神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

おはようとかおやすみとか 第2巻

おはようとかおやすみとか 2 (ゼノンコミックス)

・タイトル

おはようとかおやすみとか 第2巻

・点数 100点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度⭐☆☆☆☆

・本の概要
・4人の朝食
・家族とは……?勉強編
・家族とは……?理想の家族編
・家族とは……?解決編
・ショッピング
・素晴らしき休日
・不器用な2人
・ひとりぼっちの双子
穂高の想い 双子の想い
・家族

・感想
お味噌汁の匂いと双子のアタックで起こされる和平。

慣れない4人分の朝食でしたが、和平はちゃんとした家族にしていこうと頑張ることを決意します。

ところが、妹達と暮らすことを伝えると、ご近所さんに不審がられてしまいます。

他人からは家族に見られていないことに凹む和平。

何をしたら家族らしくなるのか分からない和平は、日曜日に放送されている日本を代表する家族アニメ(2大愛され家族)を見て、勉強しようと言います。

が、三姉妹には響きません。
ちいちなはWHATという言葉を使っている……将来有望だ!天才だ!←読者版兄バカ

結局アンニュイになって終わるという結果に……

いつものように同僚に相談すると、自分の家族を思い出せばいいとアドバイスされます。

しかし、思い返しても和平には家族の記憶がありませんでした。
悲しい……

それなら憧れの家族を実践しようと、お土産を買って帰ろうとちいちなの好きなキャラのカバンを買いますが、キャラを間違える凡ミス。
僕はほっこりしましたけどね?和平くんも可愛なーって!

別の日、穂高がご近所のおばちゃんに声をかけられているのを目撃します。

おばちゃんにはまだ不審がられていましたが、穂高『家族ですよ』と答えます。
兄がいるから何も心配してないと。

和平が家に帰ると、甘い匂いがします。
カバンのお礼に、とちいちなが穂高とクッキーを焼いてくれていました。

間違いでも嬉しかったと。

家族はこういったことで少しずつ作られていくのかもしれないと思う和平でした。

駅にいた普通の女子高生に対して、こえーな、女子高生…ゴッテゴテギラギラだった……と、つい、『うちにいる女子高生』と見比べてしまう和平。

和平曰く、シンプル、淡白、清廉潔白、ストイック…ていうかもう僧?
穂高への評価はこれでした。
確かに序盤の穂高はそんな感じだったかもしれない。

そして同僚たち、妹たちに会いたがってます。
色々聞いてやったんだから会わせろ、ビジネスホテルの時も役にたったろ?と。
まあ……一理ある。

けど、僕も発想としては和平くんに近くて、会わせる予定がないから話せた部分もあって、会社の顔、家の顔、友達の前、恋人の前で違って当然、それを混ぜるのは居心地悪い!と力説する和平。
同僚には伝わってないっぽいけど、僕はすごくわかります。

ちなみに僕はこの同僚苦手です。本当に。

女の子のほうの同僚に穂高を買い物に連れて行ってあげたいと言われ、一瞬それもいいかと思いますが、男の同僚の言葉で我に返り、断ります。

日曜日、女の子の同僚からメールでショッピングモールの情報を得て、みんなで行くことにします。

僕なら会社での流れ考えて、行くとしても直後の休みには絶対行かないけど。
大事な妹をあんな単細胞男としたたか計算女には会わせられん!
いや、女の子のほうはもう少し経ったら『1人なら』と穂高にはいつか会わせるかも?女の子同士にしか分からないことあるし?

案の定そこには同僚の二人もいました。
女神じゃなくて悪魔か……と和平くん。

2人一緒に来た時点で女の子のほうに半分開きかけた僕の心は彼女をシャットアウトしました(笑)
ちょっと可愛いからって調子に乗りやがって!
1人なら許したのになんでそいつ連れて来るかなー!?

