神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

基本ルール

  • こちらのブログでは『本』の評価をさせていただきます。

当ブログ…というより僕自身が『物語』を読むことが好きなので、『書評』と言いながらも扱うのは基本的に小説(児童小説やライトノベルを含む)です。

また、マンガは読書に入らないとは言うものの、文化として素晴らしいのは事実ですし、本当にいい作品は勧めるべきだと考えているので、いいと思えば迷わずマンガも扱います。

ただし、小説とマンガは全く別物なので評価する項目(ポイント)は違うものになります。

また、感想の部分は引用を含んだり、『その本を読んだ感想』として、感じたことをそのまま書くので、本の評価は気になるけど、内容のほうは一切知らずに読みたい。という方はタイトル、点数、著者情報、本の概要までで止めておくことをお勧めします。
それでも感想の冒頭部分が目に入って不愉快だ!という方は申し訳ありません。

あくまで、『本を紹介』するブログなので『本を読む楽しみそのものを損なう』ようなレビューはしないつもりですが、一切内容に触れないのは書評ではないのでそこはご了承していただきたいところです。

また、当サイトにおける『書評』とは、一般的な書評(文芸評論)の意味とは多少異なります。
もう少し簡単に言うと、読書感想文と文芸評論の間に位置すると思ってもらってOKです!

読む作品のジャンルにこだわりはないので、昔読んだ本を改めて読み直して書評してみたり、評価の高い本を買って書評してみたりと様々です。
どちらかと言うと、古本屋さん感覚で、思わぬ形で本と出会う手助けになるのが目標です。

あとは当ブログの特徴としては、作品毎の評価に重きを置いています。
作品とはまさにその1冊そのものです。
なので、小説、マンガ問わず、膨大な巻数があり、その全てを読んだ場合、それぞれの巻を1つの作品として1記事分のブログで評価させてもらいます。

さて、当ブログにおける書評の大まかな書き方と採点方法については以下の通りになります。

具体的な採点方式は各項目それぞれで☆の数で採点します。もちろん、多い
ほうが高評価です。
その上で、各項目MAX20点(☆1つが4点分)として合計値を総得点とします。

タイトル

著者情報、本の概要

点数
総合得点
表現力
深み
芸術性
ストーリー性
読みやすさ

感想(引用を含む場合あり)

まとめ


さて、先程、『採点方式は元々小説全般を想定して考えた』
という旨を書きました。
それはどういうことか?こういうことです。

小説を書く人、小説家における名誉ある賞として有名な芥川賞直木賞があります。
実は元々はこちらの賞はそれぞれ別ジャンルの最高峰の賞だったんですね。
その違いから採点方式を考えました。


芥川賞直木賞の違い
芥川賞」は芥川龍之介の名を冠した純文学が選考基準の新人作家が対象の文学賞です。

直木賞」は直木三十五の名を冠した大衆文学が選考基準の新人及び中堅作家が対象の文学賞です。

「純文学」と「大衆文学」の違い
純文学は、表現を重視します。 いわゆる芸術です。
面白さやストーリー性を重視するのではなく、いかに素晴らしいかを重視します。
ですので、純文学である芥川賞受賞作品の方が、直木賞受賞作品に比べて多少とっつきづらい傾向にあります。
味わいがあるけど、すらすらとは読めない。そんなイメージです。

一方、直木賞は大衆文学の賞です。
こちらは、面白さを重視しています。
もちろん、言葉遣いや表現も重要ですが、ストーリ性やキャラクター性をより重視しています。
あまり小説を読んだことがない人にとっては、純文学よりも読みやすいです。
面白くて、すらすら読める。先の展開が気になる。そんなイメージです。

