2021-02-23

死刑囚042 第1巻

書評マンガ青年コミックサスペンス学園人間ドラマ

・タイトル

死刑囚042 第1巻

・点数 100点+

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ⭐⭐⭐☆☆
テンポ☆☆☆
熱中度⭐☆☆☆☆

・本の概要
・涙
・花
・心
・命

・感想
一切の感情を持たない冷酷で残忍な殺人鬼……ほう？

脳にチップを埋め込んで、破壊衝動が殺人を犯すレベルに達すると頭の内部を吹き飛ばす……ほう、これは斬新だ。
死刑と終身刑を廃止して死刑囚に無償労働をさせる上でこの仕打ちはこれはこれで非人道的だと思いますが。

9年間刑務所にいて、突然目の前に美少女女子高生…これは心拍数上がっても致し方ないね、そういう趣味なくてもそうなると思う。
目の見えない少女…間違いなくキーマンですね。

8歳で誘拐されて14歳で傷だらけの状態で発見…042さんの過去が凄絶そうで知るのが怖い。
でも、そういうバックボーンを知らずに叩くのは僕は嫌です。

24時間監視されてて許可なく外出は禁止。手淫も禁止。無償労働。外では十中八九迫害される。しかもキレたら死のおまけ付き。
これは想像以上に辛いのではないか？

学校は社会の縮図だから学校で生き残れない人は社会でも生き残れないか～
まあ、それも事実だね、必ずしもではないからそれが全てとも言えないけど。

犯罪者だから、死刑囚だから人権はないって扱いも不愉快だけど、罪もない花を踏みにじってその命を摘み取った不良は許せない。
許せなくてヘイト溜まりそうなのでこの不良のバックボーン回はよって感じです。

は？助けてもらって何だお前……と、言いたくなるところですが、ゆめちゃんの為を想っての発言なのは分かるから責められない。
あの子は全力で守るべき対象だからその為なら苦渋の選択でも甘んじて受け入れるし、個人的なポリシーだって捨ててみせよう。
ゆめちゃんはこの作品唯一の癒しだからね！

うわ、出たよ、間違った正義感振りかざす集団。
不安なのも言わんとするとことも分かるけど、あんたらのその行動は現役学生の妨げになってることに気付けアホンダラってね。
中間テスト前の授業妨害を是と取るエゴイスト集団もある意味、社会悪かもね。
こういう大人の元で育てば必然的に子供の考えも偏るよね…っていう意味で。

え、さらっと結末明かされた⁉️
過程が気になる……

椎名さんのキャラクター性好きだなぁ～

規則について聞かれても手淫禁止だけは言えないよね、その判断は正しいと思うよw
やましくなくても、若い女性に言う言葉ではない。

融通利かせてほしいけど、理解を求めるためにも規則厳守なのも理解出きるからこれは難しい問題だ……悪いことしてないし、むしろいいことしてるのにね。

これはあれだな？ギャップにやられたな？
悪くないだろう。

それはそれとして、椎名さんは感情移入しそうなところをあえて冷静に職務を全うしてるんですかね？
そんな気がしました。

死刑囚042(1) (角川コミックス・エース)

作者:小手川ゆあ
発売日: 2013/11/04
メディア: Kindle版

死刑囚042 (1) (ヤングジャンプ・コミックス)

作者:小手川ゆあ
発売日: 2002/10/18
メディア: コミック

オールラウンダー廻第9巻

書評マンガ青年コミックアクション格闘技

・タイトル

オールラウンダー廻第9巻

・点数 76点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・本の概要
・関西選手権対戦相手
・関西選手権 2回戦
・三ツ矢敬二
・ジムの一部
・What's The Gift?
・vs. 五輪候補
・絶望「的」
・丁寧に

