桜庭覚醒・レギュラー決定:アニメアイシールド21 10巻

・タイトル

アイシールド21 10巻

・点数 92点

ストーリー☆☆☆☆
演出☆☆☆☆☆
視覚的面白さ☆☆☆☆
聴覚的面白さ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆

・感想

第37話「遥かなる頂」

富士山で合宿中の王城ホワイトナイツ。
桜庭は進に追いつこうと必死で練習に励んでいた。
だが、埋められない実力の差にヤケを起こし、「5年間ムダにした」と言い放って高見に殴られてしまう。
桜庭の成長を見守ってきた高見にとって、それは許しがたい言葉だった。
一度は合宿所を逃げ出すものの、虎吉との約束を思い出して引き返す桜庭。
グラウンドでは進が黙々と走っていた。
天才と凡才――その違いに苦悩する桜庭は、庄司監督の話で高見の過去を知る…。

桜庭くんの覚醒イベントでもある。

華奢の身体で進さんと同じメニューをこなし、実力の差に項垂れて高見さんに殴られるところまではあらすじ通りだけど、逃げ出したはなんか違うような。

殴られた後に走り出したのは事実だし、結果論として合宿から抜けたことを受け入れるつもりだった精神の未熟さはあれど、事務所の社長に拉致られただけだから桜庭が合宿から逃げ出したは違和感。

この話は1話しかないけど、たった1話で数話に跨いで行われたデビルバッツのデスマーチと同等の熱さとチームの絆が深まるのが分かる素晴らしいイベントでした。

挿入歌が桜庭くんと進さんなのもいい。と思ったら、他にも声するから王城としてのキャラソンか！
エンディングのクレジットで言えば、桜庭・進・大田原・若菜……あれ？高見さんは⁉️
高見さん抜いての若菜小春ちゃんは想定外でしたww

歌と言えば、前の話からOP・ED共に変わっています。
OPはカミセンからトニセンへ。
トニセン歌うまい。
昔はこの曲、V6さんの歌だと思ってました。

エンディング明けのCパートで改めて高見さんと桜庭くんの熱い絆の完成となりますが、富士山で日本一高いパス云々やる話は良いのにでも、高見さんは挿入歌からハブられたという悲しみが……キャラソン事情って平成時代のアニメを象徴する醍醐味だから今となっては何とも言えない。

第38話「レギュラー決定！？」

2学期が始まり、泥門デビルバッツはレギュラー選手を決める最終テストを行なう。
それぞれがデス・マーチでの特訓の成果を見せる中、雪光もまたレギュラー入りへの手応えを感じ、秋大会出場に夢を馳せていた。
いよいよ発表の日。
順当に挙げられていく名前の中には、まだ泥門生ではない瀧夏彦も入っていた。
だが、雪光の名前は呼ばれずじまい。
ヒル魔は確実に使える助っ人の佐竹と山岡を選んだのだ。
落ちこみながらも前向きになろうとする雪光だが…。

正直、デス・マーチに来ていない(本来の部活のスケジュール優先だった)助っ人チームがこの先の戦力として通用するのか？関係値も含めて……と思ってたけど、あらすじの通りの結果でした。
なるほど、これがヒル魔流か……勝つためならチームとしての完成度よりも即戦力を優先する、と。徹底しててよき。

ただ、分かりづらいけど、ヒル魔さんにとって勝つことより大事なことはない、負けたらそこで終わり。俺達もクソデコも。って言い方してる以上は雪光さんのことも考えての決断なんだろうなって思う。

そもそも本来入部試験に落ちてたところを彼の諦めない根性と直向きな努力を見て妨害を阻止したり匙加減で合格にすり替えたのは他でもないヒル魔さんなのだから。

そして、改めて思うけど、負けたら終わりの命懸けのバトルみたいなものは賞レースや同業者間の蹴落とし合いを勝ち抜いたあの時代の芸人さんだからこそ出来るものがある。と僕は思っていて、改めてそれを感じました。

純粋な演技力はプロと比べて大きく劣るのは当たり前で、それを踏まえた上で田村淳さんにしか出来ないヒル魔の形があって、田村淳さんにしか出せないヒル魔の色がある。
原作からヒル魔さん推しの僕が見ても思う。

一人、項垂れ泣き崩れる雪光さんに対していつものように駆け寄ろうとするセナを制止するモン太よかった。この瞬間はイケボ過ぎるんよ笑

一瞬は「何で？」って言いながらも、野球部時代のモン太と今の雪光さんが被ることを察したセナがそれ以上語ることも聞くこともしないところとか本当によかった。

何気に楽しみなCパートw
鈴音ちゃんの妖兄ぃ呼びと頑張ってデビルボイスっぽくヒル魔さんの真似して喋るとこめっちゃ好き。
このアニメ見てると、中川翔子さんへの好きが溢れそうになってるのが自分でも分かります笑

第39話「クリスマスボウルへの道」

泥門デビルバッツのチアリーダーになった鈴音は、チームを盛り上げようと応援グッズまで作って大張りきり。
ところが、月刊アメフトの取材で「アイシールド21の正体はイケメン」とコメントしたため、テレビ局がアイシールド21にインタビューしようと学校までやってきてしまう。
正体がバレないよう、必死に逃げ回るセナ。
そんなセナに鈴音は、正体を隠す理由を尋ねる。
セナはすべての経緯を話しながら、これまでに戦った試合やライバルたちを思い返していた。

セナが鈴音ちゃんにアイシールド21の正体をまもり姉ちゃんに隠してる理由や自分がアメフト部に入る経緯、あの時アメリカにいた理由を話す形の総集編。

鈴音ちゃんの正妻ルートの為の道？w

第40話「決戦前夜！」

秋大会の開幕まで一週間。デス・マーチを乗り越えたことで自信をつけたセナたちは、試合本番に向け静かな闘志を燃やしていた。
ある日、部室での何気ない会話から「一回戦で負ければすべて終わり」という事実に気づいた栗田は、すっかり弱気になり、いつの間にか姿を消してしまう。必死に捜しまわるセナたち。
心当たりのあるヒル魔が体育倉庫へ行くと、栗田は跳び箱の中で震えていた。
負けることへの不安を訴える栗田を、ヒル魔は冷たく突き放すが…。

そういえば、栗田さんってお調子者みたいに見えながらもわりとネガティブモンスターでお騒がせキャラだったよなぁ～って思い出した。

負けたら終わりだけど、負けなきゃいい。
気持ちで負けたら試合終了じゃないか、うじうじしてるのは嫌いだ。