神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第13巻

ペナントレースやまだたいちの奇蹟 13 (ジャンプコミックス)

・タイトル

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第13巻

・本の概要
・太一の天敵⁉
・ギリギリの戦い
・限界を越えて……

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・感想
大林兄弟初登場ですね!
兄弟と言っても双子で、弟のほうが太一の天敵として描かれます。
大林兄のほうもセ・パ1軍2軍全投手の球種、コースが頭に入っていて、読みもほぼ100%的中させるとんでも能力を持っています。
弟のほうはメジャー級の体格とパワーで、兄と合わせればまさに鬼に金棒。

そんな大林兄弟はヤクルトに入っていて、アストロズとは優勝争いを繰り広げることになります。

大林兄の読みもあり、コントロールは良くても球威がなければ打ちごろの絶好球とされてしまう為、やむ無く泰二の登板を繰り上げ辛くも勝利し、優勝の望みを繋ぐも、ダブルヘッダーの2試合目が厳しいという状況でした。

そんな中、白羽の矢が立ったのは太一でした。
人生初の先発、限界を越えた肉体……満身創痍の太一やアストロズの面々でしたが……

注目すべきはやはり、太一と泰二の兄弟バッテリーと大林兄弟の存在ですね!
まあ、プロ1年目の連中に優勝かかりすぎじゃない?っていうのはぶっちゃけありますが、そこは突っ込んだら負けなとこだと思います!
あれ、じゃあ、僕は既に負けてる?

それにしてもダブルヘッダーって投手にかかる負担大きかったんだなー、大変だ……💦


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ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第12巻

ペナントレースやまだたいちの奇蹟 12 (ジャンプコミックス)

・タイトル

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第12巻

・本の概要
・秘密
・絆
・オールスター
・奇跡

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・感想
太一の投げるオリジナル変化球の正体が明かされます。
分かってても打てない魔球。
とはいえ、理屈としては「ああ、そういう!」と理解できます。
球種としてはパームボールに近く、これは山田太一だから投げられる変化球という説明も分かりやすかったです。

絆に関してはいろいろありますが、投手太一と捕手平田の絆だったり、太一と矢島さんの絆だったり……
中でも個人的に一番好きなのはやっぱり山田兄弟の絆です。

オールスター初参加になる山田兄弟。
野手、投手合わせれば総獲得票数が最多となる太一。
オールスターでとんでもない偉業を達成しますが、頭の中が矢島さんでいっぱいなのも太一らしい。

これは作品全体を通して言えることですが、年齢に反して精神的に幼い小学生のような太一が可愛く思える瞬間がありまして、そういう時はほっこりします。
太一はうざ可愛い。


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ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第11巻

ペナントレースやまだたいちの奇蹟 11 (ジャンプコミックス)

・タイトル

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第11巻

・本の概要
・連戦連投
・ギリギリの戦い
・デビュー

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・感想
2試合連続先発を申し出る泰二。
雨で1度流れてるので中1日での登板となります。
これは伝説の「権藤、権藤、雨、権藤雨、雨、権藤、雨、権藤」的なあれに近いのでは!?
前回完投して、今回も9回200球越えはヤバい。

泰二のピンチを救うのは太一と決まっている。
そして太一は泰二がいると強い。
この関係性いいですよね!

泰二が完全にチームに溶け込んでいるのもGood pointです。


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ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第10巻

ペナントレースやまだたいちの奇蹟 10 (ジャンプコミックス)

・タイトル

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第10巻

・本の概要
・専属特別コーチ
・地獄の特訓
・豪速球
・最強のライバル

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・感想
太一に憧れてる少年は監督公認で山田太一の専属特別コーチに就任します。
確かに、作中で唯一諦めかけていたところを踏ん張らせたのは彼ですし、ルール上問題なければその資格はあると思います。

地獄の特訓は太一の投球の基礎もなってないメチャクチャなフォームを矯正するために和久井投手が考えたものなのですが、男性的には読むのも辛いかもしれない?読むだけで痛くなりそうなまさに地獄の特訓です。
口で説明して頭で理解出来ないなら体で覚えろというのは一理ありますが……

