・タイトル
ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない
・本の概要
ジョセフの隠し子である東方仗助が住む杜王町ではスタンド使いが増え続けていた。
そんな中、仗助の祖父が悪のスタンド使いの犠牲になり、帰らぬ人になってしまう……
警察官だった祖父の意思を継ぎ、杜王町を守る為に仗助は仲間のスタンド使いと共に町に潜むスタンド使いと闘いを繰り広げる。
・著者情報
荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)
生誕 1960年6月7日 宮城県仙台市
職業 漫画家
活動期間 1980年~
ジャンル
少年漫画、青年漫画、バトル漫画
代表作
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ受賞歴
1980年:第20回手塚賞準入選
2006年:日本のメディア芸術100選マンガ部門(『ジョジョの奇妙な冒険』)
2013年:第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞(『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』)
・点数 88点
ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆
・評価
連載当初のサブタイトルは「第4部 東方仗助」
単行本29巻~47巻に該当します。
ジョジョ初のジャンルとしてサスペンスを取り入れたのが4部です。
その余波なのかは分かりませんが、シリーズ初の完全に固定化された舞台で描かれたストーリーとなります。
1つの街の中で連続殺人事件が起きており、ジョースターの血を継ぐ新たなるジョジョを巻き込んで展開されるストーリーは他のシリーズとは異なる面白さがあります。
3部の出来事の裏側を知れるのも1つの特徴であり、都合上、3世代主人公が揃い踏みします。それもまた見所。
このファンサービスに反して、歴代シリーズのファンを落胆しかねない仕掛けもちらほらあり、評価は割れる可能性もあります。
キャラクターに関してはメインキャラクターの半分が不良、1人は優等生という特殊パーティーであり、「だが、断る」で有名?な岸辺露伴もこのシリーズのメインキャラクターの1人であり、スピンオフ多数のカリスマキャラとなっています。
人の心の弱さをテーマとしている作品であり、心の弱さを攻撃に向けると怖い。という部分に着目して描かれています。
また、隣の町にいそうな殺人鬼と1つの町を舞台にした歴代シリーズで最もこじんまりした作品だと思います。
その分、共感性は高いかもしれません。
唯一実写化された作品であり、アニメと時期が近かったのでほぼ同時に見ましたが、それぞれの特性を活かした良い出来の印象です。
見た上の酷評は仕方ないとして、食わず嫌いや見ずに酷評も多かったので、そこは残念に思います。
本来は続編ありきの実写映画だったのに頓挫したのは少し勿体ない気がしました。
何故なら、スピンオフのドラマ化で岸辺露伴=高橋一生さんも決まっているから。
見た人の中にもいろんな意見があるのも当然知ってるので、あくまでも個人的な意見ですが、スタンドの戦闘描写の迫力は同時期に見たせいでアニメ版はやや物足りなく感じる部分がありました。
重ねて言いますが、好みの問題なので悪しからず。
ただし、実写あるあるの尺の都合の余波やキャスト美形過ぎ問題もあるので、忠実性の高い映像作品はやはりアニメです。
つまり、どっちも良かったです。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
ジョジョ4部の舞台は1999年の日本です。
ジョセフ(2部の主人公)の隠し子、東方仗助(4部の主人公)が住んでいるS市杜王町で次々と現れるスタンド使いと仗助達との戦いを描いた作品です。
過去のシリーズと違い、最初の舞台から移動しないのも特徴です。
ひたすら杜王町ですね、物騒なのか平和なのか呑気なのか分からない杜王町。
別名初心者の為の洋楽入門書
昔の洋楽が気になるけど、正直どれを聞けばいいか分からない……という人はスタンドの名前を参考にすればきっと出会えるでしょう。
ってぐらい有名なバンドが多数です。
ストーリー構成としてはアンジェロ戦、形兆戦、吉良戦がきっかけも含めて大きな戦いになります。
そして間に本当にたくさんのスタンド使いとの出会いや戦いがあります。
必ずしも戦闘が全てではないです。
戦闘タイプではない一風変わったスタンドを上手く使ってたりするのでそこら辺も面白かったです。
また、4部本編だけではなく、3部の裏で起こっていた出来事も明かされます。
DIOとエンヤ婆、裏で頑張ってたんだなぁ~としみじみしました。
ちなみにですが、関わりすぎずにまあまあの頻度でジョセフと承太郎も出ます。
死してなお問題を引き起こすDIO様素敵です!!
また、仗助とジョセフの関係性や仗助と億泰の関係性、康一くんと露伴先生の関係性などの奇妙な絆や友情も作品の魅力の1つだと思います。
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ちなみに実写版の話ですが、個人的にはわりと好きです。
スタンドのCG気合入ってて格好良かったです。
相違点については康一くんが転校生で山岸由花子が公式世話役として初めから出ていること、アンジェロ(山田孝之さん)が原作以上に凶悪な雰囲気(結果的には原作同様小物です) 、実質DIOの存在の消去(いなくても話が繋がるように改編)、レッチリの出番をカットして吉良吉影をねじ込む(キャストは不明)
細かいことを気にしなければ普通に面白かったです。普通に。
個人的には続き見たかったなぁ~って思います。
吉良編+αで前編、川尻(吉良)追撃で後編の流れで構成してるのかな?みたいな終わり方だったので。
最悪川尻をなくして2部構成にする予定だったとしても実写の出来自体は悪くなかったので、吉良見たかったー!とは思いつつ、何となく大人の事情も察してはいますが、一応待ってはいます。未だに(笑)
おまけ
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