・タイトル
キングダムハーツ 358/2 Days
・本の概要
キーブレードの勇者ソラとⅩⅢ機関の戦いは、激しさを増し、いよいよクライマックスへ!
しかし、未だに謎の多いⅩⅢ機関。彼らの目的は?
忘却の城の秘密とは?
執拗にロクサスを追い求めるアクセル。
一体、アクセルとロクサスとの間に何があったのか?
これらの謎の答えを求め、物語は、「キングダムハーツ 352/2 Days」の世界へ……。
・著者情報
天野 シロ
生年月日 1976年1月4日
職業 漫画家・イラストレーター
受賞歴
第41回赤塚賞準入選『猛暑'94』で第41回赤塚賞準入選。
主にゲームコミカライズを手がけており、姫川明と並んで人気が高い。
2006年、初のオリジナル作品集『SCRATCH!』発売。『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』、『キングダム ハーツ』がスクウェア作品だった時代は『ファミ通』の姉妹誌『月刊ファミ通Bros.』等に連載していたが、スクウェア・エニックスに合併後は『月刊少年ガンガン』に移行。
過去のゲームコミカライズ作品の多くは絶版。『キングダムハーツ』(1作目)はスクウェア・エニックスから新装版が発売され、3巻に描き下ろしが加わった。
判型A5判からB6判に変更され、カラーページは減少している。
・点数100点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆
・感想
ぶっちゃけ、読んでいく内にオチが読める程には分かりやすいですが、この作品は前日譚なので、そこはありきなのかな?って思います。
どちらかというと結果より過程を楽しむという原作の雰囲気を再現したかのような途中のストーリーが魅力的であり、タイトルの意味と合わせて素晴らしいと感じました。
なんと言っても、キャラクターの感情を見事に表現した画が非常にエモーショナルでした。
個人的には容量少なめだったDSの同作品より分かりやすく描かれていると思います。
ロクサスとシオンという本来は存在しない?新規メンバー2人にフォーカスを当てたおかげで、2人を通して他のⅩⅢ機関のメンバーのキャラクター性も見えたり、この作品にしかないキャラクターの魅力がコミカライズ版でも存分に活かされています。
設定はわりとしっかりと細部までこだわられてはいます。
ゲーム版よりも分かりやすいのでおすすめです。
ある意味、Ⅱよりエモいというか、僕と同じ理由でⅡが好きな方の場合は大なり小なり通るであろうエモさと切なさが作中に多くあります。
また、シオンをぽっと出扱いではなく、めちゃくちゃ魅力的に描いてくれたのは感謝です。
以下、商品リンクを挟んで、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
ついに来ました!
ⅩⅢ機関が主役のこの作品。そしてコミカライズ。
原作ゲームでは、好きなメンバーを操作出来るという売りがありましたが、コミカライズ版としてはNo.13のロクサスと14人目のシオンのW主人公で物語は進みます。
時系列としては、Ⅱ以前ですね、ロクサスが主役なので。
そして、Ⅱで他のⅩⅢ機関メンバーがソラを見て「ロクサス」と呼び続けた理由も察することは出来ます。
ⅩⅢ機関の仕事や目的についても勿論。
Ⅱの冒頭に繋がるので、個人的にはBADエンドが正史ということになりますが……まあ、物語としては相変わらず深いです。
チェイン オブ メモリーズの忘却の城メンバーにも多少触れ、その中の1人の計画が大きく関係している物語でもあります。
今作のヒロインであるシオンは何故、Ⅱの時には姿はおろか、存在すら描かれていなかったのか……後付けは後付けなんだろうけど、辻褄の合う結末に阿鼻叫喚というやつです。
途中の幸福感とは裏腹に悲痛な運命に喘ぐ2人……いや、3人の心情を想像すればまさに天国と地獄と言っても過言ではないかと……。
とは言っても、作品としては好きです。
デミックス(推しキャラ)がやたら可愛く描かれているのもポイント高いです。
基本はⅩⅢ機関。あとはちょこっとリク。
コミカライズ版のリクは全作品共通で出てきたら好感度上げてくる仕事人感ありますよね、さすがリクさん。
多少のネタバレOKであれば、単巻レビューを見ていただければ僕にとって非常にエモーショナルな作品だったことが伝わると思います。
少々お恥ずかしいですが……(笑)
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