・タイトル
GetBackers
・本の概要
「ジャスト1分だ。ユメは見れたかよ?」――
駐禁、罰金。空腹貧乏に泣く2人の若者、美堂蛮と天野銀次。
彼らこそが奪られたものを奪り還す奪還屋(GetBackers)だった。
プロ中のプロだけど、情にも厚い男たちが引き受ける依頼。
どんなに危険な相手でも、彼らが持つ不思議な能力と絆には敵わない!
著者情報
原作 青樹佑夜、作画 綾峰欄人
青樹佑夜は樹林伸の別名義。
単独はもちろん、ユニット等、様々な形で活動をしている作家です。代表作は『金田一少年の事件簿』、『探偵学園Q』(天樹征丸名義)、
『サイコメトラーEIJI』、『クニミツの政』、『シバトラ』(安童夕馬名義)、『エリアの騎士』(伊賀大晃名義)、『BLOODY MONDAY』(龍門諒名義)、『神の雫』(亜樹直名義)etc
綾峰 欄人(あやみね らんど)
生年月日 1974年2月17日
出身地 兵庫県職業 漫画家、漫画原作者、イラストレーター
活動期間 1999年~
ジャンル 少年漫画
代表作
『GetBackers-奪還屋-』高校卒業後は漫画家を目指し上京、東京アニメーター学院入学。
同校卒業後、4年半ほど藤沢とおるのアシスタントを務める。
1999年春、週刊少年マガジンで『GetBackers-奪還屋-』を連載デビュー。
その漫画の原作者である青樹佑夜が書く小説『サイコバスターズ』の挿絵も担当。2008年より月刊少年ライバルで初の単独での連載作品『ホーリートーカー』を開始。
2010年に一旦休載し、週刊少年マガジンで再び青樹の原作で『鬼若と牛若 Edge of the World』を連載開始するも、体調を崩し6回で無期限休載に入り再開予定は不明。
その後は原作者としての活動が中心と なる。
休載の理由について綾峰は大きな鬱が出たため、と2010年6月8日に自身のブログで報告。漫画賞受賞経験や読み切り作品発表経験無しでいきなり連載デビューするという異色の経歴を持つ。
基本的に睡眠時間は3時間。その生活により一度は体調を崩し連載を休止するまでに至った。
『GetBackers-奪還屋-』内で描かれるお色気シーンは読者サービスではなく自分の趣味であると語っている。
また、お色気シーンが過激すぎて編集部の人に怒られた事もある。
東日本大震災の被災者の支援にも取り組んでおり、他の漫画家と共同で東日本大震災チャリティ同人誌「pray for Japan」で執筆。
・点数 68点
ストーリー☆☆☆
画力☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆
・評価
独自の設定が強いので、ストーリーが分かりやすいとは言えません。
が、ストーリー内容自体は面白かったですし、奥深い内容でした。
画力が悪いというよりは純粋に経験不足だったのだと思いますが、この項目は漫画の肝なので、厳しくいきました。
ただ、建物の構造の面白さとか、雷帝の演出等の格好良さは中二心をくすぐると思うので、そこら辺は一定の評価はしていいと思ってます。
減点理由はほぼ一言で言えますが、少し残酷なので後述で。
キャラクターは良くも悪くも個性が強いのが多いです。
ただ、覚えるのが一苦労なぐらい登場キャラは多いので、再登場がなさそうな単発の依頼者は真面目に覚えなくてもいいかもしれません。
独自の世界観を繰り広げているので、分かりやすいかと問われれば一概には言えません。
が、ちゃんと読んでいれば最終的にピタッとハマるように作られているので、そこは評価したいです。
能力モノでありながら、理屈で無理やり納得させてしまう世界観でもあるので、そこら辺はこの作品の独自性と言えるかもしれません。
ただのファンタジーバトルじゃなかった……と思ったら、作家チームの勝ち、先読みして理屈を見出だせば読者の勝ち…みたいな楽しみ方もありかもしれませんね?
減点部分は、過去の因縁が入ってくる関係で、奪還屋としてどうこうは貫ききれてない。という評価です。
全部が全部ではなかったのでやはり辛口にはなりますが、一定の「続き気になる」感はありました。
途中の中弛みはありましたが、最終的な満足感は結構あったので、評価が難しい項目ではありました。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
最初に一言、内容に対して巻数が多すぎる。
GetBackersという作品に最も言いたいことはこれです。
エピソードタイトルの数と巻数が一致してないと思いますし、無駄な描写もある。
つまり、凝縮出来そうな場面をあえてダラダラやってるように感じてしまう場面もあったように感じてしまいました。厳しい意見かもしれませんが。
ストーリーや設定は面白いとこあるのに画がそれを伝えきれてないのが残念。
小説にしたら5巻ぐらいで終わりそうなのでもっと短縮して描くことは出来なかったのでしょうか?っていう。
主人公2人組は邪眼使い(対象者に幻覚を見せる)や身体から電流を出す(大怪我も充電で回復する)という超能力を持ちます。
なら、ファンタジーなのか?というとそうではなく、読み進めれば全て理屈で説明がつく現象っていう。
次元の超越者だったり、観測者などやや複雑な設定もある程度の理系の知識があればわりと簡単に紐解けるというか、スッと入ってくると思います。
理系の人向きの作品か?と問われれば、それは違うと答えるので難しいところですけどね。
途中で散りばめられた数々の伏線というピースを拾い集めながら上手くパズルを埋めなければ最終巻で一気に置いていかれる可能性があります。
そういう性質の作品だと感じました。
長々やってるのは一言で言えば「絆を奪り戻す」戦いなので、作品を上手く捉えて理解出来れば一定の満足感は得られると思います。
クローンっていうのは結局は遺伝子が同じだけの他人っていうのは深い。
何故そこに至ったのか?そのプロセス、経緯を考えながら読んだ最終巻付近は(個人的に)面白かったです。
クライマックスの場面では読み手側も、幸福って何だろう?不幸って何だろう?っていう深いテーマで考えさせられる作品でもありました。
そこに辿り着くまでがとにかく長いというのが悩みどころですね、やはり。
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