神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

ギャングース

ギャングース コミックセット (モーニングKC) [マーケットプレイスセット]


・タイトル

ギャングース

・本の概要
オレオレ詐欺団の金庫を狙え!職なし、学なし、犯罪歴あり。
社会に見離された最底辺少年トリオが、生きる為に選んだ仕事は"ヤバイ橋"。
裏稼業・悪徳業者の収益金(アガリ)を狙う闇の窃盗集団を結成した!
犯罪結社(カンパニー)の金庫を叩き、建設資材窃盗団の倉庫を荒らす。
義賊?ただの犯罪者?彼らは毒を持つ者を喰らう小動物だ…。


・著者情報

肥谷圭介(ひや けいすけ)

1979年生まれ
出身地 三重県

受賞歴
2006年「DAYS」でヤングアニマルまんが賞準入選
2009年「サンクチュアリー 〜僕に彼女ができない理由〜」で第60回ちばてつや賞ヤング部門準優秀新人賞
2011年「その子の笑顔が世界を救う」で第29回MANGA OPEN山田芳裕


本人曰く、絵柄は井上雄彦の影響を受けている。
漫画の情熱に関しては世界一と豪語する程、自身の作品に対するこだわりは相当に強い。
一見、乱雑に見えるその画風も、実はすべて計算されて描かれたものであり、年を重ねるにつれてよりシャープになっている。

発表された作品のいくつかには同一と見られる登場人物などが描かれた(ただし、年齢が違う事が多い)、一定の作品世界を構築している。

・点数 100点+

ストーリー☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ⭐⭐⭐⭐⭐
テンポ☆☆☆☆
熱中度⭐⭐☆☆☆

・感想
ピーキーな採点になりましたので、説明します。

まず、この作品はいろんな方から勧められた作品であり、テレビで著名人の方も勧めていた作品だったのと、その番組のこの作品に対する紹介の仕方が素晴らしく、芸人さんのプレゼンも上手くていつか必ず読もう。と心に決めてた作品でした(すぐ読まなかったのは当時は未完だった為)。

そんな期待値もあってか、1巻の読み終わりの反応は微妙でした。むしろマイナス寄りなぐらい。
これ自体(作品にアジャストしきれてないこと)は珍しくないのですが、時間を割いてまで続き読むのは億劫かも…とさえ思った1巻だったので、2巻を読むまでは気が重かったのを覚えています。

が、しかし…ひと度2巻を手に取ればあれよあれよと手が進む、指が進むの熱中度でした。
これはつまり、作品へのアジャストが出来るか否かに全てがかかっている……とも言えると思います。あくまでも僕の主観ですが。

アングラ作品への免疫はそれなりにあるほうなのですが、「復讐ではなく生きる為」、「少年達」という作品のテーマが意外と難点でした。
というのも、アジャストしてない素の状態で読むと、「それでも人に迷惑かけちゃいかんだろ?」とか思ってしまう節がどうしても出てきてしまうので、この作品を読むにあたってそんな正論もまともな感性もいらねぇんだよ、と、一時的に捨て去る気概が必要だったからです。

2巻からわりとすんなりそれが出来たのは、作者コメント等のおかげな部分もあるんですけど、これは実際に起こった出来事が基になっていて、こうすることでしか生きていけない子供達が実在することを教えられたから。というのがあります。

実際に起こっている事件や手口を基にしているので、作中の至るところで作者メモとして、用語の説明だったり、解説が入っています。
これが小文字で目が悪いと少々見辛いのがたまに傷ですが、作品をより楽しめたり、防犯対策に役立つ豆知識にもなりますので、読んだほうがお得だとは思います。

評価がピーキーな理由は他にもあります。
結局は誰かの犠牲の上で成り立つ独りよがりなのか自己犠牲なのか問題+仲間が増えるにつれ、真の主役である1人を除く初期メンバーの活躍度合いが減り、意思疎通が図れてないっていう組織あるあるみたいなのがやはり存在します。

決して肯定はしたくないストーリー構成ですが、その世界観には引き込まれたし、漫画としての面白さは存分に味合わせてもらったので、こういう評価になりました。

正論だけでは計り知れない世界があり、どんな惨めで凄惨な人生でも明るく前向きに生きようとするカズキの鬱陶しさと人類愛に対する結末は見て損はないと思います。
考え方の幅がまた1つ広がった作品でした。


コミック

映像作品

ギャングース

ギャングース

  • 発売日: 2019/06/05
  • メディア: Prime Video
ギャングース DVD (通常版)

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  • 発売日: 2019/06/05
  • メディア: DVD
ギャングース [レンタル落ち]

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  • 発売日: 2019/06/05
  • メディア: DVD