神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

バクマン。

[まとめ買い] バクマン。 モノクロ版(ジャンプコミックスDIGITAL)


・タイトル

バクマン。

バクマン。 コミック 全20巻完結セット (ジャンプコミックス)


・本の概要
一握りの者にしか得られない栄光を手にするため、険しい"マンガ道"を歩むことを決意した二人。
高い画力を持つ真城最高と、文才に長ける高木秋人がコンビを組み、新たなマンガ伝説を創る!
新時代成功物語開始!!


・著者情報

原作 大場つぐみ、作画 小畑健

大場つぐみ(おおば つぐみ)
出身地 東京都
職業 漫画原作者
活動期間 2003年~
ジャンル 少年漫画
代表作
DEATH NOTE
バクマン。
プラチナエンド

本名・性別・生年月日が一切不明の覆面作家
大場つぐみ”の由来はプロボクサーの大場政夫選手と、性別不明な雰囲気を出したかったことから「つぐみ」と付けた。

2003年、過去の活動実績が不明のまま、『DEATH NOTE』の読切版が『週刊少年ジャンプ』に掲載されてデビュー。
この読切を基にした連載版で同年連載デビュー。

2006年の『DEATH NOTE』終了後、しばらく目立った活動が無かったが、再び小畑とのタッグで『バクマン。』を2008年から2012年まで連載し、2015年から『ジャンプSQ.』にて『プラチナエンド』を連載中。

潔癖症であり、毎日もしくは最低でも3日に一度は掃除を欠かさない。
仕事場をメルヘンチックな洋風に改装し、ジャン・ジャンセンと小畑のリトグラフを飾っている。

2004年9月のアンケートで、好きなテレビドラマとして『牡丹と薔薇』を挙げ、また影響を受けた作品として『牡丹と薔薇』の他に『天国と地獄』、『ロイ・ビーン』、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と回答している。

映画は邦画を好み、黒澤映画やコメディー作品などをよく見る。
好きな小説家として星新一をあげる一方、「活字が全然駄目」で小説の類はほとんど読むことがないとも告白している。


小畑 健(おばた たけし)
生年月日 1969年2月11日
出身地 新潟県新潟市
職業 漫画家、イラストレータ
活動期間 1985年~
ジャンル 少年漫画
代表作
ヒカルの碁
DEATH NOTE
バクマン。
プラチナエンド
受賞歴
第30回手塚賞準入選「500光年の神話」(土方茂名義)
第45回小学館漫画賞、第7回手塚治虫文化賞新生賞『ヒカルの碁
日本のメディア芸術100選マンガ部門『DEATH NOTE

1985年、「500光年の神話」で手塚賞準入選。
1986年(高校2年)に投稿し佳作入賞した『CYBORGじいちゃんG』で、1989年に連載デビュー。

17歳でデビューし、高校生の頃から絵が上手かったとよく編集者から言われていた。
漫画家次原隆二にわのまことの下でアシスタント経験を積んだ後、『週刊少年ジャンプ』連載のギャグ漫画「CYBORGじいちゃんG」でデビュー。

デビュー当時は土方茂(ひじかた しげる)と名義で活動していた。
1991年連載の『魔神冒険譚ランプ・ランプ』より「小畑健」に改名し、以降はほとんどのマンガ作品において「漫画原作者」と組んで活動をしている。

漫画業界において非常に高い評価を得ている反面で、「当たり外れの激しい作家」でもあり、コミックス数巻ほどで打ち切りとなった作品も少なくない。
しかし、「3回打ち切りになるとジャンプでは書けなくなる」と言われる週刊少年ジャンプで生き残ってきた伝説の作家。

また、非常に筆が速く、週刊連載と並行して様々なイラストを発表している。

2005年にはテレビゲーム『義経紀』のキャラクターデザインを担当。

2006年には『DEATH NOTE』実写映画化に伴い、映画挿入歌のCDジャケットイラストなども手がけている。

2007年に表紙イラストを手がけた太宰治の小説『人間失格』は古典的な作品としては異例の売り上げを記録した。

担当する連載漫画の特徴として、『人形草紙あやつり左近』以降から『BLUE DRAGON ラルΩグラド』に至る全ての作品が、「主人公の少年+非人間」という人物設定を採っていた。

