神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

オールラウンダー廻

オールラウンダー廻 コミック 全19巻完結セット (イブニングKC)


・タイトル

オールラウンダー廻


・本の概要
総合格闘技修斗(しゅうと)』に打ち込む高校生の廻(メグル)は、小学時代の友人である喬(タカシ)と、リングの上で7年ぶりの再会を果たす。
しかし、昔は気の合う仲間だった2人だが、育った環境の違いからタカシはメグルを敵視する。
再会の喜びを交わすことなく、旧友同士の試合が始まってしまうのだった――。


・著者情報

遠藤浩輝(えんどう ひろき)

生年月日 1970年11月3日
出身地 秋田県秋田市
職業 漫画家
活動期間 1995年~
ジャンル 青年漫画
代表作
『EDEN 〜It's an Endless World!〜』
オールラウンダー廻

画家を志望して上京し、美大に進学。
在学中はシュルレアリスム風の具象画を描いていたが、大学院で行き詰まりを感じたことから漫画を描き始める。
なお、大学では演劇サークルに所属。
在学中の1995年に、初めて描いた作品「カラスと少女とヤクザ」がアフタヌーン四季賞秋のコンテストで四季賞に入賞し、漫画家としてデビュー。
続く冬のコンテストで「きっとかわいい女の子だから」により四季大賞を受賞。

その後読み切り作品「プラットホーム」、「神様なんて信じていない僕らのために」を経て、1997年より同誌にてSF長編「EDEN」の連載を開始。
2008年8月号の最終話まで10年を超える長期連載となった。(2009年星雲賞コミック部門にノミネート)

作品は一貫して「生きることの痛み」を表現していると評されており、死や性を直視したストーリーを特徴としている。
作中でかなり直接的な性描写を行うことが多く、読み切り作品「Hang」(『遠藤浩輝短編集2』収録)では行き過ぎた描写のため単行本収録の際に原稿の一部が差し替えられている。

格闘技ファンであり、『メカビ』(講談社)では格闘技に関するイラスト付きコラム「判定試合上等!」を掲載している。
また、「オールラウンダー廻」の連載以降、総合格闘技関係の雑誌での取材を受けるようになった。

沙村広明と親交があり、『EDEN』第6巻巻末には沙村によるイラストが、『無限の住人』第12巻巻末には遠藤によるイラストが掲載されている。

新世紀エヴァンゲリオンに強く影響を受け、「自分がやりたいことは、この庵野という人がすべてやってくれるのでは?」というほどの衝撃を受けた。
また、「エヴァ」を最終回まで見て、「不満は全くないが、どこかで自分の気持ちが『エヴァ』からこぼれ落ちていた」と感じたことが「EDEN」の執筆動機の一つになった。

実質上デビュー作「きっとかわいい女の子だから」のタイトルは、BLANKEY JET CITYの「悪いひとたち」の一節から引用している。
また、『EDEN』にも、このバンドのフロントマンである浅井健一をモデルにした「浅井健二」が重要人物として登場している。ストーリーに関しても「悪いひとたち」や「鉄の月」といった代表曲の詩からの影響がある。

点数 76点

ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆
テンポ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆


・感想
実質W主人公のイメージですね、廻と喬。
幼い頃は似た境遇(共に母親がいない)ということもあり、意気投合し、同じように空手を習う2人だったが、運命が2人を引き裂きます。

やりたい訳でもなく、何の為に修斗をやっているのかもイマイチ自覚していない廻ですが、徐々に才能が開花します。

特出した能力を持たず、華もないですが、彼は「打・投・極」の切り替えのタイミング、際を読み切る天才であり、体力もモンスター級、更に一度見た技をコピーする能力に長けているという修斗の申し子みたいな、主人公補正とも言える設定ですね!華は一切ないですが!

反して、喬はスター性の塊で空手のスペシャリスト、まさに天才。
父親の仕事の都合と育ちの関係で刺青入りなのでそこを受け入れられるかがポイントですね。

喬の存在が廻が修斗に打ち込む理由になったり、普段は冷たくあしらうも、試合の時だけは廻と友達でいられるという2人の奇妙な友情も見所の1つです。

そして、もう1人、廻サイドにとってのヒロインでもあるマキちゃん。
キックの天才なんですが、キックにこだわるあまり、修斗では…なんですけど、マキちゃんも廻の影響で徐々に変わっていき……そこら辺の関係も見所ですね!

廻の性格がおとなしいせいか、著者情報に書いてあるような特徴はあんまり強くは見受けられませんでした。なくはないですが。
主役、ヒロイン共に純情というか、恋愛初心者なので、どちらかと言えば微笑ましいです。2人に関しては…ですが。

あ、1巻でまだ右も左も分かってない手探りの時にメインキャラクターの身内が死ぬイベントを持ってくるところは流石だと思いました。

比較的読みやすい格闘技漫画を探してる方や、専門的なものより初心者向けの格闘技漫画を探してる方にはおすすめかもしれません。