・感想
マキちゃんの女の勘？の嗅覚がえげつない⁉️
大阪まで何kmだよ……

試合後の握手と激励でいい人に思える格闘技マジックね、あると思う！

隙のように見せかけて…誘い出し？これもまた一種のカウンターみたいなものなのかな？レスリングあんま詳しくないから違うかも。

今までの常識が通じない相手に…さあ、どうする？

オールラウンダー廻（９） (イブニングコミックス)

作者:遠藤浩輝
発売日: 2013/06/21
メディア: Kindle版

検索で引っ掛かったおまけ

壽屋フレームアームズ・ガールマガツキ [橘花] 全高約162mm ノンスケールプラモデル, FG093

発売日: 2021/06/30
メディア: おもちゃ＆ホビー

2021-02-23

ドラゴンヘッド

書評マンガミステリーホラーサスペンス

ドラゴンヘッド
- 望月峯太郎(もちづきみねたろう)
- 点数 88点

・タイトル

ドラゴンヘッド

・本の概要

20世紀最後に放たれた恐怖の大巨編「世紀末サバイバル!!」
修学旅行帰りの新幹線は、突然のトンネル落盤事故によってすべての光を失った……!!
闇につつまれ、血みどろになった悲惨な"墓所"
生存者はテル、アコ、ノブオの3人だけのみ……他は全員死、即死……。
酸素も食料も出口すらも断たれた少年たちは、次第に壊れゆく「心」と闘いながら、動きはじめる。
たったひとつの"希望"――「東京に、家族のもとに帰ること」を、生き延びるための支えとして……!!

・著者情報

望月峯太郎(もちづきみねたろう)

生年月日 1964年1月29日
出身地神奈川県横浜市
職業漫画家
活動期間 1985年～
ジャンル青年漫画
代表作
『バタアシ金魚』
『座敷女』
『ドラゴンヘッド』
受賞歴
第21回講談社漫画賞『ドラゴンヘッド』
第4回手塚治虫文化賞優秀賞『ドラゴンヘッド』
第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞『ちいさこべえ』
2016年（ACBD）2016ベストアジアBD受賞『ちいさこべえ』
2017年アングレーム国際漫画祭シリーズ賞受賞『ちいさこべえ』
東京デザイナー学院卒業後、グラフィックデザインの仕事を始める。
1985年、『週刊ヤングマガジン』にてデビュー、『バタアシ金魚』を連載。
ニューウェーブ作家として注目され、その作風は後の漫画家にも大きな影響を与えた。
『バタアシ金魚』、『ドラゴンヘッド』、『鮫肌男と桃尻女』が映画化され、「お茶の間」はテレビドラマ化されている。

点数 88点

ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆

・評価
ちゃんと読めばとても奥深く、味わい深いスルメのような作品であり、何度でも読みたくなる作品なんですけど、最初に感じる印象よりも遥かに大規模なテーマなので、ビックリもしくは衝撃を受ける感じですね、こちらの読解力を越えてきたドでかいテーマに対してテーマが一貫してないと言うのは違うと思うので、正確には測れていないとも言えますが、独特な怖い雰囲気もあって、分かりやすいとは言えないかな？っていうのが最終的な判断です。

「闇」の表現、「不安」を表す表現が独特であり、素晴らしいです。
上手さより巧さです。これ以上はネタバレになるので控えます。気になったら是非読んでみて下さい！ということで！

パニックホラーの理想みたいな個性的なキャラクターが盤面を狂わせる、空気をぶっ壊す、そこがいい。そんな風に思った作品であり、平たく言えば、期待値以上の役割を発揮する狂気や恐怖を纏ったキャラクターが多かったです。

最後まで読んだ上で振り返ってみると、よく作り込まれてるなぁ～って思いました。
演出方法も独特で、斬新さを感じたので時々読み返したくなるのはそれが理由だと思います。少なくとも僕はそう感じています。

本当は満点を付けたい感もありますが、一気に読むとちょっと疲れる作品でもあるので、やや控えめに、でも高得点！な感じです。

以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。