神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

メジャー 第2シリーズ

メジャー[吾郎・寿也激闘編] Blu-ray BOX

・タイトル

メジャー 第2シリーズ

・概要
MAJORの三船東中学編、海堂学園高校編をベースにしたアニメです。
通称、吾郎・寿也激闘編。
原作と比べれば吾郎のラフプレーや山根の暴言、寿也のブラックさの軽減、それに加えてシーンのカットや新たなシーンの作成など思いきった演出が目立ちます。

・点数 90点

ストーリー☆☆☆☆
演出☆☆☆☆
視覚的面白さ☆☆☆☆
聴覚的面白さ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆


・評価
原作と比べてマイルドになっています。
大筋は変わらないながらも、大胆なアレンジがされているので、そこが受け入れられない場合は一気に低評価になる可能性もあります。

原作における感情論による理不尽が削られ、人物同士の描写が増えたことでW主人公が際立ち、ストーリーとしての筋道がしっかりしています。

才能に溢れながらも精神的に未熟な中学生~高校1年生という時期の不安定な感じをキャラクター性を保ったまま見事に演じていた森久保さんと森田さんがとにかく凄いです。
小学生時代を演じていないお2人がキャラクターを再現しながら持ち味を活かしてるどころも痺れました。

森久保さんの熱い芝居は理屈関係なく聴いてるだけのこちらの心が熱くなるところからも吾郎そのものだと感じましたし、爽やかさの裏に潜む闇、ダーティ感を絶妙なバランスで出していた森田さんには脱帽の限りです。
そして、勿論、お二人の魅力を最大限引き出した演出陣の皆さんが素晴らしい👏

演出陣の功績と言えば、原作では感情移入しづらかったり、嫌われ役を押し付けるだけ押し付けて救いのなかったキャラクターに対する救済措置が多分にあり、子供や多感な時期の学生が見ても安心の良心的な内容になっているのが個人的には花丸💮です。
一方で、原作の理不尽とも言えるダーティさが好きな場合はこちらも評価のマイナスになりかねないです。

豪速球やジャイロボールに加え、同じモーションから繰り出される直球と変化球や変則フォームから飛び出る変化球等、投手の描写はやはり迫力があります。

逆に打者の描写は音の変化や効果音を適切に使って迫力を感じさせます。
映像と音の相乗効果が素晴らしいです。
また、さらば碧き日々の面影はこのシリーズの主題歌としてベストマッチでした。
さらば碧き面影(ジャケットA)

作品そのものは面白いし、とても好きですが、描いてる部分が原作的にも比較的重いエピソードなので、笑えるポイントはあまりないです。
から笑いはあり得ます。

平成初期生まれの男の子はこのアニメで育った人も多いと思いますし、何かしらの影響を受けた人も多く印象があります。
そういうカリスマ性がある作品だったからこそ、劇場版とOVAを除いてシーズン6までやったんだと思います。

原作設定の2人(3人)のジャイロボーラーや見た目では直球か変化球か分からない。という部分やラストの展開もなかなかに独創性があると思いますが、アニメ版の純粋なスポーツアニメ(漫画)に恋愛描写は余計である。というレッテルを剥がし、見事に覆したのはお見事でした。

ここまで読んでくれた方には予想はつくかとは思いますが、個人的な評価としては、没入感は満点です。
補完ではなく改変なので手放しに褒めるのも角が立つかもしれませんが、それでも僕は全てにおいて高評価の作品です。


以下、商品リンクを挟みつつ、内容に触れた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。


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・感想
原作との主な違いは、
一部の場面の順序が異なる。
原作と比べるとハイテンポで進むストーリー。
吾郎の悪態、寿也の黒さ(ブラックさ)大幅(大体7~8割程)カット。
綾音ちゃんの出番が倍増。
です。ストーリーの大筋は一緒ですが、アプローチ(演出)が異なるので、キャラクターに対するイメージも大きく変わります。

ここからはアプローチが変わった部分ダイジェスト!
まずは三船東中学編の部分。

吾郎に道を尋ねられた山根がわざと反対側の西中への道を教えるシーンは綾音ちゃんが素で間違って西を教えちゃうという演出に変更。
原作独特の憎たらしさは減りました。

前述の関係で山根の初登場のタイミングが違います。
小森、清水、沢村との再会のタイミングも異なります。

後は概要に書いてある通り、過激なシーンや暴力的なところはほぼカットされてます。
正直、(個人的には)かなり見やすくなってるのでありがたい限りです。

綾音ちゃんが恋に落ちるきっかけがたまごっち(原作)から階段から落下したのを助けてもらった(アニメ)に変更され、感情移入しやすくなりました。

吾郎の遅刻の理由が庭でトレーニングした後に寝てたからに変更(これは微妙)

海堂学園高校編。
序盤は順序の入れ替えをして、回想シーンとして処理。
その為、原作にはないシーンも回想として入ります。

アニメオリジナルエピソードとして、清水が犬(ゴロー)の散歩をしている上河内に会い、更に涼子ちゃんと出会い、涼子ちゃんが女子は試合に出れなくても、「野球が好きだから」高校でも野球を続けていることを知り、聖秀への進学を決めるというエピソードの追加という改変が行われています。
このシーン何気に好きでした。

スカウトの大貫さんが1人の選手に手をかけすぎたことを理由に辞表を提出するエピソードの追加。
と、大貫さんの甲子園最後の対戦相手が吾郎の実父の本田茂治だと判明。

綾音ちゃんのフルネームが判明。(鈴木綾音)

桃子さんの入院のシーンですが、設定も演出も大幅改変しています。
大まかな流れは同じですが、原作ではこの時点で茂野さんは現役を引退しているのですが、アニメでは先発の為、途中で試合に向かいます。
そして、原作ではここで産まれてくる子供もアニメでは3ヶ月後という設定に。

最大の違いはやはり、榎本の登板があるかどうかです。
結構ヤバい奴です(笑)
普段の爽やかさとキレて豹変した時の吼え方が(ネタ的な意味でも)印象的です。
櫻井さんの熱演も素晴らしかったですよね!

細かく言えばもっとたくさんの違いがありますが、個人的に抑えておきたかった相違点は以上です。

読んでくれた方々、ありがとうございました!


DVD

Blu-ray


おまけ
主要キャストの代表作
森久保祥太郎さん


森田成一さん


保村真さん


監督の代表作


シリーズ構成の代表作


キャラクターデザインの代表作



音楽の代表作


制作会社の代表作


検索で引っかかったおまけ

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