神黎の図書館

月間50~100冊程の漫画+αを読み、主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。

みゆき


みゆき全5巻 完結コミックセット(ヤングサンデーコミックス ワイド版)

・タイトル

みゆき

・本の概要
主人公の若松真人とヒロインの2人の恋愛模様を描いた青春ラブコメディ作品です。

・著者情報

あだち充(あだち みつる)
生年月日 1951年2月9日
群馬県伊勢崎市出身の男性漫画家。
群馬県立前橋商業高等学校卒。
血液型はAB型。

代表作
『タッチ』
『みゆき』
『H2』
クロスゲーム

受賞歴
第28回小学館漫画賞少年少女部門
(『みゆき』『タッチ』)
第54回小学館漫画賞少年向け部門
(『クロスゲーム』)

少年時代は野球部に所属していて、ポジションはピッチャーでした。

その一方で、兄(あだち勉)とともに貸本漫画の読者投稿コーナーの常連でもあり、『群馬の天才兄弟』として知られた存在でした。

高校在学中に『COM』の新人賞で「虫と少年」が佳作2位に選ばれ、以後『COM』の読者コーナーにしばしば掲載されるようになります。

高校卒業後は公務員になる予定でしたが、一足先に漫画家になっていた兄に誘われて上京し、アシスタントを経て、1970年に『デラックス少年サンデー』にて「消えた爆音」でデビュー。

以降しばらくは漫画原作者と連名で作品を発表し、当時のブームだった劇画調の少年漫画を執筆します。
が、ヒットには恵まれず、幼年誌でのコミカライズや少女誌などに活躍の場を移し、それにつれソフトタッチな作風に変化しました。

1978年、再び少年誌に戻り、高校野球を題材にした『ナイン』を発表します。

少女漫画の雰囲気を少年漫画に持ち込んだこの作品が高い評価を得ます。

続けて『みゆき』、『タッチ』が大ヒットし、ラブコメ漫画の代表的作家として『週刊少年サンデー』を牽引し、人気漫画家としての地位を確立します。

1982年、上記2作で第28回小学館漫画賞少年少女部門を受賞します。

以降も『週刊少年サンデー』で主に野球漫画を執筆し、コミックスの発行部数は、1990年4月に『スローステップ』第5巻にて累計1億部を達成し、2008年5月に『クロスゲーム』第12巻にて単行本のみの累計で小学館連載作家として初めて2億部を突破しました。

2009年、『クロスゲーム』で第54回(平成20年度)小学館漫画賞少年向け部門を受賞します。
2009年頃より主な活躍の場を月刊誌である『ゲッサン』に移します。

作風
作中にしばしばあだち自身が登場し、平然と作品に対する弁解や宣伝を行なうのもあだち作品の特徴の1つです。

・点数 88点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆

あらすじ

16歳(高校1年生)の夏休み、若松真人は友人達と海辺の民宿にアルバイトに出かける。
真人が憧れを抱く同級生の鹿島みゆきも同じバイトに来ており、彼女が自分に気があることを偶然知り、デートの約束にこぎつける。
が、その直後にある出来事でフラレてしまう。
友人たちは落胆する真人に、海で見かけた美少女を誘うようにそそのかす。
いい雰囲気になり、デートの約束もした2人だったが、実は彼女は6年ぶりに海外から日本に帰国した血の繋がらない1つ年下の妹のみゆきだった……

・感想

あだち充先生の独身時代最後の妄想全開ストーリーだったり、モラル的にも教育上的にもあんまりよろしくない描写があったり、いろいろとブッ飛んだ作品です。
兄妹愛なのか異性としてなのか……
揺れる想い
まあ……妹のみゆきはほんと可愛いというか個人的に好みなので揺さぶられる想いも、みゆきを想えばこそギリギリ踏み留まりたい気持ちもどちらも分かります。

そして、もう1人のみゆきこと鹿島さん。
この子はほんとにいい子です。
めちゃくちゃいい子です。
妹みゆきみたいに試したり揺さぶったりしません。
だから僕は若松みゆき派です

高1からずっと一途で、真人は何回ビンタされた分からないけど、それでも真人のことが大好きな健気な女の子です。
話聞く前にビンタしてくるので真人くん は毎回痛そう……その後の言い訳と謝罪で許すならまずは話聞いてほしいですよね!
妹のみゆきは羽交い締めだったりスカートでキックだったり痛いだけではないのでやっぱり妹のほうが……いえ、何でもないです。

自分が真人の立場ならどうするか……
考えたんですけど、自分の想いを伝えること=みゆきに血の繋がりのある家族が誰もいないことを告げることと同義。
これは簡単に好きだから妹のみゆきで!って言うことが正しいのか分からない。
かといって他に想い人がいるのに鹿島さんと付き合うのは失礼だと思います。
思いますが、自分に合わせて大学浪人までした子を無碍にもできない……気付いた時には詰んでる状態だと思います。

結論
みゆきは可愛い、でもその可愛さはもはや罪だ。

「みゆきは可愛い」ってどっちにも使える便利ワードを有効活用してくるのも作品の特徴です。

まとめ
悪く言えばどっち付かずで優柔不断。
最後の竜一のセリフ的に出来レースのような感じもありますし、決して後味のいい終わり方とは言えませんが、逆に言えば若松真人はブレることなく若松真人を貫いて選んだ結末なので僕はこれはこれで好きです。

主人公がスポーツをしていないあだち充作品は結構レアですよね、あと「MIX」に取り入れられている要素もあるので「みゆき」を踏まえて「MIX」を読むのも楽しみ方の1つだと思います。

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