神黎の図書館

漫画・小説・映画・アニメ・ドラマを主観によるグラフ+点数+批評+感想を綴り、作品の評価をあらゆる形で視覚化したブログです。有名な作品から掘り出し物的な作品まで生涯の内になるべく多くの作品に触れて伝えていけたら本望です。

キーチVS 第11巻

キーチVS 11

・タイトル

キーチVS 第11巻

・点数 84点

ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆☆
オリジナリティ☆☆☆☆☆
テンポ☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・感想
不器用な女性(ひと)だなぁ~
いや、それはキーチにも言えることか。

何が正しいかは分からない。
何故ならその時の状況で変わるものだと思うから。
その時のベストの選択が後から悪手とされることもあれば、その逆もある訳で。
こればっかりはやってみないと分からないし、時間が経たないと分からないことなんだと思う。
革命ってそういうものだよね。

ピーナッツバターがここで活きて来るのか、なるほど……
まあ、ガッツリ性描写なんですけど、不思議とそんなエロくない。
ほんとにガッツリなんですけど、不快感はない。

これまでのキーチの行動が集約されたからかな、こんな状況で~とかそんなこともあんまり思わないぐらいスッと読めました。

生の実感は性…というか、この描写とバックボーンがあるからこそ「俺死にたくない」が活きる。

人並みの幸せを掴んで知ったキーチはキーチに在らず?
染谷輝一はようやく人間になれたのかもしれない。
甲斐くんの拍手の意味は深そうです。

誰かがどれだけ頑張っても、命を懸けても訴えても世間は変わらない。
変わろうともしない。
最後に失敗すればそれ以前の功績を無視して叩き、攻撃する。日本人が持つそういう特性は嫌いだ。
「誰が」ではなく、「みんなが」というのが答えな気がします。

展開自体はある程度予測してたんですけど、ラストは予想に反してました。
この手の作品において、そこまで奇抜なエンディングという訳でもないのですが、この作品においてこうなることを予期してなかったというなんというか……そんな感じです。

この結末は、キーチの行動は果たして意味があったのか?それを問いかけられ、考えさせられる内容とも言えると思います。


キーチVS 11

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