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主観によるグラフ+点数+感想を綴る読書感想文風書評ブログです。このページ内(下記にて)、INDEXと検索すれば過去に感想を書いた作品の一覧もあります。

地獄少女 映画

地獄少女

・タイトル

映画 地獄少女

・点数 84点

ストーリー☆☆☆☆
演出☆☆☆☆☆
視覚的面白さ☆☆☆
聴覚的面白さ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆

・評価
僕は高めの評価をしてますが、この作品(実写映画)自体が賛否両論であり、見た人の母体が増える程見事に評価が半々に分かれる興味深い作品でもあるので、解釈の不一致があっても責任は取れませんので、そこはご容赦ください。

実写映画版の地獄少女は原作踏襲ではなく、原作の設定を使ったオリジナルストーリーとして展開されます。
まず、そこが関門なのかもしれません。果たしてこれは『地獄少女』なのか?『地獄少女』である必要はあるのか?という根幹的な部分が意見が割れる大きな要因としてあります。

受け入れるにせよ、受け入れないにせよ、そこは自由ではありますが、実写化そのものに否定的な人はそもそも見ないほうがいいとは思います。

以上の前提条件を踏まえた上で作品全体を評価していきます。

前半部分は地獄少女らしい「希望」→「凄惨な結果」→「復讐」→「狂った演技」という流れが見られます。
ここら辺は『地獄少女』を完全初見な場合は設定理解が大変かもしれません。
妖怪シェアハウスよりはホラーしてるけど、大事なところは全てCGなので怖さはあんまり怖さはありません。
妖怪シェアハウス DVD-BOX
妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪- DVD-BOX
第一怪「お岩さん」
まあ、さすがにここまでの怖ポップでもコメディ調でもないですが、本家の系譜よりは軽い気持ちで見れます。

後半部分は地獄少女は無視して進む社会派ドラマみたいな形で進みます。
この部分が最終的にこの映画を通して伝えたい部分だと思うのですが、『地獄少女』に囚われなければ限られた尺の中で上手くやってると思います。

役作りを含めた玉城ティナちゃんの意気込みは素晴らしかったので、そこは非常に評価したいです。


以下、商品リンクを挟んで、作品のあらすじと内容に触れながら個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。


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・あらすじ

大好きなアーティスト・魔鬼のライブで美少女・遥と友だちになった女子高生・美保。一緒に魔鬼のコーラスのオーディションを受けた2人だが、遥だけが合格する。
次第に様子がおかしくなっていく遥を心配した美保は、魔鬼の真の狙いに気づき、地獄少女のサイトにアクセスする。


・感想
地獄少女の実写映画版ですね!
実写ドラマ版とはキャストも違うのでご注意を。

主演は玉城ティナちゃん。
和服の閻魔あいちゃんに玉城ティナちゃんの組み合わせは異色だと思いましたが、意外と違和感なかったです。
ちょっと能登さんに寄せてると思うんですよ、演技が追い付いてるかは置いといて、頑張ってたと思います。
等身のバランス崩壊は実写のあるあるなので気にしない方向で。

主要キャストの森七菜ちゃんの笑顔は天使のように可愛く、SKE48大場美奈ちゃんもいい味出してました。

大場さん演じる早苗のオーディション時のアイドル的キラキラ感と事件後の絶望感と復讐心に燃える姿や淡々と喋る感じとかよかったです。
あくまで素人で一目惹かれるものがある存在として本当にいい味出してました。
個人的には前半の目玉として推せます。

地獄少女の最大の見せ場でもある地獄流しのシーンはそんなに怖くないというか迫力不足?
背景の色合いとか地獄に連れ込む演出はちょっとビックリしますが、その程度なので、期待してた怖さはなかったです。
地獄流し名物?の歌唱シーンが民謡風なのも怖さ柔らかめな理由かもしれません。

反して、冒頭の自分の突き飛ばしで同級生が壁と釘に激突して流血したのに笑ってるのとか、ライブハウスの滅多刺し事件とか、生きてる人間が一番怖いって思いました。

また、他人を呪って地獄流しをするのを止めながらも、止められないと分かれば写真を撮らずにはいられないジャーナリストの本能も生きた人間ならではの怖さだなって思います。

理屈では言い表せない息子への愛情や怨みの連鎖も生きてる人間ならではの怖さですよね……
どちらも悪い人ではないはずなのに…ね。

恨みに囚われて過去に生きてるのは憐れ、哀れってのがこの作品が持つ強いメッセージ性だったのではないか…と、僕は捉えています。

後半の展開は地獄少女の実写というよりは、違法薬物と洗脳という重いテーマを描いた薬物ジャンキーによる業の深さや闇に焦点を当てたドラマでした。
薬物のやり過ぎで言動も行動もおかしい上に金で全てを揉み消し、周りも洗脳するとかいうまさに悪鬼のよう男との対決…みたいな。
薬物も怖いけど洗脳も怖い。堕落の道しかないそれこそが地獄なのではないかと。

良かった部分としては劇中歌めちゃくちゃ格好良かったです。
中でも絶望ノ華は特に好きです。
黒いベールもよかったなぁ~

これは個人的な話ですが、森七菜ちゃんの衣装が結構変わるのでそこはある種のセールスポイントだと思いました。
ただ、ゲロ吐きシーンもあるので苦手な方は注意です。
ガッツある若手女優を探してる方にはちょっと見てもらいたい作品かもしれません。

演出面についてですが、面白かったのは地獄流しにあった人がこの世から地獄へ完全に流されたであろう描写の消える場面。

アニメのように瞬間的にフッと、忽然と姿を消すのではなく、巧みな手段で比較的現実寄りなアメイジングなファンタジーみたいな演出は素晴らしかったです。
クライマックスのあれとかね、失踪か演出か?憶測は止まらない……ってなるのも頷ける工夫がされていました。
ここはGOODです。

もうひとつ面白かったのは、地獄通信にアクセスした人(依頼側)が先に地獄を経験するところ。
体感した上で決めれるのは初心者にも優しい気がします。

興味深いのはラストシーン。
あれはどちらが美保ちゃんの妄想なのか?
そのどちらとも取れる終わり方に演出、ストーリー構成ともに賛辞を贈りたいです。
もちろん音楽にも。

いろいろ言われてたので多少の不安はありましたが、個人的には面白かったですし、楽しめました。

地獄少女の実写としては不完全なのかもしれませんが、1つの物語としてはよかったと思います。

地獄少女も1つの手段。ジャーナリストの追求も1つの手段。テレビの報道も1つの手段。ネット配信も1つの手段。
そういう捉え方が出きるなら一見の価値はあると思います。

前述の通り、ホラー的怖さはそんなにないので、ホラー苦手な方でも見れると思います。
1ミリも無理!って場合は保証出来ませんが、あんまり得意ではないけど、玉城ティナちゃん、森七菜ちゃん、仁村紗和さん、大場美奈ちゃんが好きな方は見てみるのはアリだと思います。

男性キャストで言えば、波岡一喜さん、藤田冨くんは素晴らしいお芝居でした!

まあ、あくまでも僕の個人的評価ですけどね?参考までに。



関連商品


おまけ
(監督の代表作)


(主要キャストの代表作)
玉城ティナさん


橋本マナミさん


楽駆さん


麿赤児さん


森七菜さん


仁村紗和さん


大場美奈さん


藤田富さん


波岡一喜さん


おまけ2