神黎の書評という名の読書感想文

ゲーマーでもある僕が読んだ本について書くブログです。

王様ゲーム 臨場

・タイトル

王様ゲーム 臨場

王様ゲーム 臨場 (双葉文庫)

・点数

52点

表現力☆☆
深み☆
芸術性☆☆
ストーリー性☆☆☆☆☆
読みやすさ☆☆☆

・著者情報
著者情報に関してはこちらをご覧ください。
王様ゲーム - 神黎の書評ブログ

・本の概要
金沢信明と本多奈津子のクラスで王様ゲームが行われている頃、時を同じくして、ホラーやオカルトが大好きな17歳の児玉葉月は自身の興味本意、好奇心で事件の謎を追うことにした。
やがて葉月はある廃校に辿り着き、1冊のノートを見つける。
そのノートにはもう1つの王様ゲームの経過が克明に記されていた。
さらに、葉月は夜鳴村で33年前の悲劇の真相に迫る。
異なる時間帯と場所で起きた4つ(実質3つ)の王様ゲームが交差し、1つの点になる。

・感想
うん…何とも言い難いというのが素直な感想です。
いろんな意味で18禁かな?でも大人が読むと物足りない。
そんな板挟みにある作品と言えるかもしれません。

前作2つを合わせてここまでが王様ゲームの第1部なのかな?って思っています。
これ以降の作品を読んでないので断言は出来ませんが…
ここから先はまた別の王様ゲーム
そんな印象を受ける終わり方でした。

ストーリーとしては3作品の中で一番好きです。
2作目の失敗を修正した感じです。
元々、読者の意見を取り入れる柔軟性のある作者さんだったのでそこは上手く取り入れて、まとめていると思います。

反面、他の全ての項目が前作2作より低い評価になりました。

バラバラだったピースを繋ぎ合わせて1つにまとめた一方で、小説としての深みはなく、表現も稚拙で、芸術性もない(下品)です。

年頃の子供には読ませたくない…って思いました。

読みやすさの点が下がったのは葉月がノートを読んでいる間が『もう1つの王様ゲーム』で、回想としてではなく、読者同様『葉月としては読んで初めて知る内容』なので脈絡もなく2つの時代が入れ替わりながら進行しているので(最後は葉月の想像で補足して信明と奈津子の王様ゲームについて締めている)、こういう演出に慣れてないと読みづらかったり、モヤっと終わるかもしれません。

正直、いきなり出てきて勝手に想像してまとめるとかなんだコイツ…って思いましたが、レビューブログとか書評ブログも似たようなものなので強くは言えません。

葉月さんは冒頭で高校入ってからブログを書いてるって言ってたし、想像で行間を埋めちゃうし、文系なんだろうなー。

同じく冒頭で、「真面目だけが取り柄」と自己評価するほど真面目だったかは謎です。

好奇心が強くて行動力があって、王様ゲームに参加したがってた割には意外と…な年頃の女の子なんだと思いました。

まとめ
あれ、文句のほうが多い?
でも、買ったことや読んだことに後悔はありません。
一応、『彼等』の結末を見届けれたのである程度満足しています。

この作品を誰に勧めるか…
終極までの王様ゲーム2作品が好きで、稚拙で低俗な表現があっても平気な方で、物好きな方ですかね、あとは奈津子が好きな人。


王様ゲーム 臨場 (双葉文庫)

王様ゲーム 臨場 (双葉文庫)