神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース

ジョジョの奇妙な冒険 8~17巻(第3部)セット (集英社文庫(コミック版))

・タイトル

ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース

連載当時のサブタイトル

第三部 空条承太郎―未来への遺産―

・本の概要

1988年、100年の時を経てジョナサンの肉体を乗っ取ったDIOは復活する。

それに共鳴するかのようにジョセフの孫、空条承太郎幽波紋(スタンド)能力が発現。

DIOの影響で危篤に陥った母親を救う為、承太郎はジョセフと共にDIOの潜むエジプトを目指す。

・著者情報

荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)

生誕 1960年6月7日 宮城県仙台市
職業 漫画家
活動期間 1980年 -
ジャンル
少年漫画、青年漫画、バトル漫画
代表作
ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ

受賞歴
1980年:第20回手塚賞準入選
2006年:日本のメディア芸術100選マンガ部門(『ジョジョの奇妙な冒険』)
2013年:第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞(『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』)

・点数 92点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・感想
原作コミックの12巻~28巻にあたる内容です。

復活した宿敵と一族の宿命、敬意と畏怖の感情による猛追。
そして、やはり家族を何より大切にするジョースター家のかつてない大規模遠征によるバトル劇となるのが3部です。
日本の高校生の元に宿敵からの刺客が現れ、襲い来る。
そして、母を救う為、娘を救う為に承太郎とジョセフはエジプトに向かう。
が、当然、道中でもエジプトでも、ジョースターを狙う宿敵は続々と現れる。

平成初期生まれの世代が何となくイメージするジョジョがこの3部だと思います。
僕もそうでした。
ここから体内エネルギーだった波紋を更に派生させ、放出させた霊波紋ことスタンド能力が出現し、登場キャラも一気に増え、絵柄も微妙に変わっていく印象があります。
多分、読みやすくなっています(感覚ですが)。

スタンドと言えば洋楽というイメージも強いですが、3部のスタンドモチーフはタロットカード、もしくはアルカナ(ペルソナユーザーにはこっちのが分かりやすいかも?)から始まり、最終的には洋楽に辿り着きます。
キャラが多過ぎて結局は洋楽になるのおもろいですね(笑)

個人的には敵のボスと腹心?No.2がめちゃくちゃ好きなので没入感は高めでした。
この部が一番好きという人が多いのも頷ける内容でした!


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。


モノクロ版

カラー版


3部を売り込むなら最大のセールスポイントは『DIO再び!』なんですが、それにしては総出演時間が少ないんですよね(笑)

ということで第3部の魅力は追うジョースターと迫り来る刺客、そして圧倒的悪のカリスマDIOです。

この話の面白いところは主役とラスボスの双方が明確な位置までは分からないまでもお互いの存在を感じ取ってるところにあると思っています。
それに加えて念写スタンドで更に細かく場所の特定をする感じですね!

裏設定でジョナサンが色違いのハーミットパープル持ちなのでDIOもそれを使っている描写があり、あの的確な刺客の送り方はそういうことなのかな?って思ったりしてます。

ジョースターの血統だからなのか、ジョースターとディオだから……なのか。
忘れられがちですが、ディオはジョースター家の養子なので血族上の繋がりはなくても、幼少期からジョナサンと共に育った紛れもないジョースター家の人間の一人なんですよね……
多分死に設定なんでしょうけど(笑)

話は逸れましたが、ジョースター御一行の行く先々でDIOの刺客が襲って来るのが3部の最大の特徴ですかね。

そういう意味では最近までアニメやってた5部と似たところはあります。
主人公サイドはチームで、隠れているラスボスを追う(探す)旅をしていて、ラスボスの能力の時止め(ザ・ワールド)と時飛ばし(キングクリムゾン)も厳密には違うものの(過程も定義も違う)、残る結果は似たようなものです。

大きな違いは、元々は特別な共通点や目的の一致はなかったことですかね。
利用するとかされるではなく、元刺客も含めて利害の一致もあってのチームって感じです。
敵味方問わず国籍バラバラなのに会話してるのは全員が英語使ってるのかな?
って勝手に思ってます。

そして、ジョジョの代名詞のスタンド(幽波紋)が初登場なんですけど、3部のスタンドは洋楽からではなく、タロットカードや神様に由来しています。
占い好きな人は別の楽しみ方が出来るかも?

改めて3部読んでて思ったのは、ジョジョの魅力を勢いと取るか緻密な描き込みと取るかで勧めるものが変わってくるところにある……ということです。

アニメを見てジョジョにハマり、漫画を買いたいのですがコミックと文庫のどちらがオススメですか?
という質問に「両方」と答える人が多かった印象の従来のジョジョファンの方々……ちょっと分かります。

お金と収納スペースに余裕があってファンならばどちらも甲乙付けがたいってのは分かる気がします。
本誌の時の勢いそのままの単行本と加筆修正加えた文庫版という大きな違いがありますからファンの方は一概には答えられないと思います。

ジョジョのTVアニメは原作の不明確な部分を補完しつつ忠実に再現したものだと思うので、アニメから入ったのであれば個人的には電子書籍のカラー版がオススメかな~って思います。
連載当初の勢いというか改めて見ると矛盾してる粗的な部分も含めてジョジョを楽しみたければコミックがオススメです。

熱中というか推しキャラの活躍でhighになって取り乱している僕の感想が見たければラスト数巻の単巻レビューを見て頂ければ……(笑)

とりあえず悪のカリスマって凄いんだなって思います!


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