強引にみんなで遊ぶことになりますが、ふてくされる和平。わかります。

同僚と自分の家族とショッピングとか絶対嫌やわ……僕ならこいつ(男のほう)とは2度と口聞きたくなくなる。
和平くん(自分)が友人として見ていたら余計に嫌です。

女の子のほうは一緒に穂高の可愛いと思う服を探そう!と連れ出します。
いろんな服着た穂高可愛い。そして尊い……
名前は覚えてないけど、グッジョブ!

そして和平の気持ちを……から聞いて、嬉しそうな穂高もまた可愛い。

和平にとっても同僚は友達ではないみたいです。
和平くんとはつくづく気が合いそうです。

同僚にまんまとはめられたり、男のほうの同僚にお礼を言ったり、僕より全然素直ですけどね!
まあ、僕だって穂高とちいちなの笑顔の為なら我慢しますけどね!


穂高の前に仁王立ちの女子生徒がいます。
どうやら穂高を気にかけているようですが、イジメているようにしか見えません。

スタバのタダ券を見せるも穂高はスルー。

穂高には何故、あの子が怒っているのかわからず、ため息をつきます。

和平は穂高にため息の理由を聞きますが、なんでもないと答える穂高

学校のことを聞くことになり、穂高には友達がいないことを知ります。

が、最近話しかけてくてる子はいると。
話を詳しく聞くと、完全に誘われてます。

でも、怒ってるし、家事があるからと言う穂高でした。

翌日、『例の子』がまた絡んできます。
放課後誰と遊んでいるのかと聞いてきます。

穂高は1人で買い物と言います。
2人の考えている買い物が全然違います。
それもそのはず。片や普通の女子高生、片や半分主婦のような女子高生。
ある意味、生きてきた世界が違うのです。

彼女は一緒についてくると言います。
それに対し、穂高は是非と……
その日は小麦粉の特売でした。
このシーンはさすがに相手の子可哀想に思いました。

その子からしたら穂高のイメージはお嬢様でした。
木蓮(ハクモクレン)のイメージとか。

2人で買い物して、連絡先交換して……なんか変。と考える穂高
そこに和平が現れます。

和平は彼女に気付いて、友達かと挨拶しますが、穂高が友達じゃないと強く否定します。
この時の彼女の顔切ない……

和平は穂高に、今のは良くないと言います。
穂高は彼女を追いかけて話をします。

『相手が家族でも他人でも誰かの事を考えたり、思ったりする人の気持ちって本質はたぶん同じなんだよな』


いいこと言うなー、和平くん。というより和平くんも成長した。

「おもっっ」「めんどくさっ」そう言われて、穂高は「その辺お互い様だと思うけど」と返します。

2人は無事に友達になりました。
彼女の名前は桜です。(穂高は基本クラスメイトに興味ないので知らなかった)


ひとりぼっちのハブラシを思い出しました。
え?知らない?知ってるけど関係ない?
そりゃあ……そうです、ごめんなさい。

さて、このエピソードはふたりぼっちではなく『ひとりぼっち』なところがポイントになります。

学校でも家でもいつも一緒のちいちな。

和平は三姉妹の誕生日を聞き、家族での行事は大事にしたほうがいいだろ?と言います。

にしても携帯にデータ入力する和平くんすごく嬉しそう。

いつか離れるんだから、そういうのは大事にしないとと言う和平でしたが……これがちょいと失言でしたね。

『和平くんに捨てられる』
大袈裟に穂高に飛びついたちいちなに対しての穂高の顔は放心状態に近い?
親に捨てられた穂高はそこトラウマだもんなー。

ちいちなにはそういうデリケートな情報を扱うときのことを教え込まないとな……大事な穂高が傷付いてしまうではないか!!←感情移入凄い(笑)

10年後には双子でも違う学校に行くかもしれない。
穂高だって結婚してるかもしれない。
そうやって家族だってバラバラになるだろう?と言う和平。
ちょっと小学生には早い話かな……

それに納得がいかず、違う学校にも行かないし、ほたちゃんだってずっと結婚しないし、10年なんてまだまだ先だし、全然意味わかんないし、みんなずっと一緒だと言うちいちゃん。

