・タイトル
うさぎドロップ
・本の概要
案外、この世界も悪いもんじゃないって、りん、きみは知っているかい?
祖父の訃報を聞いて駆けつけたダイキチが出会った見知らぬ女の子、りん。
小さな彼女は何と、祖父の隠し子だった!
りんと暮らすことを決意したダイキチの手探りの子育てが今、はじまる!!
6歳児と独身30男が繰り広げる、なごみ系ちぐはぐLIFE!
・著者情報
宇仁田ゆみ(うにた ゆみ)
生年月日 1972年5月10日
出身地 三重県
職業 漫画家・イラストレーター
活動時期 1998年~
代表作『うさぎドロップ』1998年に『ヤングアニマル』掲載の『VOICE』でデビュー。
また、書籍の表紙イラストを手がけるなどイラストレーターとしても活動。
絵柄のルーツは『ハイスクール!奇面組』。
家庭の様子の一部が『ソダテコ』や『ニャントコ』などのエッセイ漫画に描かれている。
・点数 76点
ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆
・評価
この作品は2部構成の漫画です。
良くも悪くもストーリーが持つインパクト、破壊力が凄い作品です。
ストーリー自体は比較的分かりやすく、部毎のテーマは一貫しています。
が、感情的には理解に苦しむ読者も多いかと思います。
賛否が分かれるのは前提の攻めたストーリー構成なので、それも含めて熟考しましたが、個人的な評価は高めという結論に至りました。
あくまでも個人的な意見ですが、画力面で読んでて特別何かを感じることはなかったです。
1部には1部の、2部には2部の、それぞれに与えられた役割を担うキャラクターがいて、人間ドラマを盛り上げます。
1部は純粋にいい話、2部は成長に伴った挑戦的テーマという二面性を見事に描き切っているので天晴れです。
なくはないんだろうな。とは思いますが、正面から行ってるのと、切り返しは斬新だったと思います。
読み心地は…個人的には悪くないですし、一定の満足感はありますが、没頭と呼べるほど集中する程ではなかったので、中間点です。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
アニメ化・実写化された人気作品!と言えば聞こえはいいですが、アニメも実写も2部までやってなかった気がするのでもしかしたらそういうことなのかも?
僕は2部否定派ではないですが、全く毛色の違う作品になるので一応念は押しておきます。
有名な部分は大体1部にあたると思います。
身内とはいえ、独身で恋人もいない30歳の男性が突然6歳の女の子を引き取って育てるという内容ですね。
保育所問題や職場での立ち位置云々も含めて結構勉強になる部分はありました。
6歳児を突然引き取るのは特例だと思いますが、子供が生まれたり小さい内は会社内でそういう風に見られることもあるよなぁ~という意味で参考に出来るかと思われます。
番外編も含めて考えると、子育て奮闘記+子供の成長を感じる喜びを疑似体験出来る……かもしれません。
断言しない理由としては、結構ショートカットが酷かったり、ダイキチの考え方が僕と一切合わなかったので、個人的にはそう思わなかったからです。
でもパパ友のくだりとかはほっこりしました。
ここは1部でしか楽しめない部分なので是非噛み締めて読んでもらいたいです!
5巻から2部に入ります。
りんとコウキ(幼馴染み)が高校生になっています。
過去の回想で中学時代も回収しながら2人の恋に決着が着くのはわりとよかったです。
りん、コウキ、れいな(ダイキチのいとこの娘)の3人衆の関係性がね、いいんですよ、絶妙にいい。
家庭環境が特殊でも明るく生きていいんだなって思わせてくれるんですよね、もうちょっとピックアップしてほしかったぐらい好きでした、ここ。
でも個人的に思った作中の一番の見所は見えない(描かれてない)時間も含めて密かに進むダイキチとコウキ母のもどかしい恋の部分なのではないかと思います。
コウキくんもダイキチさんを父親みたいに思ってるからそこら辺も関係もね、見所だと思います。
この関係性が結末にも繋がってると思うので……ね?
最終巻が丸々番外編っていうことと、その番外編が本編では描かれてない懐かしの幼少期のりんだったり、コウキが主役の本編の後日談だったり、いろいろ楽しまさせてもらいました。
読み終わりの感想としましては全体的にいい作品でした。
結構面白い描き方でもありました。
新装版はサイズと紙質の違い以外で言えば、表紙の違いと一部ページがカラーになっていることですね。
あ、ちなみにですが、僕は正子さん肯定派なので、りんと母親の関係性が作中の中でもトップクラスに好きなくだりだったりします。
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