神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

おはようとかおやすみとか 第1巻

おはようとかおやすみとか 1 (ゼノンコミックス)

・タイトル

おはようとかおやすみとか 第1巻

・点数 100点+

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度⭐⭐☆☆☆

・本の概要

念願の1人暮らしを始めた和平のところに突如現れた三姉妹。
彼女たちは和平の異母兄妹だと言う。
行き場をなくして兄を訪ねてきた彼女たちだったが……

家族の幸せの形とは何か?
読んだ人の心を温めて癒してくれるハートフルストーリー。

1巻の主な流れ
・新生活
・異母兄妹
・同情
・共同生活
・休日
・帰る場所

・感想
新しいマンションで念願の一人暮らしを始める主人公、日向和平は28歳で、アイダハウスに勤めています。

古い実家が嫌で、新しい自分の家を手に入れます。

仕事が終わり、早く『俺の城』へと帰る途中、子供にぶつかり泣かせてしまいます。

子供の姉がやってきて、妹たちが何かと和平を責めます。どうやら不審者だと思われていたようです。

三姉妹はアークコートというマンションを探していて迷ってしまったと聞く和平。

そこの住人だから案内しようかと思った矢先、よくよく話を聞けば、三姉妹は日向和平という人に会いに行くと言います。

名乗ると、双子(最初の子供)にお兄ちゃんと抱きつかれます。

この三姉妹は国前穂高(姉)と千世、千苗(双子)と言い、腹違いの妹だと伝えられます。

三姉妹は帰る家がなく、和平のところに置いてもらえないかとやってきました。

そんなこと言われても自分には関係ないし、関わる気もないという和平でした。

が、頼ってきた妹を置き去りにするのかと言われ、さらに双子の無垢な視線を受け、仕方なく癒えに連れていくことになります。

一泊はさせるが、明日には出て行くようにと言い含めます。

翌日、家に帰ると置き手紙が置いてありました。

捜しに行きます。

不動産屋に行く前に、『俺の家』を見ておきたい。と和平は思います。
が、『そこ』は更地になっていました。

あんなに嫌いだった家なのに、和平は足元が崩れるよな感覚に襲われます。

住む場所はあるけど、帰る家はもうないんだなと思う和平。

こいつらはずっとこんな気持ちだったのか……

そう思った和平は、行くところが見つかるまで三姉妹を置いてあげることにします。

穂高から母親からメールがあった言われ、渡されたのは現金が入った封筒でした。

お金は出すけど、面倒は見ない……それが母親のすることなのでしょうか?
子供に与えるダメージが……

1人になれず、休まらない和平は、仕事でも、お客相手に、新しい家に住めば最初は寂しいかもしれないが、あっという間に忘れてしまうと失言してしまいます。
そんな簡単に思い出が忘れられるかとお客に怒られます。

