神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

賭博堕天録カイジ 和也編

賭博堕天録カイジ 和也編 コミック 1-10巻セット (ヤングマガジンコミックス)

・タイトル

賭博堕天録カイジ 和也編

・本の概要

極悪社長との変則麻雀「17歩」勝負を制し、4億8千万もの大金を獲得したカイジ
その勝負の余韻も冷めやらぬ中、帝愛グループの会長である兵藤和尊の息子・和也から、勝負を持ちかけられる。
そして、カイジは勝負を受ける。
「待っていた、そのセリフ……決戦だっ……!!」

・著者情報

福本伸行(ふくもと のぶゆき)

生年月日 1958年12月10日
出身地 神奈川県横須賀市
職業 漫画家・漫画原作者
活動期間 1980年~
ジャンル 青年漫画・少年漫画
代表作
『アカギ』
銀と金
賭博黙示録カイジ
『天 天和通りの快男児
『最強伝説 黒沢』
受賞
1998年:第22回講談社漫画賞賭博黙示録カイジ

かざま鋭二のアシスタントを経て、1980年『月刊少年チャンピオン』連載の『よろしく純情大将』でデビュー。

幼少時は『パーマン』などの少年漫画を読んで育ち、高校では建築科に進む。
強さに憧れ、空手やキックボクシングを経験。
高校卒業後、建設会社に就職し、現場監督の仕事に就くも、仕事がつまらないと感じ、何か一発当てようと漫画家を目指した。

ギャンブル漫画の第一人者として知られ、緻密な心理描写・強烈な人物描写が特徴。
作品の多くは、極限勝負に身を置く男達の姿が描かれ、数多くのオリジナルのギャンブルを生み出している。

圧倒的なストーリーの面白さが評価される一方で、キャラクターの作画については漫画家としては非常に低く、逆にそれが独特の魅力となり持ち味となっている。

好きなギャンブルは麻雀、大小など。

・点数 56点

ストーリー☆☆
画力☆☆
キャラクター☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆

・感想
これは僕の読解力や共感力にも問題はあると思いますが、カイジの気持ちが理解出来ずに読むのにかなり苦労しました。
ある意味人間らしい、偽善に満ちた部分はキャラクターの再現率というか、人間ドラマとして評価に値する部分なのだとは思いつつも、第三者の時は好き放題言ってるのに当事者になると様子が変わるのは好きではないので、僕の書評では低評価です。
ただし、最初のほうの和也の人間のリアルさを追求した「真・友情小説」は(作中で過去に起こった)実話なので、稚拙な文章ではありながらも真に迫るものがあり、個人的に好きなので、そこは素直に評価したいです。

画力に関しては例に漏れず通常運転な感じなんですけど、キャラクターの心情がダイレクトに伝わる画は健在です。
そこの技術はもう少し評価べきだと思います。

過去シリーズのライバルキャラの一条さんをカイジと対をなすライバルとすると、和也は対極に位置する同世代のライバルになります。
持たざる者に対して全てを持つ者。
それ故に持って生まれた宿命がこういう人間性を生み、真実を知りたい金持ちのボンボンはエグくて発想がブッ飛んでいる。

そして、カイジと同じく、しかして別の意味で崖っぷちに立つ年齢も国籍も異なる3人組の男達。
こちらもぽっと出となるキャラクター達ですが、程よく掘って感情移入させやすくする技術がお見事でした。

和也が提唱する人間は所詮「偽善者」だらけのエゴイストな存在というのを立証する真恋愛シリーズとかは面白かったし、青年マンガらしくてよかったです。
そういう部分、和也の持つ残忍性をノータイムで伝える部分は僕の中でもかなり高い評価なのですが、和也を含めた新キャラクター達をメインに据えた弊害というか、不可抗力みたいなものなのか、今回は部外者のカイジがやいのやいの喚いてるのが不愉快極まりなくて全体的には低めの評価になっています。


以下、商品リンクの下は、内容に触れながら個人的に感じた感想を書いています。ネタバレが気になる方はご注意下さい。


賭博堕天録 カイジ 和也編 4

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賭博堕天録 カイジ 和也編 10

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ストーリーが魅力というか、ストーリーの面白さ、構成力に定評がある福本作品ですが、個人的には全く魅力を感じませんでした。イライラのほうが圧倒的に多かったので。
あんまりコメントしたくないレベルで不愉快さを覚えてましたので(笑)

強いて言うなら、和也というぽっと出に等しいキャラクターのことがある程度分かる造りであること、通らないと続編に辿り着けない事から、読む価値はあります。

歪んでいる和也のやり方を全面的に肯定もしないし、偽善者全開のカイジを完全否定する事も出来ないですが、命を懸ける代わりに破格の、人生一発逆転レベルの大金が手に入るチャンスに挑める契約書にサインをして、都合悪くなったら「なし」だ「非道だ」、「酷い」と主張することも個人的には非道だと思ってます。
その理屈は仮に勝ったとして、何億、何十億の権利を勝ち取った時に「これは遊びだ、冗談だから金は受け取らない」って言える人じゃないと成り立たないよね?って話ですよ、被害者根性は嫌いなのでそこはハッキリ言いたい。

そもそもお金借りた側が貸してくれた人に説教とか何様なの?って感じはしますよね。
仮にもカイジの破滅を繋ぎ止めてくれた恩人なんだよ?
っていう部分が気になって集中しきれない性格なので、僕はこのシリーズ早く思ってほしいと思いながら読みました。

が、前述の通り、和也の描くノンフィクション小説や、兵藤グループ会長の息子という立場だからこそ見てきた人間の醜態さや醜悪さは青年マンガらしくてよかったので、相反する2つをぶつけすぎたことや、カイジの借り、部外者のセリフは少なくする。等の調整で一気に好きな作品になる可能性は孕んでました。

先に言っておきますが、実際に次のシリーズは好きです。


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