ヒカルの碁」以降は漫画家やイラストレーターのほかに絵師と呼ばれることが多い。

好きなアニメは『妖獣都市』
好きな映画は『エクソシスト
話より絵だけ観ているところもあり、ジャンルとしてはロードムービーを好む傾向にある。

2000年、美術出版社『Comickers』春号にて、友人である田島昭宇浅田弘幸と共に「水瓶3(みずがめすりー)」というユニットを結成。
一時期『Comickers』を中心にイラストや短編作品などを制作していた。
ユニット名は、誕生日が近く3人とも水瓶座であることから。

また、2008年に浅田弘幸の作品の「テガミバチ」の3人それぞれの個性を生かして描いた三大絵師ポスターを発表した。

点数 100点+++

ストーリー☆☆☆☆☆
画力⭐⭐⭐⭐⭐
オリジナリティ⭐⭐⭐☆☆
テンポ★★★
熱中度⭐⭐⭐☆☆


・感想
あくまで、「個人的な感想」とはいえ、なかなかピーキーな点数配分なので説明はします、はい。

まず、この作品は個人的に好きな漫画としてはトップクラスの作品です。

ハマり具合や好き具合を言えば、本来はストーリーの部分も色付き星の加点をしたいぐらいの作品なのですが、個人的に終始一貫して亜城木夢叶、特に真城くんの考え方と相容れないので納得してない序盤、中盤の展開もあるので加点まではしない方向で調整しました。

画力に関しては正直オーバー気味に加点しています。
本来であれば、ご自身で女性キャラクターを描くのが苦手と仰っている通り、女性キャラクターのみに絞れば描き分けも表情の変化もこのMAX評価には見合わないというのは分かっています。
が、登場作家全員の個性ある作品を描き分けた能力に対する評価と思って下さい。
それでもオーバーなんだとは思いますが、最終的には好みの問題です。

オリジナリティに関しては、ジャンプ編集部の内部にここまで踏み込んだ作品を他に見たことがないので加点してます。
当時はここまで言っていいのか⁉️とドキドキしていましたが、今となっては変わったルールもあったり、最近騒がれている昨年バズりにバズった某作品の続編アニメに関する様々な意見に対するアンサーもこれを読めば分かるかもしれない。
そんなジャンプ(集英社)とアニメ化の事情についても触れてます。

PCPが人気作品になってもアニメ化されない理由とかモロに関係してるとこですよね、子供への悪影響やスポンサー問題についても触れているので今だからこそ読んでおくべき作品かもしれません。

作品は世に出た時点で作者だけの物ではない。
これはハッとさせられる物書きさんや芸術家さんも多いかもしれません。
芸術性と商業のせめぎ合いに斬り込んだところも高評価の理由です。

テンポについては明確な目標に対して着実に一歩ずつ向かっていく作風や圧倒的文字量による読破にある程度時間がかかることを加味してマイナスの評価です。
ですが、その分、緻密です。

最後に本編について触れていきます。
登場キャラクターの多さを考えると、そこ触れるのにあれは触れないの?案件になりかねないので、最初から明言しますが、好きなキャラクターと一部の好きなシーンのことしか書きませんし、これに関しては異論は認めません。

まずは真城くんの数少ない好きな部分になるんですけど、子供の頃から成人するまで続く一途な想いですね、ここに想い人の亜豆さんが乗っかって物語が本格的にスタートするんですけど、「夢が叶うまでは絶対に会わない」の部分が個人的に好きなんです。
両思いなのに基本メールだけ、なのに、ちゃんと繋がっている……このプラトニックラブ感がたまらないです、憧れます。
幼少期から数々の漫画家の絵をトレースしている為、作画担当としてオールラウンダー。

漫画家の卵と声優の卵の純愛は素敵だと思いました。
が、その恋愛感情と夢の為に真城くんは度々ルーキーにあるまじき態度を取るし、ライバルの作品のアニメのヒロインに亜豆が~の時には揃ってプロ意識に欠ける行動取っちゃうし、見方にもよるけど、一長一短な純愛だなぁ~という感じは否めません。

