格が大きく変化するなど、梨花ちゃん単体でも結構変わったり、画力の面でも楽しませてくれる演出がてんこ盛りでした!

個人的にはアンチ古手梨花の立場なので、彼女に対しては前半は特にヘイトが溜まりましたが、彼女に与えられた役割こそがこの作品の意味でもあり、同時に僕の推しである羽入の活躍と役割(読めば分かります)が凄いので、キャラクター面の評価は満点です。

アフターストーリーで全てを変えるのはなかなか斬新でした。
そして、練り込まれた設定に感服しました。

前述の通り、そして、後述で書いてある通り、前半は梨花ちゃんへのヘイト成分強めでしたが、それだけ没頭し、熱中しているということ。
更に学びも多く、満足感高めだったので、没入感もMAX評価です。


以下、商品リンクを挟んで内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。


ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編 (講談社BOX)
ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編 (星海社文庫 リ1-17) 竜騎士07/著
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ひぐらしのなく頃に礼 3 賽殺し編[レンタル落ち]
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・感想
フレデリカさんの今回の詩は人間の業の深さを表してるのかな?ないものねだりの種族が全員が満足する喜ぶ物ってなんだろう?

本編終了後の世界ということで……
いや、何やってんだお前。ほんと学習能力低いな⁉って言いたくなりますね、はい。

いやほんとさ……もはや元凶コイツだったんじゃね?ってぐらい性格悪くなってない?
みんなが幸せならそれでいいんじゃないの?疎外感は感じるかもしれないけど、そもそも君が調子に乗って自滅した結果なんだからいっそのこと自分の知らない世界で生きればいいのに。
もはや親のことすらゲームの駒みたいに思ってそうなところが気に入らない。

人任せのくせに文句だけは一人前みたいな性格直ればいいんだけどなー
と思うところから僕にとってのひぐらし礼は始まります。
とまあ、不満点は最初に吐き出したのでここからは冷静に見ていきましょう。

この作品の特徴としてはかつての世界でドン底だった登場人物のほぼ全てが順風満帆な家庭環境に身を置き、事件も特になく、ダム抗争は起きずに雛見沢は1年後にはダムの底に沈むという世界です。

それ故にオヤシロ様への信仰は特になく、部活もなく、圭一がいない。
レナは礼奈と名乗り、義父と沙都子の関係が良好な為、悟史も失踪はしていない、更に沙都子は梨花ちゃんを心底嫌っていて「あの口調」ではない。そして羽入が合流出来ない世界です。

ふむ……自分が元いた世界ではないとしてもパラレルワールドならそれは偽りの世界ではないのではなかろうか……いや、分からないけれども。

同じ人間でも育つ環境が変われば性格が変わるってのは深いですよね、実際それが真理でもあるのだと思います。

フレデリカ・ベルンカステルについてわりと分かります。
古手梨花との違いとか。
その中で前段の育った環境で性格が変わることというのが活きてきます。
そう繋がるのかー!疑問も解消されてスッキリ。

足りなかったものを得て、本当に成長出来そうだった最中に究極の選択……これはキツい。

羽入の一人称が「私」だと太古の昔から存在する神として、「僕」だと古手梨花の友人としての意見……ということなんですかね?
何となくそんな気がしました。

誰も罪を背負っていない真っ白な世界と罪を乗り越え、強くなった仲間と同じく罪の意識を持って生きていく世界……か。

確かにね、どちらかの世界を選ぶというのは人が担うには重すぎると思う。
一度きりの人生だからこそ必死にもがいて掴み取るべき。
というメッセージ性を強く感じました。

僕自身、この作品を読んだことで学んだことも多かったです。
何だか哲学を感じるひぐらしでした。

当たり前のようにタイムリープを繰り返した梨花ちゃんに対して、そしてタイムリープに憧れを持つ読者に正面から真理をぶつけて考えさせられる内容でもありました。

羽入にとっての贖罪と神としての役割を果たすという意味でもいい後日談でした。


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