家に帰ってもイライラで、子供に当たってしまいます。
そして家を出て一人で飲みます。

家ってなんなんだと。

酔って帰ると、穂高におかえりなさいと言われ、ここが家だなと実感します。

翌日、怒らせてしまったお客に謝りに行きます。

家は住む人が作っていくもので、新しく思い出を作っていって欲しいと言います。

家に帰り、『おかえり』に対して『ただいま』と返す和平でした。

上機嫌な和平に衝撃を受けるちいちな(双子)。

明日はお休みなんだとか。

ゆっくり寝ていたいのに、ちいちなに無理やり起こされます。

構わず二度寝しようとしますが、双子が遊ぼうと言います。

和平は、お姉ちゃんと自分たち用の箸とスリッパを買ってきなさいと言いますが、ちいちなは和平くんも一緒がいいと引き下がりません。

結局一緒に行くことになります。

かわいいのがあったぞと見せると、双子にどうしてなのと言われます。

穂高にも欲しいものを見てきたらと言いますが、仮住まいの身なので、これ以上はと何もと、頑なに拒絶されます。

双子のものは買って、帰る途中、風船が配られており、それが欲しいというちいちな。

が、もじもじしているだけで、行きません。

ちいちなは人見知りが激しいらしいですが、初対面のときは、和平だから大丈夫だったと言います。

それを同僚に話すと、なめられていると言われます。

が、そうではなく委ねている。和平に対して心を開いてますよという。

ソファーで寝ている双子を寝室へ運びます。
その無防備な重みと熱を感じる和平でした。

ビールで一杯、至福の時間です。

ちいちなの至福の時間は、おやつの時間です。

穂高は……出てきません。

ハッと出てきた答えは、寝ている時。

和平は穂高に食費を渡します。
が、母からのお金を使ってほしい。金銭面では迷惑をかけたくないと言われます。

家のことを全てやってくれているだろうと言いますが、それぐらいかできない、無力だと言われます。

そんなに肩肘張らなくてもと思う和平です。

家事を手伝ってあげればと、同僚にアドバイスされ、子供たちがお風呂に入っている間にアイロンがけをしますが……

それを穂高に見られて、全部やらせれくれと懇願されます。
かなり切羽詰まっている様子……

お風呂上がりに一杯飲もうとする和平でしたが、1人でベランダにいる穂高に気付きます。

家の明かりや小さな音に、自分は一人ではないんだと感じるのだとか。

みんな頑張っていると思うと、自分も頑張ろうと。
悪い考えに偏らないようにここでリセットしていると。

ここが至福の時間かもしれないと言います。

いろいろ思うところはありますが、和平はとりあえず、穂高たちの母親からのお金でお肉とケーキを食べに行くことにします。

正直面倒だとは思っているが、いきなり投げ出したりはしないと言います。

ドアに張り紙を貼って怒られるちいちな。
自分たちの家ではないからと穂高

和平は行く先は見つかったのかと聞きます。

穂高はじっと考えています。

相変わらず閉じている穂高に対して、いきなり投げ出したりはしないと言ったはずなのにと和平は思います。

しかし、それは行くところがなかったら、責任を取るってことでは?ということに気づきます。

他人の人生を請け負うことができるのか、一度冷静に考えることにします。

そして最近疲れているような穂高
寝落ちしています。

さらに穂高が夜になっても帰ってきません。

捜しに行こうとすると、帰ってきました。用事が長引いたと言う穂高

もやもやする和平。
今考えていることを整理するから、明日は話そうと穂高に言います。

翌日、帰り道で会った以前のお客さんに相談する和平。

大変とわかっていてもなんとかしたいなら、やってみればいいとアドバイスを受けます。

まずはここに居ていいと、ちゃんと話そうと決める和平でした。

が、置き手紙がを残して子供たちは出て行きました。

和平は必死に捜しますが、結局見つからず……翌日、目にクマができていました。

同僚に相談すると、ビジネスホテルならツテがあると言われます。

ようやく穂高たちを発見します。
が、穂高は逃げ出します。

捕まえて、なぜ出て行ったのかと問います。

尚も答えない穂高
じゃあこちらから話すと和平ご言うも……

穂高は、聞きたくない、二度も捨てられたくないと言います。

ずっと怖かったんです……切実……

和平は穂高に、うちに居てもいいと言います。

家に戻ると、和平は3人の名前が入ったドアプレートを用意してました。

字が汚くてださいと、でも嬉しいと涙します。

これからもつなげつづけていく毎日。

とりあえず今日もみんなでここに帰ってこよう。

・まとめ
先ほど最終巻を読んだばかりで、その余韻が残る中、第1巻の感想を書くというなかなか斬新な……(笑)

元々はこの作品の書評を書く予定はなかったのですが、最終巻が良かったので急遽書くことを決めました。

1巻は1人大好き人間の和平(ちょっと薄情)とまだぎこちない穂高のやりとりにやきもきすることもありますが、最終的には一息つけるというか、とりあえずホッとします。

個人的には穂高ちゃんがお気に入りです!←聞いてない。

読みながら勝手にイメージCVを和平→中村さん、穂高→早見さんにしてたなー。
鉄板じゃないです?イメージですが!!
ちいちなは久野ちゃんかなー。
無条件で愛でたくなるとかピッタリな気がします。

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