神黎の図書館

(将来的には)図書館モチーフのブログにしたいという意思を込めてこの名前にしました。

漂流ネットカフェ

漂流ネットカフェ コミック 全7巻完結セット (アクションコミックス)


・タイトル

漂流ネットカフェ

・本の概要
妊娠中の妻と些細なことで喧嘩した平凡なサラリーマンが主人公。
仕事帰り、気まずさもあり、そのまま家路につく気にもなれず、突然見舞われた豪雨も重なり、ネットカフェで雨宿りをすることに。
そこで偶然にも中学時代の同級生で初恋の相手との再会を果たします。
不思議な縁を感じる中、突如停電に見舞われる。
外の道に出る為の道は浸水で塞がれていた為、ネットカフェに泊まることに。
翌日、外に出てみると、目の前に広がったのは辺り一面が湿原と化した別世界だった……

・著者情報

押見修造(おしみ しゅうぞう)
1981年生まれ
群馬県桐生市

職業 漫画家
活動期間 2002年~
ジャンル 少年漫画 、青年漫画

代表作
『漂流ネットカフェ』
惡の華

受賞歴
ちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞受賞(2002年)


中学1年生の時、父親にルドンの絵や萩原朔太郎の詩などを教えられ、『ドグラ・マグラ』や『ガロ』を愛読していた。
漫画を描き始めたのは大学に入学してから。

中学2年生の頃より吃音を患っており、吃音を題材とした作品『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を発表している。
同作品の単行本あとがきに、吃音が故に普段より人の表情や仕草から感情を読み取る能力が発達し、これが漫画の登場人物の表情を描く時に生かせているのかも知れないといい、また吃音のせいで言いたいことが言えなかったという心に封じ込められていたことを、漫画という形で爆発させることができた、自身が吃音でなければ漫画家にはなれなかったかも知れないという旨のコメントを記している。

・点数 72点

ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度☆☆☆

・感想

単純に面白いかどうかで言えば可もなく不可もなくでした。
おすすめ度で言えば3段階評価の真ん中です。条件付きおすすめ作品。
単巻単話を楽しみつつ感情を揺さぶられない人に読んでもらいたい作品です。

こういう言い方や見方はよくないとは思いますが、障害を持たれてる方にとっての世界の疑似的な反映もされてたと思うのですよ……
と言うのも、最後の作者コメントから察するに作者さん自身のトラウマになっていた過去の恋愛(トラウマ)と向き合う為の半自叙伝とも捉えられる作品に感じたので批判するにしても、作品全体を見て作品の本質を見極めてからにしてほしいかなぁ~と思いました。

また、1人(遠野)に拘るあまりコミュ障と化した上に能力が平凡なサラリーマンそのものな主人公土岐くんや、正義感は強そうで凛とした態度は取るけど肝心なところは「土岐くん……」な遠野さんや、暴力と恐怖でしか人との関係性を保てなかった寺沢さん、その他諸々のキャラクターがその都度ヘイトを溜めてくるのである種、要注意です。

読み終わった時に誰一人好きなキャラクターはいませんでしたが、感情移入し過ぎずに俯瞰で見れば別にそういうキャラ推し作品ではないので欠点とも言えないかな、とは思います。

そして実はこの作品、昔ドラマを見たことがありました。
内容は全く覚えてなかったので初見感覚で単巻レビューしましたけどね!
何故だかは分かりませんが、漠然と伊藤淳史さんということだけ覚えてました。
松田さんがムッキー(北条さん)だから見たのかもしれませんが、如何せん役が役だけに記憶から切り離されてたのかもしれませんね(笑)

話を戻します。
作中で真相を掴む為に役に立つオカルティックオフ会のメンバーがいるんですけど、彼が自称オカルティックリアリストというパワーワードで攻めてくるんですね、要はオカルト趣味だけど現実主義っていう。
いや、実際いるとは思います。
オカルト好きが集まるオフ会に参加して変な呪文唱えてる時はリアリストとしてはどんな気分なのか是非聞いてみたいところ。
嫌味や皮肉ではなく、純粋な興味本意で聞いてみたいです!

総括すると、必要なのは理解力と想像力かな?って思います。
結構心理描写は上手かったというか芯に迫るものがありました。


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