・タイトル
(漫画版)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー
・本の概要
広大な下界において唯一の地下迷宮を保有し、繁栄してきた大都市・迷宮都市オラリオ。
そのオラリオに居を置く酒場「豊穣の女主人」で女将・ミラの元、同僚のシルやアーニャ達と共に店員として働く元・冒険者リュー・シオン。
そんな彼女を、迷宮都市オラリオに勃発した「ある事件」が駆り立てる――
外伝2作目となる疾風の妖精譚を完全コミカライズ!!
・著者情報
桃山ひなせ(ももやま ひなせ)
誕生日 9月27日
出身地 岡山県倉敷市
職業 漫画家・イラストレーター
別名義は相賀うい(そうが うい)
活動期間 2004年~
受賞歴
第5回新世紀マンガ大賞奨励賞
第2回スクウェア・エニックスマンガ大賞奨励賞2002年、相賀名義で投稿した「死の舞踏」で『月刊少年ガンガン』第5回新世紀マンガ大賞奨励賞を受賞。
翌2003年に「Will」で第2回スクウェア・エニックスマンガ大賞奨励賞を受賞、増刊『ガンガンパワード』2004年春号掲載の読み切り「鎧師の条件」でデビュー。
・点数 92点
ストーリー☆☆☆☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆
・感想
スピンオフなのでテーマの一貫性はしっかりしています。
過去の話と原作の裏の話、繋がる話と盛り沢山であり、補完的な役割もあって奥深かったです。
画力に関しては可もなく不可もなくなので、特筆すべきことは特にないですが、強いて言うなれば、内容がスッと入ってくる程よいバランスの画でした。
脇役的な意味では多種多様なキャラクターがいますが、主人公(リュー)の周りのメインキャラクターは少数精鋭って感じでいい感じに回しています。
なので、それぞれの魅力がちゃんと活かされていて良かったです◎
リューの魅力や謎の掘り下げがバッチリであり、完璧だったので、スピンオフのお手本とも言えるクオリティだと言えます。
物語として分かりやすく、本編とは異なる毛色の攻め方をしているので、演出として斬新でよかったです。
平たく言えば結構ハマりました。
半分は推しキャラ頼りと勢いで見ていた本編1作目のコミカライズ版より内容としては好みでした。
ただ、前述の通り、そもそもの毛色が違うので、好みの差はあれど、どっちが上とかはないと思います。
以下、商品リンクを挟んで個人的に感じた感想を書いています。
コミカライズ版の本編では省かれている基本的な世界観の設定の説明をしてくれる親切設計。
元・冒険者と書いてリュー・リオンと読む。
そう、タイトルの通り、これはリューの物語です。
元冒険者だとか復讐の結果、冒険者の資格を剥奪された過去は本編でさらっと聞いてましたが、所属していたのは正義のファミリア。
それなのに何故彼女はその資格を剥奪されてしまったのか?
そして、リューはどういう経緯で豊穣の酒場にいるのか……
その理由が明かされるのがepisodeリューです。
リューと言えばシル。
シルに振り回されるリュー、リューを振り回すシルを存分に楽しめるのが前半戦ですね、なかなかの曲者でした。
嘘をつけないエルフでありながら、ギャンブルと冒険者は駆け引きという意味で似ている……という独自の理論で正当に勝つリューは見所の1つです。
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おまけ