神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

若者たちの熱血青春自衛隊物語『ライジングサン』

【コミック】ライジングサン(全15巻)

・タイトル

ライジングサン

・本の概要

ニュースや本では分からない自衛隊の″今″を、18歳の新隊員たちを主人公に、細部までとことんリアルに、ドラマはとことん熱く描く、笑いと涙の青春自衛隊ストーリー。
その自己犠牲の精神、強さ、謙虚さはどのようにして育てられるのか?
全国民注目の話題作。

・著者情報

藤原さとし

職業 漫画家
活動期間 1995年~
ジャンル 青年漫画
代表作
『ハイエナ』
ライジングサン』
受賞歴
「多聞」小学館新人コミック大賞、第57回、2005年、青年部門、佳作

「格闘術」「銃の分解結合」「救命法」などを学び、その経験は作品作りにも活かされている。
その体験以外に、より濃厚な作品とするために自衛隊への体験取材は欠かさず、冬山で行われた「レンジャー訓練」への同行取材も行っている。  

山本英夫の下でアシスタントを経験。
当時の同僚だった花沢健吾とは専業作家として独立後も親交がある。

・点数 92点

ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆

・感想
自衛隊の方が描く自衛隊の漫画だけあり、かなり本格的な内部まで描かれている印象を受けました。
大体は概要の通りです。
ニュースや本での知識だけでは分からない『自衛隊』の実態を細かく熱く描いた作品であり、全国民が注目という触れ込みも決して過言ではない内容と言えると思います。

あくまでもストーリー重視の作品であり、類似の作品と比べて特別な技法を使っていたか、画が凄かったか?と問われれば、そこまでは…といった感じでしょうか。

自衛隊というのは、性別も年齢も経歴もバラバラの人達が等しく訓練を受け、同期となる。
それ故に目的も考え方もバラバラですが、だからこそ生まれるドラマがあり、自衛隊を少し身近に感じることが出来る作品と言えるかもしれません。

主人公も含め、同期・教官(上官)に至るまでのバックボーンもしっかりしていて、訓練の描写もしっかりしていて、自衛隊としての活動を垣間見ることが出来る貴重な作品だと思いました。

自衛隊ってどんなだろう?って気になりつつも、馴染めるか不安な方にも安心?な造りになっていて、設定・ドラマ共に素晴らしいものがあったので、読んでる最中は次巻が気になり、読み終わりの満足感も高く、非常に読みやすい作品でした。


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。


ライジングサン : 1 (アクションコミックス)
ライジングサン : 2 (アクションコミックス)
ライジングサン : 3 (アクションコミックス)
ライジングサン : 4 (アクションコミックス)
ライジングサン : 5 (アクションコミックス)
ライジングサン : 6 (アクションコミックス)
ライジングサン : 7 (アクションコミックス)
ライジングサン : 8 (アクションコミックス)
ライジングサン : 9 (アクションコミックス)
ライジングサン : 10 (アクションコミックス)
ライジングサン : 11 (アクションコミックス)
ライジングサン : 12 (アクションコミックス)
ライジングサン : 13 (アクションコミックス)
ライジングサン : 14 (アクションコミックス)
ライジングサン : 15 (アクションコミックス)


運動神経ゼロ、ミリタリーに興味なしでも自衛隊に入れます!のキャッチコピーはなかなか優秀だと思います。
思わず手に取ってみたくなるじゃないですか、どういうことだろう?って。

そして、あえて全国民注目の話題作!と謳う勇気ある作品にして勇気を貰える作品です。

自衛隊とはいえ、新隊員なのでヘラヘラしてたり、和を乱したり、いろいろあります。もちろん年齢の違う社会人経験者もいますし、強い意思を持たない居場所がないから自衛隊に来た人もいます。
オリンピックを目指して自衛隊へ来た者もいます。

そんな意思も目的も違う若者達が紆余曲折を経て、厳しい訓練を耐え抜き、1つになって山を越える……そして、修了式を迎え、それぞれの旅立ちへと向かう……
まあ、感動ですよ、一緒に自衛隊入った気分になれます。

新隊員とはいえ、自衛隊の話なので重たい話も出てきます。
万が一の時に国民の盾になるのが自衛隊の本分。俺達が倒れたら誰が国民を守るんだ?
ですね、これが自己犠牲の精神に繋がると思っているのですが、国民の盾たる自衛隊もまた守るべき国民っていう部分めちゃくちゃよかったです。

そして、一重に自衛隊と言っても複数の種類があるんですね、陸空海の他にも細かくいろいろと。
ここら辺は興味深い内容や小難しい内容なので、興味ある方は実際に読んでみてもらえればと思います。
小難しいと言えど、戦場が舞台のゲーム経験者ならスッと入ってくると思います。
僕は戦場のヴァルキュリアで見慣れてたものに近くてわりとすんなり派でした。

ドラマの熱さも凄まじく、最後まで不器用で素直じゃない甲斐・来嶋バディは激熱でした!

ここまでの作品が描けたのは作者さんが自衛隊経験者かつ、現役の自衛隊への取材をしっかりしていることという熱意とリアルさの両方が入ってるからだと思います。

自衛隊のことを知る教材代わりとしても役立つと思うので、全国民に勧めたいというのも決して過言ではないのかなって素直に思いました。


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