神黎の図書館

主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。月間で読む漫画は150冊~200冊。小説や映像作品についてもちょこちょこと。

なにわ友あれ

なにわ友あれ コミック 全31巻完結セット (ヤンマガKCスペシャル)

・タイトル

なにわ友あれ

・本の概要

グッさんたちがトリーズンを抜け、スパーキーを立ち上げてから1ヶ月たった平成2年3月――。
堺東のヤンキー・テツヤとパンダは、ある日環状族・フリングとイザコザを起こしてしまう。
30~40人からなり、バックにヤクザもついたフリングに狙われた2人。
さらに二人のみならず、テツヤの彼女・ナツにまで危険がおよび……!?
アホ大阪環状族漫画第2部、ここに猛爆始動!!

・著者情報

南勝久(みなみ かつひさ)

生年月日 1971年5月30日
出身地 大阪府岸和田市

中学校を卒業後、配管工や木工所勤務など多くの職を経て、1999年、『ナニワトモアレ』で第41回ちばてつや賞準大賞を受賞し漫画家にデビュー。

環状族の経験があり、その経験を基にした走り屋漫画を発表。
環状族時代には、スプリンタートレノ(AE92型)、カローラレビン(AE86型)、シルビアS(13型)等に乗っていた。
特にS13シルビアは『ナニワトモアレ』における主人公の愛車のモデルとなっている。

・点数 76点

ストーリー☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆

・感想
前作『ナニワトモアレ』からそのまま続く物語であり、前作の主人公達が新たに作ったチームが名を上げる為に掟破りの大暴れで実力行使の抗争に挑む姿が多く描かれ、新主人公もやや喧嘩っ早いタイプであり、ストーリーとしてはめちゃくちゃ分かりやすいです。
そして、今回は完結編ということもあり、一定の奥深さがあります。

こちらもずば抜けてどうこうってレベルではないものの、前作と比べてアクションシーンと合法的な?お色気シーンが増えたので、迫力のある画になったと言えるかもしれません。
所々、力の入れ所が違うんじゃないか?とは思いましたが(笑)

前作の気に入らない奴等もそのまま出てきますが、メインではなくなったので幾分かマシです。今回はちゃんと役割を全うしますし。
そして、新たな主人公を迎えて送る物語ですが、新主人公はなかなかのクズであり、クズです。
大事なことなので二回言いました。
ついでに言うと、個人的には好きではないです。
が、彼は120%役割を果たし、キャラも立っていて個性が強いので、世代の中のカリスマ且つ一部の若者の憧れの対象になり得ると思うので、こういう評価(満点)となりました。

前作よりもより深く、環状族の内面を描き、人間ドラマと笑い所も追加した進化した『ナニワトモアレ』という印象を持ちました。
そこら辺は内容に触れるので後述で。

部分的に集中してページをめくったり、次巻が気になる時もありました。
相変わらず再度全巻を通して読もうとは思わない作品ではありますが、今回は読み終わりの満足感も一定のものがありました。

設定もストーリーも前作の続きであり、前作のキャラクター達も登場しますが、無理に前作を読む必要もないのかな?って思う程にこちらの完成度のほうが高めな印象を持ちました。
ただ、前作は環状族とは何か?とその在り方を描いた作品であり、この作品は理想と現実の違いに嫌気が差した若き風雲児達の革命の歴史と卒業までを描いた作品という特性の差があります。


以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。


[asin:B00BKS0N30:detail]


前作のラストでトリーズンを辞めたグッさんとマーボが新たな仲間と共に始めた新チームのスパーキー。

新参者のチームが他チームに舐められないようにすること+名を売る為に悪どいやり方で一般市民相手に悪さを繰り返すチームを叩き潰す喧嘩殺法、喧嘩三昧というスタートダッシュはわりと面白かったです。

同時に主人公の世代交代(そんなに歳離れてないけど)ということで新たに物語を牽引するのが前作の終わりでチラッと登場した生意気な高校生……いや、元高校生(中退)のテツヤという若者。
彼が未成年なのになかなかにクズい。

アングラ系主人公向きの性格と言えばそうなんてすが、僕には合わない性格でもあります。
なんだかんだで友達想いっぽいところは好感持てますが、その無二の親友ポジを笑い者にするからほんとクズ。
清々しいまでのクズなのでむしろ天晴れですね。

そんなテツヤを中心とした話は基本的にはイラつくので省きたいと思います。←え

この作品の最大の魅力は、若い頃しか出来ない無茶こと環状族の引き際…ですね、ズバリ。

前作でも環状族、チームを引退した人物は複数いましたが、それは家庭なり幸せの為など年齢や状況に変化を求める為でしたが、今作では更に深掘りして気持ちの面での理想の引き際について、その流れから仲間の意味も何となく見えた気がしました。

環状族ではなくても、若い頃…10代、20代にしか出来ないこと、やれないこと、経験ってたくさんあると思うし、足を踏み入れた後の引き際についても考えさせられるものはありました。

そういう意味では、前作とは異なり、読む意味はあると思います。
読む価値があるかはちょっと分かんないですが、学びとれるものは確かにありました。

ちなみにですが、最後に前作・今作の主要キャラ・サブキャラの後日談がざっくり書かれます。
ときメモのエンディング時の選ばなかった子達のその後みたいな書き方ですね!
絶対ファン層違うのに、ときメモの話してすみません。


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