・タイトル
着信アリ
・点数 76点
ストーリー☆☆☆
演出☆☆☆☆
視覚的面白さ☆☆☆☆
聴覚的面白さ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆
・評価
ホラー作品なので、ネタバレ考慮で比較的簡潔に。
(個人的には)あんまり怖くなかったですが、怪奇的なパニックホラーにミステリー要素をMIXした作品としては一定の評価をしていいと思っています。
良くも悪くも秋元康さんの演出って感じが出ていて、僕は好きです。
そして、若さはありつつも、役者陣の迫真の演技がよかったです。
以下、商品リンクを挟んで、あらすじと内容に少し触れた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・あらすじ
ある女性の携帯電話から、突然奇妙な着信音が響く。
残された着信時刻は未来、発信番号は本人の番号、留守番電話サービスに録音されていたのはおぞましい悲鳴。
そして着信時刻が来ると、その女性は死んでしまう。
その後も「死の予告電話」は伝播していく。
・感想
意外と見てなかったのでシリーズとして完全初見でした。
三池崇史さんの監督作品はヤッターマン、逆転裁判、土竜の唄、ジョジョを見たことがあります。
原案・原作(小説)が秋元康さんでビックリしました。
そして、原作が秋元康さんなら見てみようと思い、手に取りました。
映画本編の感想を書こうにも、ホラー作品につき、ネタバレに考慮しなければいけないので、いつも以上に本編の感想を書く前にだらだらと長めに前置きを書いています。
一切のネタバレを見たくない方は早めに切り上げて下さい。
以下より、内容に触れる感想が始まります。
主演である柴咲コウさんの演技力が群を抜いて上手いです。
柴咲さんのお芝居で引き込まれた感が強い。
そしてもう一方、名前は伏せますが、主人公を支える人物を演じる役者さんも素晴らしかったです。
表情だけで語れるお芝居が最高峰でした。
「人それぞれ空がある」
作中の台詞であり、転換ポイントであり、作品を通して伝えたいメッセージ性に感じました。
黒幕のヤンデレっぷりは異常なのか、果たして……という部分も見所の1つかもしれません。
ミステリー要素を混ぜたり、別人(他の誰か)を重ねて心情を伝える演出はまさに秋元康節!
と、勝手に思ってます。
好きなんだよなー、秋元さんの演出。
主人公を含めたメインキャラクター達が講義を受けているシーンもあったり、裏テーマとして、児童虐待、代理ミュンヒハウゼン症候群を取り扱った作品でもあり、児童虐待が何故なくならないのか……についても考えるきっかけになる作品でもありました。
・まとめ
怖くはなかったけど、ハラハラ感とかビックリする場面はあったし、パニックホラー的意味で面白かったです。
溺死、飛び込み轢死、エレベーター下への落下、捩り首落下などの描写はちょっとグロいかも?
EDの柴咲コウさんがとてもよかったです。
2つの意味で。
携帯電話という誰もが持っている生活必需品アイテムが逃れられない死への誘いアイテムに変わるのは恐ろしい。
ただ、被害者の連鎖が電話帳の中からというのはある種の警告とも取れるのかな?とも思いました。
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おまけ
(監督の代表作)
(主要キャストの代表作)
柴咲コウさん
堤真一さん
岸谷五朗さん
石橋蓮司さん
ちょこっとおまけコーナー
着信アリ2
本作の1年後を時間軸に、台湾をも巻き込んだ着信と因果関係のある怪死事件を追い、そのルーツを辿る。
その歴史は思いの外古く、根深いものであり、80年もの時を遡る悲惨な事件だった。
着信アリFinal
韓国へ修学旅行中の高校生達を襲う戦慄のサスペンス。
時代は変化し、メールを転送することで死を他人に擦り付けることが出来るという悪魔のルールへ。
死者を出さずに乗り切る為には元凶を解決するしかなく……
長きに渡る呪いの行く末がついに……。
TVドラマ版
主人公は出版社に勤める女性。
設定や登場人物の名前は似ているor同じものもあるスピンオフ作品。
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