高木くんの好きなところは小説家向きの巧みな文才から繰り出されるエグいストーリーに尽きます。
原作者としては最高の評価を与えつつ、相方である最高のことになると肩入れし過ぎてちょっとウザい。
得意ジャンルは邪道全般、苦手ジャンルはギャグ。
ただし、ギャグ漫画もある程度面白く書ける器用さを持っている。

好きなキャラトップ3の一角、新妻くん。
亜城木夢叶の1学年上。最大のライバルにして常に一歩先を行く男、そして作中最強の漫画家ですね、新妻エイジがいたから亜城木夢叶は成長出来た。そんな最高のライバルキャラで、物心付いてから現在に至るまで、常に漫画を描き続け、原稿・ネーム共に異常な速さで描くので、週刊誌で2本同時連載も平然とこなす天才。
だが、その実態は奇人。
得意ジャンルは王道バトル漫画、苦手ジャンルは恋愛漫画
新妻くんの恋愛漫画は勢いだけで基本がなってない…。

好きなキャラトップ3の一角、蒼樹嬢。
亜城木夢叶よりは少しお姉さんにあたる女子大生。
年上のお姉さんで知的で美人、融通の効かないプライドの高い自尊心の塊……から一転して女の子らしい部分や不器用な恋愛と作中で最も変化したキャラクター。ド天然。
個人的には作家の時は蒼樹嬢、プライベートの時は青木さんと使い分けて呼んでいます。
後半の青木さんは可愛すぎて心が浄化される癒しの女神です。
得意漫画は恋愛漫画。メルヘンなファンタジー要素を織り交ぜたものから純愛までこなします。
が、自身の恋愛経験が乏しいので後者はとある主要キャラクターの実体験がモチーフになっています。

好きなキャラクタートップ3の一角、平丸さん。
脱サラして漫画家になった気鋭の新人…かと思いきや、全くやる気のないキャラクターだった⁉️
漫画をほとんど読んだことがなく、会社に行きたくない、たまたま目に入ったから持ち込みしたという異色の経歴。
しかし、実力は本物で、天性のギャグ漫画作家。デビュー作がアニメ化したり、グッズ展開したりで一攫千金を果たすも、担当編集の口車に騙され、浪費してしまう一面も……
ネガティブに考えれば考えるほどネタを閃く特性を持つ。
亜城木、新妻、蒼樹も所属する福田組の最年長にして一番可愛いキャラクター。
得意ジャンルはギャグ漫画。恋愛漫画の才能の片鱗も?

おまけの好きなキャラ。
おまけと言えど、実質4位です、吉田氏。
前述した平丸さんの担当編集です、キャップなのでまあまあ偉いですし、問題視されている時も亜城木夢叶の能力を評価し、新妻くんにも勝てると思うと言っている作中の影の立役者と言っても過言ではないかもしれません。いや、それは過言です。
鬼畜に見えて平丸くんへの親心が芽生えてるところにキュンとします。
ちなみにCV子安武人です。

他にも沢山の魅力的なキャラクターがいます。
作家チームはもちろん、編集部にもアシスタントにも。
この作品は様々な人物の人生が重なって繰り広げられているから傑作なんだと解釈しています。

そして、単行本特典じゃないけど、全巻の巻末に両先生のネームが載っているというおまけがあります。
これは貴重ですね!
このネームがあの清書になるの?凄っ……って気持ちも若干あります←

以上、完全なる主観によるバクマン。紹介でした!
最後までお付き合い頂いた方はありがとうございました!



映像作品

バクマン。

バクマン。

  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: Prime Video
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バクマン。DVD 通常版

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  • 発売日: 2016/04/20
  • メディア: DVD
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  • 発売日: 2016/04/20
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  • 発売日: 2016/04/20
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  • 発売日: 2015/09/18
  • メディア: DVD
バクマン。 1stシリーズ DVD-SET

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  • 発売日: 2015/09/18
  • メディア: DVD
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  • 発売日: 2015/09/18
  • メディア: DVD