まとめると、芥川賞は純文学。表現重視、深み重視、芸術的。

直木賞は大衆文学。ストーリー重視、読みやすい。

とは言え、最近は芥川賞直木賞の基準、つまりは純文学と直木賞の境目がなくなってきているかもしれないので、必ずしもそうという訳ではありません。

あくまで僕の主観による採点になるので本当におこがましい限りではありますが、採点の項目でどちら寄りの作品だと感じたかを分かりやすくしてみました。

皆さんが本を選ぶ際の参考になれれば幸いです。



2021年10月22日より、漫画の評価基準について新たなルールを設ける運びとなりました。

これまでは単巻レビューと全体レビューで同じ評価基準を取っていましたが、せっかくの二刀流なので異なる評価基準にします。
少しだけややこしいので、以下で説明します。

単巻レビューは従来通りの採点方式を用いた評価です。
評価基準は、ストーリー・画力・オリジナリティ・テンポ・熱中度となります。

今回新たに定めた全体レビューの評価基準は、
ストーリー・画力・キャラクター・設定(世界観)・没入感となります。

採点的な意味のベースは同じですが、作品全体をより深く評価する為のシステムに構築し直しました。

採点基準は以下の通りです。

ストーリー
物語のストーリーがわかりやすいか、1つのテーマに沿って展開され、奥深いものになっているかの評価。

1 ストーリーがわかりにくい。
2 ストーリーがわかりやすいとは言えない。
3 ストーリーがわかりやすい。
4 ストーリーがわかりやすく、テーマやメッセージが一貫している。
5 ストーリーがわかりやすく、テーマやメッセージが一貫しており、奥深い(魅力的)。

画力
前提条件として、商業漫画雑誌に掲載されている漫画であるため、一定度の画力はあることとします。
そのうえで、作画がどのように優れているかの評価です。

1 商業漫画として最低限度の作画ではある。背景などがほとんどない。
2 一般的な漫画の作画であるが、パース(遠近法や透視図法)や背景がやや粗削りである。
3 一般的な漫画の作画である。
4 漫画の作画として優れており、様々な表現がなされている。
5 漫画の作画として特に優れており、細部まで緻密に描かれ、様々な表現がなされている。
漫画の作画として優れており、作者独特の表現等が確立されている(他の作者に多大な影響を与えている)。

キャラクター
物語に登場するキャラクターが、設定された役割を達成し、個性が立っているか、魅力的であるかどうかの評価です。

1 キャラクターの役割が伝わらない。
2 キャラクターが設定された役割を十分達成できていない。
3 キャラクターが設定された役割を達成できている。
4 キャラクターが設定された役割を達成できていて、個性が立っている。
5 キャラクターが設定された役割を達成できていて、個性が立っており、魅力的である。(特定のキャラに熱狂的なファンがいる等)

設定(世界観)
物語の設定(世界観)がわかりやく、細かく設定されていて、それでいて新しいかどうかの評価です。

1 設定が支離滅裂である。
2 設定がわかりやすいと言えない。
3 設定がわかりやすい。
4 設定がわかりやすく、細部まで練りこまれている。
5 設定がわかりやすく、細部まで練りこまれており、斬新である。

没入感(読後感)
漫画を読んでいる際に、没頭・集中してしまうかの評価です。

完結作品の場合は加えて、読了後に満足感を得るようなものであるかどうかを評価。

1 読んでいる際に全く集中できない。完結作品の場合、また読みたいと思わない。
2 読んでいる際にいまいち集中できない。完結作品の場合、読了後に満足できない。
3 読んでいる際に集中してしまう。完結作品の場合、読了後に一定の満足感がある。
4 読んでいる際に無意識に集中してしまい、続きが読みたくなる。完結作品の場合、読了後に満足感がある。
5 読んでいる際にほかの事が気にならないほど集中してしまう。続きがきになり仕方なくなる。完結作品の場合、読了後に相当の満足感(多幸感)がある。


単巻レビューの際は直感的な感覚を重視するので少しニュアンスは変わりますが、設定・キャラクターはオリジナリティに含まれます。
没入感は熱中度として評価し、単巻レビュー独自の項目としてテンポがあります。

テンポの意味は作品によって微妙に異なる場合があります。
例えば、読みやすさ(読みにくさ)の場合もあれば、展開の早さ(遅さ)で比べる場合もあります。

基本ルールは以上になります。

漫画好きの方々のお役に少しでも立てれば幸いです。