・タイトル
おはようとかおやすみとか
・本の概要
念願の1人暮らしを始めた和平のところに突如現れた三姉妹。
彼女たちは和平の異母兄妹だと言う。
行き場をなくして兄を訪ねてきた彼女たちだったが……家族の幸せの形とは何か?
読んだ人の心を温めて癒してくれるハートフルストーリー。
・著者情報
まちた(マチタ)
誕生日…10月27日
職業…マンガ家(サービス業)
pixiv、コミックゼノンにてマンガを連載。
『おはようとかおやすみとか』で連載、コミックスデビュー。受賞歴
コミックゼノンマンガオーディションにて準グランプリを受賞。
・点数 100点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆
・評価
この作品は、主要の登場人物全員が人として成長していくのが見て取れるヒューマンストーリーです。
さて、今回は全体のまとめとしての書評なので各巻の書評とは違った角度で書いてみます。(各巻の書評はネタバレ有りなのでこちらは極力なしの方向です)
ストーリーについては、ネタバレのない範囲内で言うと、『家族』を題材とし、紆余曲折し、それぞれが少しずつ成長し、絆を深めていくストーリーになっています。
真っ直ぐストレートとは言い難いですが、ちゃんと読めば分かりやすいストーリーであり、奥深いです。
僕の読んだことある作品で言うと、佐原ミズさんのマイガールや、宇仁田ゆみさんのうさぎドロップ(1部)が好きな人にはオススメできるかもしれません。
まあ、入り口のテーマが近いだけで中身は全然違うものなので、あくまでイメージと思って下さい。
この作品は3姉妹なので挙げた2作品よりは1人に密着しませんし、数年越しに見守っていく過程を描く作品でもないです。
画に関しては個人的には見やすくて可愛くてすごく好きですが、絵柄がやや少女マンガチック?な気もするので人は選ぶかもしれません。
一部のストーリー展開もやや少女マンガ寄りかもしれません。
ご都合主義な部分も多かったりしますが、この作品はリアルさに震えるのではなく、あくまでも兄妹を取り巻く環境にほのぼのにやにやほっこりするものなので問題ないです。
この作品のサブキャラクター達は非常に協力的で善人です。それ故に心地よさがあります。
しかし、それを上回る三姉妹の可愛さと愛おしさとハラハラ感。
この作品をきっかけに父性に目覚める読者も少なくはないはず(笑)
それほどまでに魅力的でした。
ややこしい家族設定ではありますが、別段珍しい訳でもなく、理解しやすいように工夫されて描かれています。
何故そうなったのか、どういうプロセスでキャラクターが成長するのかが緻密に丁寧に描かれているので高ポイントです。
読みやすさと(ハマった場合)続きがすぐに読みたくなるという意味ではテンポと熱中度も優れていると判断しました。
全部読み終わった時の満足感がかなり高めでした。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
と、ここまで書きましたが、これじゃどんな漫画なのかさっぱりですよね?
どんな話なのか、触りだけ言うと、サラリーマンとして地道に働いて、念願の一人暮らし!
ウキウキ気分のところへ突然現れた3姉妹。
1人は女子高生。2人は小さな双子。
3人は自分と腹違いの妹だと言うが……
そんな時、貴方ならどうしますか?
それを考えながら読むのも良いかもしれません。
ただし、邪なことというかよからぬことを考える輩には勧められないというか向いてない作品です。
異母兄妹の妹と一緒に成長していく兄の姿を描いた不器用で、それでいて愛しく、尊いと感じるハートフルヒューマンストーリーです。
こう言うと薄っぺらく感じると思いますが、僕は本当にそう思ったので仕方がない。
・まとめ
読んだ後に家族に連絡取りたくなる作品でした。
家族っていいよね、日常っていいよね。
個人的には1~3巻が1部みたいな感じに思ってます。
好きなキャラは穂高ちゃん。
印象に残ってるエピソードは「ひとりぼっちの双子」。
と言っても、互いに気を遣いながら不器用に距離感を詰める兄妹の形のエピソード全般が好きなんですけどねw
でないと100点は出せないです笑
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