神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

(映画)白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件 Blu-ray

・タイトル

白ゆき姫殺人事件

・点数 92点

ストーリー☆☆☆☆☆
演出☆☆☆☆☆
視覚的面白さ☆☆☆☆
聴覚的面白さ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・評価
原作のストーリーをベースに、映像作品として分かりやすく、面白くする工夫がしっかりされていて、いい意味でアレンジが効いた実写作品でした。
1つの事件に対して、報道されている内容は果たして事実なのか?容疑者は本当に犯人なのか?メディアは勿論、大多数の意見であったとしても、ネットの声は果たして正しいのか?についてもしっかり考えられるきっかけにもなっている作品だと感じました。

めちゃくちゃ引き込まれた!という程ではないにせよ、興味深い内容と演出であったこと、役者陣のいい具合のお芝居に敬意を払って高評価です。
普通に見やすかったのもポイント高いです。


以下、商品リンクを挟んで、あらすじと内容に触れた個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。


白ゆき姫殺人事件
白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)
白ゆき姫殺人事件 豪華版 Blu-ray(初回限定版)


・あらすじ

国定公園・しぐれ谷で、めった刺しにされた化粧品会社の美人社員の焼死体が発見される。
ワイドショー番組のディレクターを務める男は、被害者とは対照的な同期入社の地味で目立たない女に疑惑の目を向け、彼女の周辺を取材する。


・感想
主役の井上真央さんが開始10分全く出ない。
姿形を現すのは開始11分頃。

その間に何をしてるかと言えば、この作品の主題である事件の被害者情報を聞かされつつ、機密情報をSNSで実況するアホを見させられます。
ただ、この微妙な立ち位置のテレビマンを演じているのは綾野剛さん。どことなく若い。

ちなみに被害者役は菜々緒さんです。

容疑者と被害者は会社の同僚であり、動機。
そして因縁がある。
そんな中で起こった事件が故に、ゴシップ好きの同僚の証言(妄想込み)の再現VTRのように物語は進みます。

テレビ番組の捏造ってこうやって作られるのか……という部分が見えたり、都合よく作り替えて記憶を捏造し、それを事実として語る人間自体が持つ諸悪というか醜い部分が上手く描かれた演出だと思います。

とかげの尻尾斬りや憶測によるSNSでの誹謗中傷・手のひら返しの描き方もあっさりしているようで、実にリアルでした。

それぞれの思い込みありのオムニバス形式で物語が進むので、必然的に事件に関係するキャラクターを演じるそれぞれの役者さんが複数パターンの演技プランで挑む演出となり、そこが映画の見所でもあります。

また、要所で出てくる主要人物の趣味として、所謂推しのヴァイオリニストが出てきます。
その影響で、作中では結構ヴァイオリンの演奏が入ります。
エンディングテーマソングがその楽曲であり、ヴァイオリンの演奏です。

ヴァイオリンの音は好きなので、個人的にはgoodポイントでした。

原作の設定と少し違うのは、主人公の変更と赤星(RED☆STAR)の職業の変更、架空のSNSが実在のTwitterとなる。
大きいのはこの3つです。

基本的には、映像作品の演出として効果的にする為の変更であり、英断と言えます。

冒頭10分で主演の井上真央さんが全く出ない理由に納得でした。

赤星の職業がライターからテレビ局の契約社員になったことでSNSでの匿名による他者への攻撃に至る過程がよりリアルになり、架空のSNSではなく、Twitterにしたことにより、Twitterの日本社の全面協力により、画面上の表現としてTwitterでのリアルタイム投稿と盛り上がりを感じられる演出となっています。

他者から見た歪められた真実と、実際に起こった哀しき事実の差異もまた見所だと思います。

また、ある部分で「赤毛のアン」を踏襲した内容のストーリー演出がされており、作り込まれた世界観だと思いました。

あと、出番の多い赤星を補佐する下っ端を染谷くんが演じています。
役柄上、サラッとしてますが、独特な存在感はありましたので、そこも是非注目してみて下さい!


・まとめ
原作を映像用として魅せやすくアレンジした実写化作品であり、出演者の演技力も各々が光っていて素敵でした。



関連商品


おまけ
(監督の代表作)


(脚本家の代表作)


(主要キャストの代表作)
井上真央さん


綾野剛さん


蓮佛美沙子さん


菜々緒さん


金子ノブアキさん


貫地谷しほりさん


染谷将太さん


おまけ2