・タイトル
サトラレ
・本の概要
危険!気を抜いてると号泣確実!
考えてることが全て周りに筒抜けになってしまう奇病「サトラレ」。
彼らは国の保護の下、自分がサトラレとは知らずに日常生活を営んでいる。
これは、サトラレと彼らは取り巻く人々が織り成す、感動の人間模様。
ドラマや映画のお馴染みのサトラレ医師と祖母との交流を描いた『サトラレに向かない職業』他、サトラレの子を持ってしまったサトラレ、孤島に引き篭もったサトラレ、女のサトラレ、殺人犯のサトラレなど、様々な「サトラレ」を描く。
・著者情報
・点数 92点
ストーリー☆☆☆☆☆
画力☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆☆
・評価
サトラレとは、考えていることが周囲に筒抜けになってしまう稀少な脳の病気である。
サトラレ患者は例外なくIQ180以上で、伝導範囲は個人差があり、更にテンションの昂りによって通常の伝導範囲を遥かに上回ることがある。
サトラレ患者は国宝であり、他国へ流失させないのが原則であり、失えばその国の過失として他国に軽んじられる。
過去にサトラレ患者がノイローゼで自ら死を選んだ為、日本は法律で国民の協力を義務付け、サトラレ本人に悟らせないように細心の注意を払い、秘密裏に護衛を付けて警護している。
以上がこの作品における前提条件となります。
この上で、サトラレ、一般人、護衛etc.それぞれの想いや葛藤を正面から描いた衝撃作です。
一応国家指定の稀有な存在・病気である為、普通に考えたら罷り通らないようなわがままも罷り通る世界です。
作中の国民は必然的に一定の不便を義務付けられるので、人によっては終始苛つく可能性を孕んでますが、個人的には国民全体で天才が育つのを見守る大規模な子育てと思って見てたので、学びの多い作品でした。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
癖が強いので最初は馴染むのに慣れが必要ですが、慣れてしまえばいろいろ考えさせられるわ、本当に油断してたら涙モンだわの名作です。
サトラレ保護法が成立する前で、自らがサトラレであることを自覚しながら無人島で暮らすサトラレの葛藤や苦悩、予期せず自分がサトラレと知ってしまった少年、サトラレであるがゆえに夢を諦めなければならなかった少女、サトラレでありながら医者として認められた青年等々、一人一人が濃ゆいです。
また、サトラレを支える家族やサトラレを恨む医者、ジャーナリスト等の存在が更に考えさせられるストーリー性へと導きます。
そして更にはアメリカのサトラレを題材にすることで1つの考え方に囚われない発想の柔軟性もテーマとしてありました。
差別が問題視され、このようなご時世だからこそ是非とも読んでもらいたい作品です。
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