神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

球場ラヴァーズ~私を野球につれてって~ 第2巻

球場ラヴァーズ ~私を野球につれてって~(2) (ヤングキングコミックス)

・タイトル

球場ラヴァーズ~私を野球につれてって~ 第2巻

・点数 100点++

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆
オリジナリティ⭐☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆
熱中度⭐⭐⭐⭐☆

・感想
WBCはシーズン前だからそこに調子を合わせると後半戦にバテる。
それはよく見かける話であり、名誉と給与の天秤になるから際どい問題ですよね、最近はもうメジャー税は来ないのが当たり前となりましたので、日南ちゃんの率直な感想は的はずれではない。何なら鋭い感性だと思う。

2敗で追い込まれて強敵台湾との試合。
負けてて9回2アウトで走る鳥谷さんカッケェ。
攻めなきゃ負けるだけだけど、責任を背負って挑戦する姿勢って簡単に出来ることじゃないから凄い。

ヤバい……全球場食べ物で覚えてる日南ちゃん可愛いwキュンってきた。

好きだからこそムカつく。
その壁にぶつかったら越えればいいのさ。
そうすれば新しい景色見えるからね!

シナリオは人に見せる為に存在するのに見せたくないという矛盾。
これは日南ちゃんが抱える矛盾とリンクしてるね。

自分の頭の中身を人に公開することに悦びを感じる職業っていう観点から見れば確かに変態の集まりかもね?
ただまあ、2010年代前半と違って、今はSNSの普及で価値観の共有が当たり前になってるし、わりと誰しもが持っている感覚だと思います。本来はね。
承認欲求の先行もそれの象徴かもね?

「何で自分ばかりがこんな目に……」は全て妄想。
まあ、言い訳にする為の仮想敵、被害妄想だよね、それでもふと思うことはあるけど、他の人だって過酷でも頑張ってるんだから自分も踏ん張らないと!って強く念じて弱き心を抑えるよう意識はしてます。

星形くんにそっくりな年齢の合わない少年はやはり伏線だったか!
現実に追い付けないなら立ち止まってゆっくり深呼吸して左右に前後ろの確認してから進むのもいいんじゃない?
何事も経験だからさ、若い内は特にね!

OB対決1打席勝負の石毛さん……多分、父がお話したことある人だよなぁ~
お話と言っても多分受付的な接客だから石毛さんは覚えてないだろうけど。

作中では広島にも強かった時代が⁉️って話だけど、西武も他人事ではなかったかもしれない。
2010年辺りから数年は強くて優勝争い常連だったけど、今も昔も最も主力が抜けるチームの印象があります。
それだけ育成が凄いチームなんですけど、もうちょっとケアしてもいいんじゃないかな?とは思います。

そして、日南ちゃんの「現実のほうがドラマチックなら物語を書く必要ない…」というやさぐれ思想も鋭い感性ですよね、でもフィクションの最高のライバルはドラマチックなノンフィクションなんですよ。
人々を感動させる実話に負けない物語を生み出す為に試行錯誤する作家がいて、あり得ないとされたフィクションの世界を現実が越える。

この繰り返しでお互い切磋琢磨することで上質な物語が生まれると思っています。

88年世代は本当に凄い。
今や球界の顔となった坂本勇人選手やマー君を筆頭に、
メジャーリーガーになった元広島のマエケンさん、元西武の秋山くん、元西武の澤村さん、
ソフトバンクのギータ、巨人(元横浜)の梶谷さん、中日の現エース大野さん、
かつては輝いていた勢としては、吉川光夫さん、斎藤佑樹さん、元広島・現楽天の福井さん、元西武の大石さんなどなど。

思い付くだけでこんなにいますし、多分まだいます。
この面子で言うならば福井さんは復活してほしいです!
こちらも昔、父がお話したことあるみたいで、プロ入り前から応援させていただいてました。

後は今、同い年でライバルだけど差が付いちゃった的な意味で名前が出た涌ちゃん、涌井さん。
年間通して見たら良いのか悪いのか評価しづらいピッチングが続いてますが、実績は十分なので踏ん張って欲しいですね!
何とか200勝投手なってほしいです!

新井コーチの指導で覚醒した丸……そう、この丸さんがキーなんですよね!

敵とライバルの差が分かるようになったらそりゃもう大人よ。
まだ分からなくてもいいと思う。
今はただ、もがきながらでもゆっくりでも進んでみな?

もしも日南ちゃんと同じ状況に陥った若者に相談されたらこう答える気がします。
カウンセリングは答えを提示して解決してあげるものではなく、あくまでも解決法を模索するお手伝いをすることですからね!
ライバル宣言されることは決して悪いことではない。
日南ちゃん自身が自分で見つけるべき答えですから、これは。

マナーの悪いファンの問題なぁ~
こればっかは12球団共通の被害受けてるだろうから本当にどうにかしてもらいたい。
エンタメを生業とする職業のファンの中にもいるけど、度が過ぎて収拾がつかなくなると最悪そのコンテンツが消えてなくなることを理解して一人一人が行動すべきですよね。
これはこのご時世にも言えることですが。

ちなみにですが、僕個人の意見としては、推しの選手が死球を受けて骨折したら悲しいですが、相手投手を恨みはしません。
わざとぶつける人はプロにはいないと信じてますし、プロである以上はそれも宿命だと思うんです。
たとえ、それが引退に関わるものであっても。

愛のある文句や皮肉を言うのは構わないけど、無駄に人を傷付ける文句はやめてもらいたいですよね、本当に。


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