・タイトル
映画 聲の形
・点数96点
ストーリー☆☆☆☆☆
演出☆☆☆☆☆
視覚的面白さ☆☆☆☆
聴覚的面白さ☆☆☆☆☆
熱中度☆☆☆☆☆
・評価
小学生時代とはいえ、実質クラスぐるみで障害を持つ同級生に対するいじめ(度を越えたからかい行為)や問題視されると主犯1人に責任を擦り付けていじめの対象を変える胸くそ展開からスタートしたり、登場人物の大半がクズという挑戦的なテーマの作品。
そんな小学生時代のドス黒くてどっしりと重い雰囲気から後悔と反省を経て高校生となった主人公の男の子のひたむきな気持ちと加害者側の親子の絆、被害者側の家族の想い、加害者と被害者の絶妙な距離感と関係性がとてもよかったです。
学び・実りある作品であり、心が動かされる作品でした。
アニメーションとしてはとても綺麗な京アニクオリティで滑らかで見やすく、声優陣のお芝居も素晴らしく、漫画で重い作品を読むのは気が引ける……という方にはこの映画を是非!と言えるほどにおすすめではあります。
以下、商品リンクを挟んで、作品の概要と内容にも触れた個人的な感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・あらすじ
聴覚の障害によっていじめを受けるようになった少女、硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年、将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。
物語は2人が小学校時代における出会いの回想から始まることになる……
・感想
オススメされてからずっと気にはなってましたが、原作は未読のこの作品……今回は聲の形について書きたいと思います。
この作品は最強に重くて、なおかつ心に刺さります。
ずっしりと、ズンッと重く刺さります。
登場人物の大半が俗に言うクズという衝撃の作品です。
多少の覚悟は必要です。
というのも、人間なら誰しも経験があるのではないか?というレベルの小さな種がやがて大きな歪みになり、ヒビとなる。
ヒビはやがて割れることになる。
それをダイレクトに伝えてくるのがこの作品です。
人間の弱さが招く悲劇……というと大げさかもしれませんが、全体の流れとしてはそういうお話です。
斜に構えて、「自業自得だろ」と斬り捨てるのは簡単なんです。
でも、伝え方が不器用な小学生男子の気持ちも分かってしまうから一概に責められない……というのが本音です。
大なり小なり人を傷付けちゃうことはあると思うんです。
確かに石田将也くんはやり過ぎたけど……これを責める権利なんて人にあるのでしょうか?
される側の気持ちなんてされた人にしか分からないはずなのに……
そういう感じで登場人物の気持ちが分からなくもないから見てて辛かったりするんだと思います。
純粋にキャラクターの心理描写が上手いです。
それ故に見ててスッと入ってくるものがありました。
辛い時、苦しい時、周りの助けは胸に染みるものです。
そういう経験をしたことがある人も多いと思います。
生きることが苦しいことも現代人には経験がある人もいると思います。
小学生時代の話は賛否含めて結構キツい……
そして早見さんの演技力が高過ぎる問題。
西宮結絃の第一印象……抱きしめたい可愛い保護したい
結絃……結婚しよ?
最初めちゃくちゃ尖ってるけど第一印象から好きでした!
声が悠木さんってのも関係してるのですが←
それを差し引いてもお気に入りキャラNo.1です!
永束友宏の第一印象……なんだコレは!?
って言っちゃうと見た目を弄ったいじめになる……なんてトラップなんだ!
作中唯一の嫌味なしの善人。
お気に入りキャラNo.2です!
ちなみにNo.3は石田くん、No.4は植野さん。
名前を出さなかった好きではないキャラクターも「いたなー(いるよなー)こんな奴」ってなる子達ばかりなんですね、それがやたらリアル……というかなんというか……
西宮家の皆さん全員がいいお仕事をします。
『君に生きることを手伝ってほしい』
石田くんが西宮さんに言ったこのセリフ、いいですよね、キャッチコピー的な感じでも使われてました。
映像は京アニらしく綺麗で可愛らしい感じです。
声優さんのお芝居に負けず劣らずなピアノによる感情表現に素晴らしかったです。
ネタバレを控えて感想を書くと結構あっさりめになりましたが、見終わった後に見てよかったと思える素晴らしい作品でした。
・まとめ
難しいテーマに真っ向から挑んだ作品だと思います。
個人的な話になりますが、結絃の笑顔が見られたのでよかったです!
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