そして、10巻では山田兄弟と同世代のライバル(甲子園で泰二と対戦経験有り)の石田選手が登場します。

石田選手は野生児入った怪物選手なので、感覚的には太一に近いかも?
ただ、野球センスが飛び抜けてるので大きな違いです。

石田選手の凄技は、並外れた運動神経と反射神経で目にも止まらぬ早さでバッターボックスを移動し、どんな球もど真ん中にして打つことが出来るというものです。

同世代の天才投手、天才野手なのでもちろん、泰二を苦しめる存在としても描かれますが、どちらかと言えば太一メインです。

投手としての太一と戦いたいが故に敵なのにアドバイスしたり、練習がない時に山田兄弟を一目見るためだけに来たり。
太一は石田選手のアドバイスで縦の軸がしっかりした投げ方を覚えます。
めっちゃ役に立ってるんですよね、彼(笑)

さてさて、お待ちかね?の豪速球についての話です。
これちょっと深いです。
泰二の球は150kmを越えますが、一流打者には打たれてしまいますが、その一流打者は太一の球は打てないと言います。

太一の球はプロ野球の投手に詳しくない場合は不思議に感じる球だと思います。
打者側からすれば150km前後にも感じる球なのに、実際は128kmしか計測されないノビのあるストレートです。
分かりやすく言えば、体感速度が凄い球です。

今のプロ野球界ではただの速球は簡単に打たれますけど、ノビのある球は浮き上がって見えるので空振りの取りやすい決め球にも使える直球に化けるんですよね、太一はそっちタイプです。
まあ、太一も偶然投げた謎の変化球で投手としての可能性を見せるので、ストレートだけの選手ではないんですけどね!

野球に関しての深い話はもう1つ。
投手の練習しかしてないのに相手チームの絶好調のエースからホームランを打った太一。
その理由は、投手の練習(地獄の特訓)で下半身が安定したこと。

実際のプロ野球で投手の人が時々ホームランを打つのはそういうことかー!
理屈的には理解しました!ちょっと勉強になりました!
ちなみに二刀流の話はしてないよ!あくまで投手のホームランの話ですよ!
30越えて投手から野手に転向して成功するのも理屈的にはそれで通るので実は結構テンション上がってます。

そんなわけでちょっと勉強になったお話でした!
熱中度を満点にしなかったのは石田選手の過去の話が影響するのですが、試合中のバッターボックスに立ってる選手と捕手が会話してる状況(試合は進んでいます)が気に入らないのが一番の理由です。
審判も何故止めないのか……
そこだけ惜しかったです。

太一と泰二の関係性も更に掘り下げつつあるのでストーリー的には文句なしです。
泰二ってやっぱりさ…だよね?


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ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第9巻

ペナントレースやまだたいちの奇蹟 9 (ジャンプコミックス)

・タイトル

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第9巻

・本の概要
・野球バカ
・代打の切り札?
・伝染する熱き想い
・二刀流挑戦⁉
・特別コーチとの衝撃的な出会い
・尊敬しているのは山田太一選手

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・感想
内容的に言うとカープ戦の続きと結果、太一の投手挑戦、新キャラの登場です。
順を追って書きましょう。

カープの新外国人4番ガーフィールド選手は肩書き通り、メジャー級の選手でした。
そしてそこら辺もなんかメジャーっぽいという特徴があります。
「観客の数がそのまま力になる」
観客が少なければ打てず、観客が満員なら高確率で打ち、打点を上げるという「真の4番」と作中評価される選手です。

そして、山田兄弟の活躍で基本満員のアストロズ
それが分かっていながらもキャッチャーのリードを無視してストレートで真っ向勝負を挑んでプロ初の本塁打を豪快に浴びる泰二(しかも2回)
太一のほうもガーフィールドより大きいのを打つと意気込んで、ホームラン級の際どい打球を自ら「切れちゃえ」と言っちゃう始末。
さすが双子……

そこだけ見たら個人的な感情でチームに迷惑かけてるっぽく映りますが、逆にプロ根性座ってるし、個人的には好きです。

あと、個人的に好きなのは、泰二が限界を越えた力を発揮するのはいつも太一がきっかけという事実です。
この巻には太一を尊敬している子供が現れますが、最も太一を尊敬し、ライバル視しているのは或いは……

さて、太一の投手挑戦は、監督の秘策の1つでした。
守備の時に1度見せた矢のような送球を評価して…という訳ではなく、真の目的は登板過多による故障以降1軍に上がれずにいる黄金ルーキーとされながらプロ0勝の幻の逸材の復活でした。

和久井投手はやさぐれていて、暴力的でした。
でも悪い人ではなさそうで、むしろ真面目な印象です。
どうやら太一と2軍時代の自分が重なるようで、散々な扱いをしているわりに気にしている節はあります。
トム・ブラウン選手の初登場の時に近いかもですね!
八木沼選手もちょっと近いかも。

