・タイトル
エリア51
・本の概要
ドラゴン、ゴブリン、イエティ、ネッシー、ガネーシャ、クリーチャー、UMA、宇宙人……etc.
世界中の「人ならざる者」を集めて隔離したアメリカ51番目の州、それが「エリア51」。
表にいられなくなったワケありの人間、真鯉徳子、通称マッコイは、河童のキシローを助手に、異形の街を駆け抜ける!
・著者情報
久正人(ひさ まさと)
生年月日 1976年12月24日
出身地 神奈川県
職業 漫画家
活動期間 2003年~
ジャンル 少年漫画・青年漫画
代表作
『ジャバウォッキー』
『ノブナガン』大学の漫画研究会に入ってから漫画を書き始め、4年時に作品の持ち込みで佳作を受賞。
講談社の『月刊アフタヌーン』の新人賞「アフタヌーン四季賞」を複数回受賞した後、2003年に『月刊マガジンZ』で初の連載となる『グレイトフルデッド』を掲載。キム・ニューマンの小説『ドラキュラ紀元』の影響を受けて、歴史上の人物を関連づける作品作りを得意としている。
また、幼少期より好きだったという怪獣と絡めた作品『ノブナガン』は、「久正人の趣味が爆発した」作品と評された。また、白黒のコントラストがはっきりした絵柄も特徴的で、これはアメリカン・コミックスの『シン・シティ』の影響を受けている。
父親は恐竜研究家でもある漫画家・イラストレーターのヒサクニヒコ。
当初は、それに反発するように恐竜には関心を持っていなかった。
が、高校生の時に映画『ジュラシック・パーク』を見た後に、恐竜にも興味を持つ。
恐竜が絶滅しなかった世界を描いた作品『ジャバウォッキー』では、自身をニッポノサウルスの氏族で1875年生まれ/1920年没という設定で掲載している。
また、恐竜以外の古代生物カリコテリウムの復元模型も制作している。漫画の制作にはMacintoshを使用。
2017年には特撮テレビ番組『宇宙戦隊キュウレンジャー』でキャラクターデザイン・コンセプトアートを担当。
同シリーズ企画協力の企画者104の松井大が久の作品のファンであり、作品から久が特撮ファンであることを感じ起用された。という経緯
参加にあたり前作『動物戦隊ジュウオウジャー』の怪人デザインも試験的に執筆したが、採用には至らなかった。
・点数 80点
ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆
・評価
分かりやすいとは言えないどころか、エピソードタイトル毎の異形の者が主役となる作品であり、ちょっとごちゃごちゃしてます。
それでも、幾つか心に刺さる深いエピソードがあるので、中間点にしました。
それはそれで個性で味があるのですが、画としては粗めです。
ただし、デザインとデッサン力は秀逸です。
異形の者とは宇宙人やら妖怪やらいろいろですが、個性も強く、役割も果たし、魅力的です。
キャラクター性高いので、当然高評価です。
ストーリーとは違って設定はちゃんと読めば分かりやすいと思います。
細部へのこだわりを感じるので、高評価です。
エリア51は何でもありですからね!
これは完全に主観ですが、エピソードタイトル毎の当たり外れが大きいので、満点評価は出来ないですが、読みながら思わず没頭してしまうエピソードも多かったので、高評価です。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
人ならざるモノ総出演⁉というレベルでわっさわっさと出てきます。
神々も多く出てくるので、刺さる人には刺さる作品だと思います。
物語本編としては、人の身でありながらエリア51に住み、探偵業を営むマッコイだが、彼女には揺らがぬ信念と強い意思を持っている。
その目的とは……という部分ですね。
巻数のわりにマッコイがメインの話は意外と少ない。
とはいえ、最後の伏線の為にいろいろ繋がっていたことが読み進めていけば分かります。
伏線と書きましたが、あとがきにもあるように、わりと行き当たりばったりな書き方なのが伝わる展開でもあります。
マッコイに関してのみ軸がぶれてないというのが正しい表現です。
本編に出てくるキャラクターは史実や通説を基に作品に落とし込まれたオリジナルキャラクターですが、巻末にはモデルとなった妖怪や神々の定説を丁寧に書いているので、それはそれで一見の価値有りです。
ところどころ心にグッと来る作品でした。
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