神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

ONE PIECE 第35巻

ONE PIECE 35 (ジャンプコミックス)

・タイトル

ONE PIECE 第35巻

・点数 80点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆
熱中度☆☆☆

・本の概要
・竜骨
・フランキー
・崩壊
・ルフィvsフランキー

・感想
あんまり聞き慣れない言葉ですよね、『竜骨』……モンハン?いいえ、違います。

竜骨とは船の命。ということらしいです。
そういう造船に関する話が35巻の冒頭でされます。

流れとしては、
『その船(メリー号)』は直せない→何で!?→かくかくしかじか
の流れです。

そして、ようやくウソップがフランキー一家に拉致られたことを知るルフィとナミ。

一流船大工に食ってかかったり?ちゃんと一緒に行動しなかったり、ケースが違うのに気付かなかったり、最初の時点で重みに気付かなかったり、そういうところは良くも悪くも世間知らずの10代っぽい気がしました。

そして、メリー号がもう直せない事をカクから直接聞いていたゾロは、船に戻ったサンジとチョッパーに聞いた事実を伝えます。

驚くサンジは「船はいつもと変わらないし、東の海からここまで一緒に船を渡ってきた」ことを言いますが、ゾロは冷静に返します。

『渡ってきたからこそだろ。人間なら波を越える度、強くもなるが、船は違う……痛みをただ蓄積するだけだ』


ゾロのこのクールな感じいいですよね。
同じ職人気質のせいか、初対面の一流船大工の意見を他の船員とは違ってすんなり受け入れている。

そしてゾロはルフィの最初の仲間でウソップより前に加入してるのでメリー号との航海は最初からずっとです。
当然、ゾロもメリー号が好きです。
だからこそこのシーンはグッと来るものがあります。
ゾロの言葉は深い……

そしてついに出ました。フランキー一家のボス、フランキー。

『覚えときな長鼻ボーヤ、おれの名はフランキー。この町を生きて出たけりゃ決して逆らっちゃあいけねェ男だ』


ここのフランキーは一瞬、ジョジョっぽい雰囲気出してます。
背景の『ゴォォ……』のせいかもですがw

『ちょっと待ってろよ、ウソップ……あのフザけた家……吹き飛ばして来るからよ……!!』

怒りのルフィ、ゾロ、サンジの揃い踏みは格好いい。
チョッパーはまあ……マスコットだからあんまりそういうの似合ってないけどね?

フランキー一家のアジトを見事に解体した後に船のことを決めたルフィに対してはさすがに読者としても「!?」です。
ここで!?今!?


ルフィの決断を聞いてウソップは怒りでルフィを怒鳴ります。
ルフィを心底見損なっているウソップはルフィに対して遠慮なく無配慮に言葉をぶつけます。

メリー号に対する想いが上っ面だけのものだと言われたルフィはカッとなって心にもないことを言いかけます。

寸前でサンジに蹴り飛ばされて頭を冷やすように言われて撤回しようとしますが、ウソップは「それがお前の本心だろ」と言い出し、不穏な空気は止まることがありません。

そしてウソップは……一味を抜ける。と宣言します。
そして、この船は船長であるお前の持ち物だから俺と決闘しろ、ルフィ、俺が勝ったら船は渡せ……と。

ルフィとウソップの決闘、この為の伏線がフォクシーとのくだりなんだと思います。

喧嘩とゲームは違う。戦闘の強さがそのまま決闘の勝敗を左右するとは限らない。

ウソップは長い付き合いのルフィに対して効かない攻撃はしません。
あの手この手でガムシャラに勝ちに来る。
ルフィ相手にウソップペースで善戦します。

ここは読んでからのお楽しみということで割愛しますが、決闘直後のルフィ、サンジ、ゾロのセリフはそれぞれグッと来ました。
ただし、男同士の……みたいなそういうのが理解出来ないと見てるのが辛いかもしれません。
ナミとチョッパーは終始そっち側の感性に寄ってました。

キャプテンというのは……部下を抱えて預かる立場というのは大変だ……

そして、翌日、アイスバーグさんが自宅で襲撃されたと騒ぎになります。
正面から2発、後ろから3発ってエグい……

一方、フランキーも今は無きフランキーハウスを前に怒り心頭中の模様……

改造人間ってなんか格好いいよね!大体悪役スタートなんだろうけどさ!悲運を背負って健気に戦う姿が少年の心を……以下省略。

個人的には初期ビジュアルのほうが好きです、フランキー。

そして、青キジの予言通り?ロビンを一味に加えたことによりとばっちりで麦わらの一味はアイスバーグさん襲撃の犯人に仕立てあげられるのでした……続く。

・まとめ
テーマは重い……想い?『おもい』です。
それぞれの想いがぶつかってぶつかって……拗れに拗れて重くなる……そんな1冊でした。

麦わらの一味に思い入れがあるとキツい1冊かもしれません。

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