それにしてもよくこんな毎回意表を突くような話考えつくな…凄い。


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ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第8巻

ペナントレースやまだたいちの奇蹟 8 (ジャンプコミックス)

・タイトル

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 第8巻

・本の概要
・広島から来た男
・役立たず
・大スランプ
・弱点克服
・新コーチ
・vs広島カープ
・親心
・祝福

・点数 72点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・感想
広島から来た男、そして8巻の準主役となるのは浅見選手という優れた能力を持ちながら優しすぎて相手選手に同情して力を発揮できなくてトレードされてきた選手です。

今回本当に面白くてですね、減点部分を取り返せるぐらい好きです。
一瞬オーバーリミット制度の導入を考えた程です。ややこしくなるのでやめましたけど!
やっぱルールは大事です、はい。

作品としては初の試みの部分ですよね、他球団からの移籍者が山田太一を通じてチームに溶け込むきっかけを掴む的な。
泰二のほうも試合と兄関連以外でもいい仕事をするんですよ。

大スランプというのは各球団との2巡目以降全く打てなくなった太一のことです。
浅見選手の覚醒と太一の復活を同時に描いているのがこの8巻の主な内容になります。

浅見さんが弱点を克服し、自分の能力をきちんと発揮できた初めての試合が古巣のカープ戦で、広島側のファンや監督からも祝福されてるところがすごく好きです。

そうなんですよね、トレードって戦力外ではなく、必要な戦力同士を交換する訳ですから実際のプロ野球でもなくはない部分だと思うんですよ。
このシーンは本当に素晴らしい。

そういえば、ビッグバン打法に関しては漫画チックなんですけど、スランプ克服のきっかけになった新コーチのアドバイスの部分は理にかなってるので単純ですけど、一応参考になるかと思われます。

ただ、最近の選手はホームランの打ち方も昔とは違う理論や方法、練習法なのでそこら辺は注意点が必要です。


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MAJOR 第3巻

MAJOR(3) MAJOR (少年サンデーコミックス)

・タイトル

MAJOR 第3巻

・本の概要

baseballと野球
・悲劇
・マイナースポーツ

・点数 64点

ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆
熱中度☆☆

・感想
これ実際にメジャー、マイナー問わずアメリカから来た選手は少なからず戸惑う日本の野球の洗礼だと思うんですよね、small baseball
つまり、小技を多様する全員野球を体感したカルチャーショック。
これは文化の違いなので本当に対応が難しいと思います。+異国の地ですもんね、それは大変だ……

初対決で唯一豪速球をバットに当てる本田茂治。
そして、次の打席ではメジャーのプライドを見抜いて見事にスタンドにボールを運びます。

恐怖の7番打者としてギブソンの頭にも刻まれたでしょう。
その動揺とバント攻撃の揺さぶりが結果的に悲劇を招くので何とも言えません。

そして、この先はあえて書きませんが、アニメだといつも泣いちゃうのに漫画だと涙出る気配もなかったのであれはやっぱり子安さんの影響が……

とはいえ、アニメでやってないのか、忘れてるだけなのか分かりませんが、今回漫画読んでてグッと来たところはありました。

茂治さんの兄、ゴローくんの叔父にあたる人物ですね、漠然といい人。ぐらいにしか思ってなかったんですけど、桃子先生に心打たれて行動した貴方も間違いなく甥っ子の吾郎と弟の茂治に対する愛情を持っていると思いました。
ここ好きなポイントです。

ところかわって成長した吾郎。
小学4年生になり、かなり生意気なクソガキに(笑)
あんなに可愛かったのに!!
桃子さん、どう育てたの……そこが気になる。

それはそれとして、子供達にとって野球がマイナースポーツと化していてるってくだりはやっぱりちょっとグサッって来ますよね!
多分、今も回復しきれてないですからね……
多様化してる時代なんで仕方ないですが!

あ、1巻の時に吾郎を巡って茂治さんとひと悶着あったあのリトルの監督再登場です。
そういや、その後の息子さんどうなったんだろう?
茂治さんの打者転向に勇気をもらったから絶対プロになるってゴローくんに言ってたとこは結構いいシーンだったんだけど……後々どうなったかの記憶が一切ないという。

どうしても気持ちが沈みがちだったので点数としてはあんまりですが、好きなポイントは2つありました。
どちらかと言うと後々のエピソードを支える為の柱的なお話ですね。伏線を仕込んでる的な!


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