神黎の図書館

(将来的には)図書館モチーフのブログにしたいという意思を込めてこの名前にしました。

ソウルイーター

ソウルイーター コミック 全25巻完結セット (ガンガンコミックス)

・タイトル

ソウルイーター

・本の概要
舞台は死神武器職人専門学校、通称「死武専」。

死武専は、「職人」と「武器」を育成することを目的としており、職人と武器で1つのペアとして活動する。

「健全なる魂は 健全なる精神と 健全なる肉体に宿る」

・著者情報

大久保篤(おおくぼ あつし)
生年月日 1979年9月20日

職業 漫画家
活動期間 2001年~
代表作
ソウルイーター

受賞歴
2001年 第3回エニックス21世紀マンガ大賞


基本的にファンタジー漫画を手がける。

大久保の作品の世界は、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『コープス・ブライド』の世界を髣髴させるようなモチーフを使いながら、どこかポップに仕上がっている。

また、洋楽をモチーフにしたキャラクター名やパロディを使う。
台詞回しや口癖も特定の単語を何度も反復させたり、キャラクターの技や性格に共通点があったりと、特定のモチーフを繰り返し使う傾向が強く見られる。

・点数 88点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・感想

死武専の生徒の最終目標は悪人の魂99個と魔女の魂1個を武器が食べることによって死神様の武器「デスサイズ」を作り出すこと……なのですが、この「魔女の魂」の伏線回収が凄くて脱帽しました。

基本的には武器を扱う職人(魂の波長を合わせて実際に戦うのは職人)という形が基本ですが、1人で複数の武器(パートナー)を持つ職人や、職人を持たず、身体の一部だけを武器化して単体で戦う武器もいます。


人間だけど悪魔みたいな姿の殺人鬼、人間の姿をした鎌。
大事なのは姿・形ではない、『魂』だ。
1話でいきなり名言が生まれるの地味に凄い。


暗器職人のブラック☆スターは目立ちたがりの暗殺者。
相方の椿がいきなりかました「疑心暗鬼」というダジャレのセンスが好きです!(笑)
ちなみに、ブラック☆スターの☆は生い立ちに関わる大切な部分なので超重要です。

死神様の息子のデス・ザ・キッド。
そのまんまの名前ですが、完璧な才能の持ち主……
なのですが、完璧主義者が故の病的な神経質で、その神経質さはもはや弱点でもある未熟な存在です。
「鬱だ、死のう」と「虫酸が走るわ!」が口癖。

ブラック☆スターとキッドは立ち位置としてはNARUTOで言うところのナルトとサスケに通ずるところがあると感じました。
親友と書いてライバルと読むみたいな関係性?
神を越えたい人間と死神の息子という立場が織り成す2人のストーリーも1つの注目ポイントです。

職人と武器の関係はエレキギターとアンプの関係性に似てるというのが作中で説明されるのですが、個人的にはめちゃくちゃ納得しました。

魔剣とか妖刀ムラサメとか男の子の心に刺さる中二チックな内容がGOODなんですけど、中でも僕が思わず唸ってしまったのは聖剣エクスカリバーです。

武器が人間=喋る
という作品の特性をフル活用した伝説の聖剣の最強にして誰にも扱えない理由が面白すぎてめちゃくちゃ好きでした。
ダークファンタジーのシリアスさだけではなく、こういう部分で箸休め出来るのも特徴です。
あと、クライマックスの真面目な聖剣のギャップはヤバいと思いました。

ギャップと言えばマカパパもまさに。って感じでした。
ドラマCDだとサンジ(平田さん)、アニメだとマスタング大佐(大川さん)というキャスティングも頷けるキャラクターです。

ビッグマウスは結果的に自分を追い込み、その高過ぎる目標の為に努力を惜しまない。
この考え方めちゃくちゃいいですよね、かつてとあるサッカー選手が近いこと言ってて感銘を受けましたが、まさかここで見るとは思ってなかった。

魔女が使う魔法も様々で、スタンドを彷彿とさせるものもありました。

ダークファンタジーでありながらちょいちょいコメディを挟むのがこの作品のオリジナリティだと思いますが、
筆記テストとテスト勉強のくだりなど、普通の学生らしい部分も描いているのが個人的に高ポイントです。

デスサイズになる為に必要なのが魔女の魂ということで悪いのかと思いきや、向こう側からしたら迫害されてる訳で、魔女にも人格や特性はある訳で。
こういうのはもしかしたら人種差別を表してるのかな?って少し思ったりもしました。

破壊こそ真髄の魔女の世界で再生の魔女は異端とされる。
ならば彼女の居場所は?っていうテーマから見るの面白いというか興味深かったです。

画力的にも気合い入ってたんだろうなって思われるのが幾度となく繰り広げられるブラック☆スターvsミフネだったり、旋律を届けるソウルのピアノ演奏。

感情の歪みとか苦悶の表情とか絶叫とかそういう時の画めっちゃ上手いと思いました。

狂気と規律の関係性も深くて説得力がありました。

死神様が常に正しいとは限らないから、それが正しいかどうかは実際に会ってから決める。
というのは結構大事な考え方だと思います。

緊張感高まる後半の展開でも突然ギャグ漫画みたいなことしてくるところも個人的には魅力だと思っています。

死神様の世代交代の意味とか感慨深いものがありました。
いろいろ考えさせられる漫画でもあるなぁ~と。

もしかしたら打ち切りかな?とも取れる終わり方でしたが、わりと綺麗な終わり方だと思います。


コミック

電子書籍