神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

安達としまむら(ガンガンコミックス)

安達としまむら(1) (ガンガンコミックスONLINE)

・タイトル

安達としまむら(ガンガンコミックス版コミカライズ)

・本の概要

大人っぽい容姿に、人との関わりに不器用な安達。
栗色に髪を染めた、ちょっと天然気味なしまむら
二人は高校に入ってからの比較的浅い仲。
お互いに知らないことは山ほどある。
体育館の二階、二人で授業をサボる日常の中、その関係が少しずつ変わっていく――。

・著者情報

まに
2011年デビュー。

・点数 92点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・感想
女心と友情と恋愛の狭間で揺れる模様が中心に描かれています。
個人的には結構キュン要素多めのエモさ強めの作品でした。

キャラクターの表情の変化が見事であり、そこにキュンとしたりします。
ということで、キャラクターの良さを活かした作画と言えると思います。

少数精鋭で回す作品ということもあり、キャラクターの魅力は◎です。
というより、そこが作品最大の魅力であります。

不良娘がふわっとした面倒くさがり少女に振り回される百合展開が作品の特徴です。
基本的には2人の空間が大事にされており、要所でサブキャラクターがトリックスターの役割を果たし、メインキャラクターと読者の心を揺さぶりに来ます。
W主人公制の物語として結構理想的な気もしました。

ストーリー構成は原作があるので、ある種、約束された勝利みたいなところがありましたが、ガンガンコミックスさん版の画の雰囲気とかコマ割とか演出の仕方がとても好みでした。
大人の事情?で不完全燃焼になりそうなところを上手くまとめてたところが好感触でした。
満足感は総じて高いです。


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。



原作は入間人間さんのライトノベルです。
アニメ化もされた人気作ですね!

2人の主人公(安達と島村)をベースに、最小限の人数で回す物語は見易くて素敵でした。

そんな可愛い不良います⁉️
って何度思ったとか!

女の子しか出てないのに恋愛・ラブコメジャンルな理由はそういうことです。
どっちがどっちをかは読んでからのお楽しみということで。

友情なのか恋愛なのか……を葛藤する序盤の展開の尊さは正直、見てて悶えました。
可愛いの何の……。

そして、途中に出てくる自称宇宙人で未来人のヤシロちゃんなのですが、本当に妖精みたいで可愛いです。
僕にとっては、癒しのマスコット的存在でした。

安達としまむらのヤシロと電波女と青春男の社の関係性は少なくともコミカライズ第1段の今作では明かされてません。

ヤシロを含め、他にも魅力的なサブキャラクターが何人か登場します。
その殆どが片方の友達もしくは知り合いであり、片や一方は友達は1人タイプなので、そこの複雑な感情と一方通行の想いが何故かキュンキュンします。
切なさよりキュンなのは異性ではなく、同性での恋愛と友情だからなのかな?って思います。

原作のライトノベルのほうは続いていますが、このコミカライズ版は3巻で完結します。
作画を変えて原作4巻からのコミカライズをした別作品もあります。

そして、安達さんと島村さんの関係性はまだまだ発展途上で終わることになることになる、まにさん版のコミカライズですが、終わり方・締め方としてはめちゃくちゃ綺麗で好みでした。

個人的に凄く好きな作品になりましたが、一部中弛みもあったので単巻レビューで100点越えしてたわりには結果的に100点には及ばず…という採点になりました。

単巻レビューでは触れませんでしたが、この作品の絵柄めちゃくちゃ好きです。
元々の原作のキャラクター原案や挿絵があるとはいえ、女の子の描き方が可愛すぎました。

画の中でキャラクターが生きているのを感じる描き方をされていたので、3巻までで終わるのは勿体無いなぁ~と思いつつ、惜しまれつつ綺麗に終わるのもまた風情があるなぁ~と思いつつ、素敵な気持ちで読み終えました。

最後に、
僕はこの作品を褒めましたが、僕の「好き」には「ウザさの許容」が入っているので、この作品のキャラクターも可愛さ・愛おしさとウザさの共存なので、紙一重な部分にあると思います。
少なくとも万人受けはしないのかな?とは思ってます。
現代風なラブコメの1つの形として受け入れられる場合のみ、胸キュンの供給を受けられる作品です。


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