・タイトル
ヒト喰い
・本の概要
頻発する集団突然死事件。…その事件の謎
は″ヒト喰い″と呼ばれる存在にあった――研修医・佐々木アキラはある日、奇妙な場所へ引きずり込まれる。
そこは″ヒト喰い″の巣だった!
引きずり込まれた人間たちの中にヒト喰いはいる。
いったい誰がヒト喰いなのか、そして助かる手段はあるのか…!
・著者情報
原作・原案 MITA、作画 太田羊羹
・点数 84点
ストーリー☆☆☆☆
画力☆☆☆☆
キャラクター☆☆☆☆☆
設定☆☆☆☆
没入感☆☆☆☆
・評価
比較的分かりやすくてまあまあ奥深い。ギミックの仕掛け方、構成が結構しっかりしていて、好みの作風でした。
感情の表現・または、戦闘描写の面で繊細さとダイナミックさを兼ね備えていたので、高めの評価にしました。
作中の魅力として、複数の怪獣同士の激突があります。
スピンオフ作品の立ち位置なので、ベースがしっかりしていて、キャラも立っていたし、十二分に役割を発揮します。
わざわざスピンオフになるのも頷ける本編とは異なるキャラクターの魅力にも注目!
ヒト喰いの世界観を再構築しているものの、2作品を並べた時に大きな違いが浮き彫りになる訳ではないので、そこが残念な部分です。
個人的にはどちらも2周しましたが、それでも、「どちらから読むのが正解なのか」を決めかねるのを+と取るか-と取るかですよね…僕は+に取りました。
ミステリー・SF・サスペンスの混合ジャンルとして、一定の満足感を得られましたので、高評価です。
もう少し…と注文を付けたくなるのはハマってる証拠なので。
以下、商品リンクを挟んで、内容に触れつつ、個人的に感じた感想を書いています。
ネタバレが気になる方はご注意下さい。
・感想
ヒトクイ(ヒトクイ origin)のスピンオフ作品。
ネット連載を除けばスピンオフ→本編という順番で連載された異色の作品。
主人公である研修医の佐々木アキラは直情型で猪突猛進で考えなしのところがあり、患者を助ける為なら自らを顧みず動く節があり、とてつもなく熱い部分と融通が利かない危うい一面を併せ持つ存在でした。
研修医とはいえ、類いまれなる才能の持ち主で、医者ならではの知識でヒト喰い相手に難を逃れる場面は見所の1つです。
人間を食料とする怪物が無差別に人を襲う、いつ誰が死ぬか分からない謎の集団連続死というホラー。
人間から怪物に変身するファンタジー。
世界の謎と正体についてのミステリー。
3つの要素が見事に絡まった作品ですね、医療的な部分もちょっとあるのでなかなか興味深い内容になってます。
ヒト喰い、怪物と言われてもピンと来ないとは思いますが、狼やチーター、蟻に蜻蛉、蛸に鎌鼬とバラエティに富んでて怪獣大戦争みたいで面白い部分もありました。
部分的な不満点はありますが、全体的に面白い作品でした。
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