・タイトル
ONE PIECE 第31巻
・点数 96点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆
・本の概要
・カルガラとノーランド
・うそつきノーランド
・感想
ワイパーが幼い頃に聞いた先祖″大戦士″カルガラとその親友、モンブラン・ノーランドの話が回想として入ります。
カルガラ怖っ!ってか、ガラ悪っ!
当たり前かもしれませんが、ノーランドも絵本とは大違いな雰囲気で……
その当時、シャンドラは疫病に苦しんでいました。
しかし、この民族は疫病を『悪霊』と呼び、神官の最期の言葉に従って、村で一番若くて綺麗な娘を生け贄に儀式を行おうとしていました。
古の民族らしい……結構よく見る光景ではありました。
神様が大蛇そっくりなのは先祖なのか、親子なのか……あのウワバミ、シャンドラ見て泣いてたもんなぁ……きっと縁があるのでしょう。
そして、ノーランドはカシ神様の首を斬り落として娘を助けます。
当然、村人は激怒します。
激突するカルガラとノーランド。
出会いは最悪のものでした。
ノーランドは叫びます。
『この儀式は我々に対する侮辱だ!!!』
我々というのは人々の未来の為に努力している研究者や探検家のことを指してるようです。
そして、「悪霊は私が祓ってみせる」と言います。
翌日の夕刻までに村人を『悪霊』から救うことが出来なければ船員達の命はない。
この辺のくだりはどことなくメロスっぽいです。
翌朝?島全体を大地震が襲います。
村人は神の怒りだと言い、カルガラもやはり『あの男のせいだ』とノーランドの首を取ろうと急ぎます。
そこでカルガラが目にしたのは地割れに巻き込まれてまともに身動きの取れないノーランドでした。
村にさえ辿り着ければ疫病は治せるというのに……
そして、怒り狂った村人は夕刻まで待たずに船員に襲いかかろうとしていました。
そこに現れたのは、ノーランドに救われたセトという少年でした。
船員達はセト少年のおかげで一命を取り留め、ノーランドのピンチはカルガラが助けてくれます。
『お前達の古い戒律こそが悪霊じゃないのか!!!』
ノーランドの魂の叫びがカルガラに響いたんですね。
こうして村人は無事に救われました。
あのウワバミはカシ神様の孫ですね!
幼年期?かわええ(*´ω`*)
人の命を重んじる植物学者のノーランド、歴史を重んじる誇り高き戦士カルガラ、そのすれ違いは実に寂しいものがありました。
そんな彼等も出港の直前で和解します。
黄金の鐘に新たなる想いを乗せて……
その『想い』が親友を想う2人の男達の友情が更に切なさを生むのですが……
何だろう、例えようのないこの感じ……今の僕の語彙力じゃ難しい。力不足です……
希望と友情の明るい2色を掛け合わせた綺麗な音色のはずなのにどうしようもない哀しみを帯びて聞こえる協奏曲のような……ごめんなさい、やっぱり例えるのは難しいです。
北の海に知らない者はいない。とされるほど北の海では有名な童話、うそつきノーランドに乗せてモンブラン・ノーランドのその後が描かれます。
ノーランドの話は嘘か本当か分からない。
冒頭の小人の国の話……これはドレスローザ編の伏線にもなっています。
結構重要。
処刑台で死の直前、ノーランドは自分の身よりもカルガラ達の身を案じていました。
『シャンドラの灯をともせ』
大戦士カルガラの想いが切ない……
あんまり考えずにいると、なんで回想?って思うかもしれませんが、もちろんこの回想に意味はあります。
ワイパーにとっての神である先祖のカルガラの果たせなかった悲願、黄金の鐘を鳴らすこと。
これがワイパーの目的です。
先祖の宿命と戦い続けて海に潜り続けるモンブラン・クリケットに黄金郷はあったと知らせる為に黄金の鐘を鳴らそうとするルフィ。
400年の時を越えて過去と現在が繋がったということなんですね!
黄金の鐘を見つけたエネルの規格外の力も必見ですよ!
・まとめ
ほとんどが回想シーン。
しかし、至極……いい1冊です。
余談ではありますが、神エネルと檀黎斗ってどことなく似てるかも?
だから好きなのかもしれないって思いました。
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