・タイトル
群れなせ!シートン学園 Animal Academy
・本の概要
動物だらけの不思議な学校、シートン学園は生徒も先生も個性的な獣(ヒト)だらけ!!
部活の顧問がすぐ誰とでも×××しようとする先生だったり、強靭な発情期のフェロモンで男子がみんなメロメロになっちゃったり…!?
読んだら動物になれるカモ?
ちょっぴりエッチでためになるかもしれないアニマル学園ラブコメディ
・著者情報
・点数 100点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆
・感想
Animal Academyと表題が付け加えられ、リスタートした本作と無印版(新装版)の大きな違いは、ゲスト的な扱いではなく、レギュラーのライバル校が現れてストーリー性が増したことにあります。
平たく言えば、地球の歴史上の中で残念ながら絶滅してしまった生物に着目した作品でもあります。
絶滅種というデリケートな部分も扱っているからか、表情の繊細さというか、現存種との細かな差異にこだわられています。
新たに出てくる絶滅科の面々がチャーミングに描かれているのがとても好印象。
そして、元々のレギュラーキャラも負けじとそれぞれの役割を果たしつつ、魅力的です。
動物の生態記録や混ぜるとどうなるのか?という観察的な意味で面白かった無印(新装)版の良さは残しつつ、厳密には人間科は少ないながらも人間ドラマの部分が面白く、凝られていると感じました。
間様人の成長なのか、本来持っていたものなのか、そういう変化も「人間らしさ」が出てて面白かったです。
人間が一番面白いかもしれないですね、やはり!
続編というよりは、前回の流れをそのま汲んだ続巻なので最初からクライマックス並みのテンションで読んでました。
特に中弛みすることもなく最後まで読めたこと、キャラクターへの愛、作品の満足感、演出や構成のどれを取っても高水準だったので、個人的には文句無しの満点評価です。
やはり、面白可笑しく、ちょっぴりエッチに生物の生態や歴史について学べるところが良かったです。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
お持ち帰りしてくれと言わんばかりのランカちゃんのポーズの表紙とは裏腹に、1巻から学園のアイドル・メイメイちゃんが帰国する⁉️という衝撃のエピソード。
お別れに短冊という感動的なエピソードも……パンダからしたら短冊≒笹は食べ物か(笑)
ランカちゃん…じゃなくてメイメイちゃんのキラッ☆にテンションが上がる世代だったので、初回からエモさ全開でした(笑)
そして、ダイレクトアタック(物理攻撃)が公式ルールという斬新なTCGに思わず笑いました。
ネアンデルタール人という旧人類の使い方が上手いと思いました。
というか、アンちゃん普通に好みでした
ちなみに絶滅科のボスは誰もが知ってるあの巨大生物です!
そして、クライマックスで描かれるティラノ先生の過去編、あのティラノサウルスが小柄でバカにされる恐竜の世界に改めて驚きます!
そして、恐竜も生物である以上、愛で覚醒するんだなぁ~と感動。
そういえば、♀は完全に擬人化するけど、♂は原則獣人だったのに、本来の姿で出てきたランカのお父さん(狼)が可愛い服を着てないから露出魔みたいな扱いを受けたり、どんどん威厳を失う姿が面白かったです(笑)
・まとめ
絶滅した近い種族や未来人が何らかの方法で混ざっていたとしても、こちら側がよほど注視しないと気付かない可能性もあるかもなぁ~とは思いました。
そして、安定のテンポ感の良さも健在でした!
Animal Academyもアニメ化してほしいなぁ~なんて密かに思ってます(笑)
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