・タイトル
藍より青し
・本の概要
大学生、花菱薫のもとに現れた美少女(桜庭葵)はかつての自分の許嫁だった。
葵の告白に戸惑う薫……彼には彼女の想いや期待にすぐには応えられない理由があった……
・著者情報
文月晃(ふみづき こう)
3月8日生まれ
出身地 福岡県1995年、「好きとは言わない」でデビュー。
成年向け漫画で活躍した後、一般向けに移行。
代表作の「藍より青し」は初めての青年誌作品で、1998年から『ヤングアニマル』で連載され、アニメ化、小説化、ゲーム化もされている。
・点数 72点
ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆
・評価
ストーリーの分かりやすさ、一貫性、奥深さ、メッセージ性の全てにおいて中間点かな。というのが最終的な印象です。
読んでる途中は作品のメインテーマがいまいち掴めないところがあるので、評価も難しいのですが……自分の中ではここに落ち着きました。
ちょっとだけ少女漫画チック?と思わせる第一印象から一転し、普通に青年漫画でした。
青年漫画として読者を楽しませる演出は比較的多かった印象を受けました。
メインキャラクターそれぞれが持つ役割は十分に果たし、且つ、それぞれの持ち味を存分に活かした攻め方で作品を盛り上げます。
しかし、メインを張るキャラクターにカリスマ性があるかは微妙ラインなので、高評価ながらやや控えめに。
良くも悪くもしきたりやしがらみなど、財閥の話が付きまといながらのキャンパスライフ&寮生活の日常を自分を慕う許嫁と共にわちゃわちゃ過ごすという斬新さも少しある設定なのですが、緻密と呼ぶにはややお粗末な部分もあるので、こちらも高評価としながらも、少し控えめに。
詳しくは後述もしくは単巻レビューで…ということにはなりますが、個人的な体感としては、前半、中盤、後半を1つの括りでは考えてないので、自分の中で吟味してこういう結果になりました。
一定の満足感はあるので、ほんとにちょうど中間点ぐらいの感覚です。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
タイトルの由来は『荀子』推学篇の言葉「青は藍より出でて藍より青し」
舞台は埼玉県。
個別レビューの通り、最初と最後は個人的には微妙ですけど、途中の部分がすごく好き。という評価の作品でした。
前半と後半でキャラクターへの好感度が逆転するという僕の中では結構珍しい現象が起こったので貴重な体験はできました!(笑)
財閥のしがらみやら因縁やらが絡んだりしてくる部分がこの作品独自のオリジナリティになりますね、お互いの立場を捨ててまで幼い頃に抱いた恋心に従い続けることが出来るのか?また、それは正しいのか?というテーマで読むことも出来るかと思われます。
オリジナリティと言えばもうひとつ。
ヒロインである『桜庭葵』が薫の幼馴染みで許嫁であることを隠す為に大家として振る舞ったことをきっかけに薫を慕う美少女が続々と集まり、同じ寮で生活することに。
所謂サブヒロイン達の事情もそれぞれ描かれる為、感情移入はしやすいです。
それゆえに……なところもあったりなかったり。
良くも悪くもお色気シーン多めなので青年コミックらしいのかなー?とは思います。
終盤の展開はご都合主義すぎる気はしますが、そこはまあ捉え方次第なのかなぁ~とは思います。
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