神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

(漫画版)人狼ゲーム クレイジーフォックス

【コミック】人狼ゲーム クレイジーフォックス(全4巻)

・タイトル

人狼ゲーム クレイジーフォックス

・本の概要

藤井あやかは高校2年生。
何者かに拉致監禁され、″村人″と″人狼″に分かれて殺し合う「人狼ゲーム」に強制参加させられる。
すでにこのゲームの初回を、人狼として生き延びていたあやかの今度の役割は″狐″。
どちらの陣営にも属さず、最後まで生き残っていれば、村人、人狼のどちらにも属さず、最後まで生き残っていれば、村人、人狼のどちらが優勢でも狐の単独勝利となるという。
前回はなかった役割に戸惑うあやかだったが、参加者の一人多喜川陽介に一目惚れし、彼を守るためにある画策をする――。

・著者情報

原作 川上亮 漫画 小独活

原作 川上亮
川上亮(かわかみ りょう)
別名義
秋口ぎぐる(あきぐち ぎぐる)

1976年生まれ
職業 ライトノベル作家

2004年8月グループSNEに加入し、基本的にグループSNEのメンバーとして活動する場合は「秋口ぎぐる」名義を、個人として活動する場合は本名を使用。

『並列バイオ』で第10回ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞。
受賞作では、文章中に「=」や「/」などを使った独特の文体が注目を集めた。

川上亮名義の作品『ラヴ☆アタック!』で第1回カドカワエンタテインメントNext賞を受賞。

川上亮名義でデザインしたボードゲーム『キャット&チョコレート』で2013年の日本ボードゲーム大賞投票部門を受賞。


漫画 小独活
小うどん/小独活
職業 漫画家
活動期間 2014年~
代表作『人狼ゲームシリーズ(コミカライズ)』

アミューズメントメディア総合学院卒業生。
アシスタント活動などを経て2014年に竹書房の月刊キスカにて、「人狼ゲーム」のコミカライズで連載漫画家デビュー。

・点数 96点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・感想
人狼の人数的にもゲームの流れ上のストーリー展開としても、前作と被る部分はありますが、個人的には好きです。
作風としての攻め方も、″狐″の扱い方にしても。
そして、感情と理屈が切り離された全く異なる別個な存在というのを実感し、タイトルの意味を正式に理解する最終巻の流れがすごくよかったです。
人間の奥深さと思春期のリアリティも混在してて、奥深さがありました。

再び鮮やかであっさりめのグロ描写に戻りました。
代わりに扉絵の意味深な芸術的グロ絵と、要所で精神的にダメージが入る描写がある感じです。
加えて、いろいろなタイプのイカれたキャラクターがいて、表情の変化や心理描写はここまでのシリーズでも最高峰かな?って感じます。

これは本当に個人的な好みも大いにありますが、僕、神黎は原則としてヤンデレ大好きです。愛していると言っても過言ではない。
なので、クレイジーフォックスはある意味では天から与えられた恵みのように感じますね!
というのは置いといても、特殊役職の配置に加えて、人狼ゲームとしてピーキー過ぎるので、キャラクターの動き方とか、よく考えられてると感じました。
だから、展開が一部被ってても面白いと感じたのだと思います。

タイトルの意味、特殊役職の使い方、共にいい感じで好きなのですが、やはり一部展開が似通う以上、斬新とは言えず、惜しくも満点とはならず……です。

没入感、満足感共に僕の中では満点です。
個人的な性癖にも刺さり、湾曲して歪んだ窪みに逆にカッチリハマった作品でした。


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。



原作・実写・コミカライズ共に3作目になります。
人狼3人、予言者1人、用心棒1人に加えて新規役職の霊媒師と狐🐺が登場。

狐は最弱にして最強?の孤高の第3陣営になります。
人狼には襲撃されないものの、予言者に占われたら死。
狐の勝利は他の両陣営の敗北を意味します。

そして、過去2作との違いは、リアル人狼ゲームの生き残りが5人参加していること。

それはつまり、人狼3、狐1の他にもう1人経験者がいるということ。
村人側にスペシャリストが入るのはシリーズ初かな?

更には3人の人狼の内の1人は初日から「部屋から出ない」という大胆な選択をします。
それ故に、仲間意識が生まれるかは置いといても、少なくとも「共犯」にはなるはずの人狼サイドにも端から亀裂が生まれる形式となります。
そういう攻め方もアリか。
というより、そういう人間性の奴も当然いるよなぁ~というリアルさが逆によかったです。

初日から出てこないから途中の段階で、人狼Xが生きてるのか既に死んでるのか分からないのも1つの特徴でした。作品としては。

個人的にはクライマックスの展開がデスゲームの理不尽さ、凄惨さを見事に表現してて好きです。
作中のキャラクターを飛び越えて、読者の精神を蝕んでこそのデスゲームだと思っているので、物好きだと忌み嫌われようが、このクレイジーさが好みだったりします。

具体的に言えば、″狐″という役職の特色からして、最後の局面で自分が生き残るには、必然的に罪のない人畜無害な善人の命を奪う選択肢を躊躇わずに行う必要があり……という狂った設定が突き抜け過ぎて逆に好きです。

命を犠牲にしてでも一矢報いたい気持ちと、何処までも利己的な者の対比もアーティスティックで好きでした。


・最後に
漫画版では作中で誰も知らない役職に関しては読者が作中で知ることはありません。
映画でも作中では明かされずにエンディングのキャスト表記で役職が書いてある感じだった気がします。
過ぎた事、真実がどうあれ、結果は変わらないというメッセージなのでしょうか?


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