ワンピースの始まり、東の海編ことイーストブルー編についてのレビューです。
ちょこっと考察有りです。
イーストブルー編
著者情報
尾田栄一郎(おだ えいいちろう)
生年月日 1975年1月1日
血液型 A型
出身地 熊本県熊本市
職業 漫画家油絵が趣味だった父親の影響で幼い頃から絵を描いていた。
本格的にマンガを描き始めたのは中学年生の頃。
『小さなバイキングビッケ』という作品の影響で海賊を好きになる。中学生時代に、『ジャンプに海賊のマンガを描くこと』を目標に掲げてアイデアを貯めていた。
愛称は尾田っち。
代表作のONE PEACEは2019年3月時点で国内累計発行部数3億8000万部を突破し、最も多く発行された単一漫画家によるコミックシリーズとしてギネス世界記録に認定されている。
また、67巻は日本国内出版史上最高記録となる初版405万部を発行している。・受賞歴
1992年 WANTED! 第44回手塚賞準入選1993年 一鬼夜行 第104回ホップ☆ステップ賞入選
ONE PEACEの受賞歴
2000年 第4回手塚治虫文化賞最終選考6位
2002年 第6回手塚治虫文化賞最終選考6位
2006年 日本のメディア芸術100選 マンガ部門選出
2012年 第41回日本漫画家協会賞大賞受賞2018年 熊本県民栄誉賞
・点数96点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆
・概要
1巻
幼少期のルフィとシャンクス、ゾロとしいな、斧手のモーガン。
2巻
泥棒としてのナミ、バギー、シュシュがメインのエピソード。
シャンクスとバギーの関係性も少しだけ。
3巻
バギー決着編、珍キャラガイモンを箸休めにジャンゴと執事クラハドールが登場。
ウソップとカヤお嬢様の関係性が尊い。
4巻
クロネコ海賊団との激闘。
5巻
3年前のモーガンがちらっと登場。舞台は戦うコックさんのいる海上レストランへ。
小さいバギーの大冒険(扉絵)。
7巻
パール、ギン、クリークとの激闘。
扉絵にバギーとアルビダ。
8巻
クリーク編完結+ナミとアーロンの2本立て。
地味に王下七武海というワードの初登場回。
9巻
アーロンの怒りとまぬけなはっちゃん。そしてルフィの怒り。
幼少期ナミとベルメールさんのエピソードも。
10巻
はっちゃんvsゾロ、クロオビvsサンジ、チュウvsウソップ、アーロンvsルフィ
似て非なる者対決?
剣士vs剣士だけど剛剣と軟剣(曲技寄り)、軟派蹴技師vs硬派魚人空手使い、一撃の威力が高い水鉄砲vs機動力と手数、そしてハッタリのウソップ。
11巻
鼻や歯、腕力等、自分の身体的能力をフル活用するアーロンとゴム人間として文字通り体の全てをフル活用して戦うルフィの直接対決。
始まりの地、『ローグタウン』も。
白猟のスモーカー初登場、バギー&アルビダ再登場。
12巻
ゾロとたしぎ、ドラゴン登場、ラプーン等の後に繋がる伏線や、グランドライン突入時のエピソード。
扉絵でモーガン大暴れ。
感想
ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、ナミの旅立ちの理由、戦う理由、それぞれの夢、生い立ち等々がぎゅっと詰まったワンピースの第1章としてかなりよく出来ています。
最初期のほうから結構しっかり設定作られてるなぁ~とか、伏線がすごいとかも含めて元々ワンピースを知っている人でも改めて楽しめる内容だと思いました。
さて、後々の展開(主に新世界編)で東の海、イーストブルーは作中でも最弱の海とされていますが……実際はどうなんでしょう?
ルフィ達視点でしか物語を追っていないので、比べることは当然出来ませんし、何とも言えません。
その上で少し考えてみましょう。
イーストブルー編での主な強敵はクロ、クリーク、アーロンですね(他のとこでも出てくるバギーやミホークは省いてます)。
この中に悪魔の実の能力者はいません。
しかし、ワンピースの世界には『速さ=重さ=強さ』という法則が存在しますので、クロは火力だけならCP9と同等(要検討)ということになります。コントロールさえ付けば弱いとは言えないはず。
クリークはパワーと多彩な武器(爆弾や毒含む)、鎧で固めた防御力がありますが、いかんせん鈍い。ゲームで使っても振りが遅かった。
ということで、自分より火力があり、なおかつ速いミホークには手も足も出なかったんだろうなー、と。
対ルフィに対しては元々が壊滅間近だったこともあるし、本来のクリークがどんなものなのか分からないので何とも……
アーロンは魚人なのでむしろ食べてちゃダメなので、あれがベストとして、普通にルフィの勝ちでいいと思います。
という訳で……イーストブルーの海賊達は弱いかもしれないけど、伸びしろも高いかもしれない、未知の存在。と結論付けました。
アルビダが能力手に入れた時も驚きましたが、全員が再登場した場合、化けてるかもしれないということですよね?(見た目も含めて)
それはそれとして、
ルフィとシャンクス、ゾロとたしぎ、ウソップとカヤ、サンジとゼフ、ナミとベルメールと(シュシュ等の)感動的なエピソードが多くありますが、ただのいい話ではなく、傷付き、反省(教訓)も兼ねたエピソードとしての感動という流れが海賊王を目指しながらも義賊っぽい麦わらの一味とリンクしているというか、悲劇を糧に成長しているキャラクター達を通じて感動を描くONE PEACEらしい演出だと思います。
単なるバトル漫画、能力系漫画としてだけではなく、老若男女問わず?幅広い年代に支持されてる理由も納得の内容でした。
イーストブルー編は能力者が少ないと書きましたが、逆に言えば設定過多にもならず、ごちゃごちゃもしてないので、漫画慣れしていない人でも読みやすいという利点だと捉えています。
ONE PEACEも今や巻数がめちゃくちゃ増えてますので、今更どこを読めばいいやら……という方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方にはとりあえず、イーストブルー編を見て、どういう世界観なのか、どんなキャラクターがメインの話なのか、を知るのも1つの手だと思います。
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございましたm(__)m
ONE PEACE 総集編(4巻までがイーストブルー編)
アニメ版
TVSPおまけ