・タイトル
ドンケツ
・本の概要
20年前、敵対する組事務所にロケットランチャーをぶちこみ、以来「ロケマサ」と呼ばれるならず者、沢田マサトシ。
九州小倉を舞台にロケマサが暴れまくる!
・著者情報
たーし
生年月日 1974年 11月14日
好きな都道府県は両親の出身地でもある長崎で、長崎に旅行に行くとノリノリでふざけた話を書く特徴有り。
・点数 88点
ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆
・評価
半分以上ノリと勢いでブッ飛ばしてる感は否めませんが、それがこの作品の魅力です。
ジャンルがアングラ(アウトロー)の作品なのに読みやすさが抜群というのも強い武器です。
途中の抗争も含めて、全体像としてのテーマが一貫しているので、ストーリー面は高評価です。
画力に関しては特筆するほど優れているとは感じませんでしたが、線が見やすく、アクションシーンは迫力あったので、この手の作品の中では読みやすいのはそういう部分も影響していると感じました。
主人公とその(義)兄弟やライバル達にはそれぞれの魅力があり、妙なカリスマ性がありました。
そのキャラクター性こそが作品の最大の武器だと思います。
ノリと勢いで読めるアウトロー作品でありながら、ヤーさんの抗争の部分は結構本格的に描かれていたり、人間ドラマの部分も深いところは深く、熱いところは熱かったので、作品として普通によかったです。
まさに読んでる間は無意識に集中していた作品であり、読み終わりの満足感も高かった作品。
没入感という意味でまさに教科書のようなお手本のイメージです。
外伝や続編が気になって読みたくなる意味でも合致するので、文句無しの満点評価です。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
一言で言えば、ブッ飛び具合が半端ない漫画です。
極道とは正反対な底辺中の底辺の万年チンピラのおじさんが主役というちょっと変わったアングラ作品です。
極道とは正反対と言いましたが、心意気の問題ではという意味で、属してる組織は一緒です。
出世出来ない理由はその凶悪さと喧嘩っ早さから。
敵対組織に本物のロケランぶっぱなすというイカれっぷりから引くぐらいの戦闘狂であることは何となく伺えると思います。
ちなみに同門のライバルは似たような立場のチャカシン。
この方もところ構わずぶっぱなす狂犬と聞いており、アイツが四国から帰ってくる。と、出所してくるのが初登場シーンでした。
マサと負けず劣らずな喧嘩っ早さですが、マサよりはまともに思えました。
ここまでだと、それの何が面白いのか?ってなりますよね、それは人情です。
マサさんがね、意外と熱いとこあるんですよね。
舎弟は取らないがほうっておけない若造に対して親子に契りを交わし、きっちり面倒を見たり、巨大の組織の大親分やオジキの言うことは無視するし、口も悪いわ、態度もデカいわでめちゃくちゃな代わりに自分が慕う人の為なら全てを敵に回してでも命懸けで戦う漢気がある。
そんなところが熱かったです!
そして、大阪や東京の者との個人的な対決や共闘も熱かったです。
また、影から裏社会を支配しようと暗躍したインテリとの対決もよかったです。
対決そのものよりも決着が着いた後の彼らの人間ドラマがよかったです。
若干ノリが全てみたいなところがあるので細かいツッコミはし出すとキリがないですが、ブッ飛び具合も人間ドラマもどっちも楽しめる構成でした。
通称マサ組やチャカシン等の気心の知れた相手と絡む時のノリと真面目な時のギャップはちょっとズルい気がします。
クズなはずなのに格好いいんだもの!
コミカルとシリアスの描き分け方やアクションの描き方がめちゃくちゃ好みでした。
個人的に一番好きなアングラ作品の暫定1位(2020年10月6日現在)な作品です。
コミック
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おまけ
余談ですが、じゃりんこチエのテツが好きな人にはわりとオススメです。
クズなのに妙にカリスマある奴の代表格のイメージなので(笑)
おまけ2
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