・タイトル
アカメが斬る!
・本の概要
殺し屋集団ナイトレイド――その一員である黒髪赤目の少女アカメ。
彼女と出会った時、少年タツミの運命は大きく動き始める…。
・著者情報
・点数 92点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆
・評価
面白さというよりは「戦争」というテーマに対する一貫性、ファンタジー要素を組み合わせたことで分かりやすさが増し、戦争におけるそれぞれの正義の奥深さ、人間関係、メッセージ性に対する評価として、ストーリー面を満点にしました。
始皇帝の力を分散した48の超兵器が肝となる作品ですが、様々な能力があり、その表現に様々な工夫がされています。
また、キャラクターの表情の変化も作品の魅力の1つと言えると思います。
戦争を題材とした作品として十分な程に両軍のキャラクターに感情移入しやすく、それぞれの役割を果たしています。
前述の始皇帝の力を分散したこの作品の武器や特性になる(事実上の能力)を含めて個性が強めです。
オリジナルの国や組織で描かれてますが、置き換えてるのかな?って可能性もありますが、戦争を題材にしてるだけに丁寧に造られている部分は多くありました。
「帝具」の種類についてはざっくりではありますが、後述します。
テーマ的に切なさや哀しさはどうしても付いてきますが、それだけ作品に没頭した証拠ですし、大好きなキャラクターもいますし、読み終わりの満足感が個人的には高かったです。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
平たく言えば、帝国VS反乱軍の熾烈な争いです。
ひょんなことから反乱軍の代表格とも言える暗殺部隊ナイトレイドに入ることになったタツミは次第に彼等を理解し、自らもナイトレイドの一員として成長していく。
帝国には始皇帝の力を分散した帝具と呼ばれる特性の違う48の超兵器が存在し、使用者は強大な力の代わりに体力・精神力を著しく消費する。帝具には奥の手も存在する。
何よりの特徴は帝具使用者同士が戦えば必ず死者が現れるルールを最後まで貫いたことです。
帝具の性能(一部)
一撃必殺系…村雨
斬りつけさえすればほぼ確実に相手を葬ることが出来るが、鎧などで無効化される。
奥の手の代償は全身の激痛の後遺症と破壊されても消えることのない全身に浮かび上がる赤い紋様。
変身系
百獣王化、悪鬼纏身、修羅化身
危険種を素材とし、使用者と融合することで身体能力及び五感を飛躍的に強化する。危険な使い方をすれば混ざってしまい、人間ではなく異形の者となる。
銃系
浪漫砲台
使用者がピンチになればなるほど威力と射程が増す特性を持ち、使用者の精神エネルギーを弾丸として飛ばす。
限界を越えて使用すれば廃人となる。
これらの帝具は使用者が持つ第一印象で相性が決まる。
作品の基盤ともなる帝具使い同士のバトルは、対ナイトレイドに作られたイェーガーズ、帝国側の秘密警察(悪)のワイルドハントとの三つ巴となる対決が熱い。
それぞれの正義がぶつかり、憎しみによって歪んだ正義が新たな悲劇を生み、負の連鎖を作る。
各巻の巻末に高確率で残り人数が書かれるの切なすぎました……
戦いが終わる頃には払った代償が多すぎた。
個々としては最終的にはわりと穏やかだと思います。
が、個人的にはグッドエンドとは思えなかったです。
そういう切なさも含めて、いい作品だなって感じました。
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