まあ……ちいちなは10年生きてないから10年後とか言われてもすぐにピンとは来ないわな……

そんなこという和平くんなんて大大大大ッキライと言い走り去る千世(ちい)
和平くんは大大大大キライに相当ショックを受けます。

ちいは翌日も話を聞いてくれません。

怒りはおさまらないちい。
そんなちいにちなはずっと一緒にいようね。と声をかけます。

そこで不吉?な風と雨がちいに降り注ぎます。
いつものようにちなが来ない。

『千苗ちゃん来ないなぁ…』


作品が作品なら嫌な予感しかしない流れなんですが!?
いや、ここで次巻とかじゃなくてほんとよかったです!

みんながバラバラになるという言葉を思い出し、ちいはとうとう泣き出します。

そして熱を出すちい。
和平はプリンで釣る作戦に。

和平は、離ればなれとか、終わるとか言いたかったわけではない。
いつかそういう日が来ても、大人になって思い出せる家族の良いもの残したかったと言います。

これから作っていく新しい家族のカタチ……か。


豪華な朝食。
毎朝こんなレベルの朝食を作るってすごい。
毎日一汁三菜と何かこだわりがあるのか?と思ったら、今度は卵サンドの可愛い朝食でした。

寝坊したと謝る穂高でしたが、和平はパンがあればトーストにして勝手に食べると言い、ちいちなも穂高に作ってあげれると言います。
しかし、そんなことしなくて良いんだよと言う穂高

和平は穂高に朝食にこだわりがあるのか聞きます。

自分がやって欲しかったことを全部ちいとちなにやってあげたい。
穂高にとっての理想の朝でした。
良く出来た娘……あ、いや、いいお姉さんですね!

そして休日、今日は穂高のために食事を作ってあげる日にします。

それを聞いた穂高は黒いオーラに包まれて和平にジリジリと詰め寄ります。

最初の頃の意見を言わなかった頃と比べて大きな変化だなー!成長したなー!可愛いなー!!

双子のやる気スイッチが完全に入ってるのを見て、穂高も諦めます。

ちいちなは穂高の卵ハンバーグを作りたいと言い、穂高もサポートすることに。

調理場の″魔物″玉ねぎが、ちいを襲い、早期離脱を余儀なくされましたが、最後は復活して無事完成しました。

穂高が美味しいと言うと、ちいちなは喜びます。
穂高が双子にしてあげたいことは双子も穂高にしてあげたいと思っている。

『あげるだけでももらうだけでもさみしいもんな』


こうして4人はまた1つ家族として成長しました。


最近は家のことも仕事も上手くやっている。
調子が良いという和平。

そんな中……
和平の叔母、結子さんが登場します。
結子さんは和平を不幸から救いに来たと言います。

そして、即刻同居を解消しなさいと言います。

結婚したときどうするのかと。
5年後、10年後を考えなさいと。
ものすごく正論です。

和平は言ってもまだ28。本来ならそろそろ結婚を……と考え出してもおかしくない年齢です。
ひとりぼっちの双子の時に穂高の結婚の前に自分の結婚じゃない?って気付くべきだったー!穂高が大事すぎて忘れてた!←それ読書のお前視点な。

もう一度良く考えるから時間が欲しいという和平。

10年後の双子がもしもギャル化していたら……怖い。

あっという間に約束の日になりますが、答えは出ないままでした。

ずっと暗い顔をしていた和平を見て、3人がデザートを買ってきてくれました。

美味しいものを食べて元気を出して欲しいと。

そしてレシートに名前を書きます。
元気が出るケーキを食べたことを思い出せるからと。
お守りになるからと。

結子に三姉妹と同居を続けることを言います。

自分は犠牲になんかなってない。救ってもいない。自分が続けたいんだ。

・まとめ
1巻とは違い、三姉妹に感情移入したことから生まれた和平の葛藤や、お互い相手を想い合ってるのにすれ違ってしまう……など、家族の難しさと温かさ、人と人との繋がりを重視している第2巻です。

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